コロナ禍のいま。マーカー、ダルベロ、フォルクルはどうしている?

世界中で蔓延するコロナウィルスによって、予想だにしない状況で幕を下ろした19-20シーズン。マーカー、ダルベロ、フォルクルを輸入販売するMDV SPORTS JAPANに様子を聞いた。
→スキー場:白馬観光開発はどうしている

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要約 MDV SPORTS JAPANの現在の状況

ドイツとイタリアに拠点を置き、世界中に愛好者を持つ3つのブランド、マーカービンディング、ダルベロスキーブーツ、フォルクルスキー。これらの輸入販売を行っているのがMDV SPORTS JAPANだ。 さて、いまの状況はどうなのか?

  • 例年と変わらず積極的に試乗会や大会といったイベントを計画していたが、コロナ禍における自粛要請によってそれらのプランはすべて大きく変更をせざるを得なかった
  • スタッフの活動においても、各地への出張や取引先訪問を控え、時短勤務や在宅勤務、それから休業という形を取らざるを得ない状況。
  • この秋に供給される新商品はほぼ問題なく入荷の予定
  • 21-22季の商品開発も滞りなく進み、冬にはサンプルも仕上がってくる見込み
  • 自粛要請が解除された現在、全国各地の店舗では制限付きで早期受注会が開催されている。
  • 今後、自社のホームページや各種SNSはもちろん、雑誌、その他の媒体を通して、新商品や契約選手、イベントなどの最新情報を継続的にタイムリーなタイミングで届けていくつもり

コロナ禍にあったブランドの様子

生産については、MDVは海外ブランドのなかでも影響が少なかったグループのひとつに数えられている。ユーザーのもとへ確実に製品が届くようベストを尽くしており、現時点では商品開発は滞りなく進んでいるようだ。なお、上の写真はマーカー、フォルクル、ダルベロの各工場からの様子。

サンプルなどは予定通り供給される見通しとのこと。この冬の試乗会に必要な商品の手配、ライダーへの用具提供も問題ないと踏んでいる。

MDVはグローバルにブランドを展開しているからこそ、ジャパンもMDV本社をはじめ各国ディストリビューター、取引先などと頻繁に情報を交換し状況をアップデートし続けている。

例えば、南半球のスキー場がオープンし、制約はありながらも小売市場は回復状況にあること、ヨーロッパの氷河スキー場が5月末から再開する動きがあったことなど。こうしたことを踏まえながら、予想より早く市場の回復がみられるのかどうか、一カ国だけでなく世界規模で今後の予測を立てている。

また、SNSを通じて世界中のプロモーター(ライダー・アルペンレースの選手など)や各国のMDVスタッフの動向を知ることができ、安否確認やトレーニングの模様など、近況報告がこれまで以上に気軽に行えるようになるという副作用をもたらした。

MDV SPORTS JAPAN、国内での動き

こうした背景をもとにMDV SPORTS JAPANでは6月から各地ではじまった展示会を見据え、すみやかに対応ができるよう、取引先に対する商品の輸入やサンプルの準備を進めてきた。現在は滞りなく各店舗に製品が送られているようだ。

また、ウィンターシーズンの到来を心待ちにしているユーザーに対しては、商品情報をライダーや各競技選手の協力を得て、できる限りウェブ上で発信。それによって店舗に行けなくても、深くて濃い情報にアクセスできる仕組みを新たに生みだすといった効果ももたらしている。

https://www.instagram.com/tv/CBKAUK3gYlH
チームライダー同士がギアのことを語り合うインスタライブも定期的に実施している
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