ニューノーマルなガイドライン「JAPOW.Style」を共有して「安心・安全なスノー体験」を皆で構築していこう!|スキーリゾート研究会

スキーリゾート研究会では、2020/2021シーズンに向けて、Withコロナのなかで、スキー場における「ニューノーマル」の在り方について議論を重ね、人々が「安心・安全なスノー体験」をこれからも楽しめるように施策を検討してきたという。その一つが、この度、策定された「JAPOW.Style」なるガイドラインだ。

ところでスキーリゾート研究会とは?

「Japow」をキーワードに、スキーリゾートを核とした日本のインバウンド冬季観光の振興を図る研究会がスキーリゾート研究会。デジタルマーケティングを主体に展開し、日本のスキー場を国際的な競争力を持つスキーリゾートとしていくことを目的として(公財)日本交通公社の自主研究事業の一環として設立された。

JAPOW.Styleが生まれた背景

スキーリゾート研究会が発足したのは、2020年のコロナショックの来る前の2019年6月だったそうだ。インバウンドをさらに盛り上げるべく、全国の索道関係者やウィンタースポーツ関係者とともに活動を進めていたなか、コロナが襲来。

インバウンドはもとよりすべての人に「日本のすばらしいJAPOWを体験してもらう」ために、独自のコロナ対策のガイドラインの策定を進めていったという。そこで生まれたのが今回発表された「JAPOW. Style」だ。

「JAPOW.Style」は、Withコロナ時代におけるスキー場のコロナウイルス感染症対策を、感染リスクを減らすための感染症対策のみならず、社会に対する透明性の確保や、顧客体験を損なわないニューノーマルという点を考慮して策定されたという点が、ひとつ大きな特徴だ。

ガイドラインはチェックリストの形で整理されている。監修したのはハワイ大学の疫学専門家、岡田悠偉人氏。こんな人物だ。

JAPOW.Style監修者

ハワイ大学疫学専門家
岡田悠偉人 氏

  • 実地疫学者として アフリカ・中東・アジアにて感染症対策・母子保健・医療施設調査を行う。
  • 現在はハワイ大学がんセンターにて疫学研究を行い、日米の病院や行政に支援を行なっている。
  • 新型コロナウイルス対策では累計で3万人の医療者にオンライン講義を行い、複数の病院や企業、レジャー施設において感染管理を導入。
  • 「疫学専門家による観光再開への提言」(別サイトへ移動します)
  • ハワイ大学公衆衛生学修士

JAPOW.Style
新型コロナウイルス対策の基本的な考え方

「JAPOW.Style」では、科学的な見地から、以下のような考え方をとっている。

①科学的根拠に基づく対策で、感染リスクを大幅に減らすことができる

三密(密閉・密集・密接)対策を基本とする感染対策を徹底することで、新型コロナウイルスの感染リスクを大幅に低下することができる。現場に権限委譲して、現場にあった感染対策を行なっていく。

②症状がない感染者も存在し、感染リスクをゼロにすることはできない

科学的根拠に基づく感染対策を行なっても、無症状群がいることから、感染リスクをゼロにすることは不可能である。クラスターが発生した場合の対応もシミュレーションしておく。

③感染対策だけでなく、世論のマネジメントも重要である

新型コロナウイルス対策はウイルス対策だけでなく、経済的・政治的・社会感情的な課題も伴うため、しっかりと感染対策を提示し、世論と対話していく。

JAPOW.Styleに参加しているプリンス系リゾート

JAPOW.Style
スキー場での具体的な取り組み「チェックリスト」

チェックリストは、各事業者が自身の新型コロナウイルス感染症対策を実施するにあたって、簡単に取り組み状況をチェックできるように作成されたもの。

[チェックリストについてのテーマ]

  • 施設管理に関して(9項目)
  • スタッフに関して(5項目)
  • スキー場運営に関して(5項目)
  • レンタル貸出に関して(5項目)
  • 屋内施設に関して(5項目)
  • スクールに関して(5項目)
  • コミュニケーションに関して(5項目)

※チェックリストの詳細について情報が必要な場合は、スキーリゾート研究会事務局(ssrm@jtb.or.jp)まで連絡を。

このチェックリストをもとに、各テーマにおいて80%以上の項目を実施するスキー場等は、スキー場における「ニューノーマル」を実施していることを示すマークとして下記のバッチを掲げることができる。

また、申請をクリアしたスキー場等は、以下のアイコンを使用することができる。ビジュアル化されていて、わかりやすくて頭に入りやすい。

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JAPOW.Styleに参加している東急系リゾート

スキーヤー・スノーボーダーの皆さんへお願い

スキー場における「ニューノーマル」を実践するためには、こうしたスキー場の感染症対策と共に、スキーヤー・スノーボーダー一人ひとりの感染予防も重要になることは十分におわかりいただけるだろう。そこでスキーリゾート研究会からのお願いとして以下の項目をお伝えしたいという。

求められる4つの感染予防

  • 3密を避けること
  • 手洗いを徹底すること
  • マスク等をすること
  • 体調が悪いときは、自宅待機すること

雪山を愛し、このスポーツにたくさんの楽しみや喜びをもらっている我々だ。スキー場に関わる皆で心と力を合わせて「安心・安全なスノー体験」を作り上げていこう! 

※ちなみにこの「JAPOW.Style」には、この「STEEP」(株式会社キャスト)も賛同している。読者の皆さん、ぜひ情報シェアのご協力を!


◆ スキー場関係者様へのお願い

2020-2021シーズンに向けて 、JAPOW.Styleの考え方に賛同いただける各種団体(賛同団体)を募集しています。

お問い合わせは、
スキーリゾート研究会事務局(ssrm@jtb.or.jp)

JAPOW.Style公式ホームページはコチラ

【賛同団体・申請団体一覧】

JAPOW.Style 「賛同団体等」一覧(2020年10月29日時点)

※賛同団体とは、 スキー場等の実際に新型コロナウイルス感染症対策を実施する団体に限らず、 JAPOW.Styleの考え方に賛同する企業・団体を指します。(表示は登録日順)

  • 東急リゾーツ&ステイ株式会社
  • 株式会社プリンスホテル
  • ㈱岩手ホテルアンドリゾート 安比高原スキー場
  • 一般社団法人長野県観光機構
  • 合同会社NINE
  • 一般社団法人信州いいやま観光局
  • 株式会社パンダルマン
  • アメアスポーツジャパン株式会社
  • モンモン栂池
  • ニセコ観光圏協議会
  • 大都開発株式会社(かたしな高原スキー場)
  • 株式会社Pioneerwork
  • ㈱岩手ホテルアンドリゾート 安比高原スキー場
  • 株式会社キャスト(STEEP)

JAPOW.Style 「申請団体等」一覧(2020年10月29日時点)

※申請団体等とは、 JAPOW.Styleチェックリストをクリアした団体を指します。詳しくは、「チェックリストについて」のページをご確認ください。

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