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Snowboarder/Takashi Minamiura Location/Hakuba、Nagano、JPN
白馬でフォトコンテストがあった。 フォトグラファーとライダーがペアになって三日間撮影したものを競い合うのだ。麓に住む南浦高志と作品を作ることにした。 なにか特別なことが必要だ。山の上に泊ろう。白馬は朝がいい。 強風で前のめりになって停止しているリフトの横をハイクした。 テントは張ることは無理そうなので雪洞を掘った。 暗いなか僕らは腕が棒になるくらい頑張ってなんとか寝床を確保した。 夜半に風はやみ、翌朝僕らはこの作品を手にいれた。

Location/Valdez Alaska
バルディーズ、アラスカ。 ブックスと呼ばれるこの美しくも厳つい雪陵。トラックが普通につくようになるなんて誰が想像しただろう。その気になれば誰でも滑れる。 来年ターンを刻んでいるのは、あなたかもしれない。

Skier/Akira Sasaki Location/Mt.Tanigawadake、Gunma、JPN
佐々木明は不思議なヤツだ。 バリバリのワールドカップスキーレーサーだったのに究極のターンに目覚めたのが70年代のレジェンド不良スケートボーダーのジェイ・アダムスの一枚の写真だと言うのだから……。 スケートボード、サーフィンもやるという異色の横乗りスキーヤーだ。

ひがいよしろう
70年代末、スケートボードと出会ったのは小学6年の頃だった。
それから数年して興味はカメラへ移り一眼レフを手に入れる。初めてスキーをしたのは中学2年のスキー教室。万座だった。あまりはまらなかったのに、中3のときも申し込んだので実は好きだったのかもしれない。
高校3年になり最もブームから外れていたスケートボードにまたハマる。その翌年スノーボードにも出会ったが、スケートボードに取って代わるほどの魅力は感じなかった。
ようやく5年が過ぎた90年の暮れに北米へ40日のトリップに行く。僕を誘ったライダーのOくんの放置プレイもあり、カナディアンローカル達のスノータウンで適度に生活を共にする。
彼らもスケートボードを経てそこにいるという親近感。ロープをくぐってツリーラン、裏山のどこまでも続くノートラックを体験した。帰国してからは日本でそれをできないかと思い、谷川岳天神平のサイドカントリーを滑りまくり、世界の雪山やアラスカにいくようになる。
一時はニセコに住みスノータウンライフのすべてを体験した。現在は東京でスケートボードを軸に3Sをしている。
ここまでの間に思うことは、スキーヤーは硬派でスノーボーダーは軟派、スケーターはクール。なんてのは固定概念である。ひとそれぞれなのである。もちろん外れてもいないのだけれど……
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