’25-26シーズンのSALOMONのホットな話題の筆頭が「QSTシリーズの第4世代突入!」だ。なかでもSALOMONフリーライドモデルの最高峰「S/LAB QST BLANK」の新たな姿には、シーズン中の試乗会でも熱い視線が集中。「乗りたい!」ユーザーが列をなして順番待ちだった。その変化の実体は?
QSTシリーズの進化
2016年のデビュー以来、SALOMONのフリーライドスキーのフラッグシップモデルとして、常に先進的なテクノロジーやデザイン、そしてグラフィックを追求し、SALOMONの唱える「フリーライドの無限の可能性」を押し広げてきたQSTシリーズ。


10年のときを経て、‘25-26シーズン、ついに第4世代に突入、新たにQSTシリーズは生まれ変わった。その筆頭が最高峰モデルS/LAB QST BLANKだ。フルモデルチェンジとなって、新たなテクノロジー搭載され、構成素材もアップデート、シェイプも調整され、グラフィックも一新。若手アスリートたちの協力により、彼らのどこまでも自由な冒険とチャレンジをサポートし、そのパフォーマンスが最大限に発揮できるプロダクトへと進化を遂げている。
具体的な変化のポイントを見ていこう。
素材のアップデートとQSTならではのテクノロジーの進化

- フルポプラウッドコア
スキー全体にポプラウッドを使用し、軽量性と高い反発力、安定性を実現。
- バサルトファイバー
第4世代のQSTは、これまでのカーボンと麻の組み合わせ(C/FX)に代わり、玄武岩由来の素材とグラフファイバーを融合させた「バサルトファイバー」を全長にわたって配置。これにより、優れたフレックスとエッジグリップが得られる。
- コルクダンプリファイヤー 2.0
コルクダンプリファイヤーテクノロジーが2.0へとアップデート。新たに開発されたTPUとコルクの一体成型インサートをトップとテールに配置したことで、振動吸収性が向上。
プロファイルの最適化

フリーライドロッカープロファイル
適度なトップとテールのロッカーを組み合わせ、パウダーや深雪はもちろん、荒れた雪から圧雪まで幅広い雪質に対応する。第4世代はロッカーのポイントが変更された。第3世代ではトップ28%、テール25%だったものを、第4世代ではトップに23%、テールに20%と、ロッカーがすこし緩やか(浅く)になったといえる。
これがどのような変化をもたらすのか? ロッカーがスキーの動きや適応フィールドにすくなからず影響を与えることになる。ロッカーが浅めになったことで、有効エッジが長くなり、踏み込んだときの力が板に伝わりやすくなりエッジグリップが向上、安定感が増す。浮力は若干抑えられるがそれでも十分すぎるほど、そのぶん滑るフィールドを選ばないオールシチュエーション仕様となったといえよう。
ラディウスの調整
第4世代では新たに192㎝が登場。この最長サイズで20mのラディウス(回転半径)を持つ。第3世代は最長サイズが194㎝でラディウスは18mだった。ラディウスが大きくなったことで、高速滑走時の安定性を向上させている。スピードを生かしたハードなパフォーマンスをサポートするべく最適化されたといえそうだ。
このように、第4世代のQST BLANKは、最新の素材とテクノロジーを採用し、最先端の形状と汎用性の高い112㎜ウエストはそのままに、これまでにない安定性や操作性を実現。性能をさらに進化させて、オールシチュエーションで、滑り手の求めるライディングをサポートする。
4月に野沢温泉スキー場で開催された’25ー26ニューモデル試乗会で、スタッフの岸昇治さんが解説してくれた。
QSTシリーズのデザインアップデート

‘25-26シーズン、QSTシリーズはグラフィックにもアップデートがある。QST ONE O SIX, QST 100, QST94,いずれもデザインが一新された。昨シーズンはメンズ・ウィメンズのデザインが異なっていたが、‘25-26シーズンはユニセックスで2カラーの展開で、好みのカラーを選択できるようになった。
もっと自由に、もっとアグレッシブに、QSTの拓く可能性は無限大だ。
Information
SALOMON(サロモン)
公式サイト:https://salomon.jp
SNS:Instagram|Facebook|You tube
取扱い/アメアスポーツジャパン㈱サロモンウィンター事業部