完全に生まれ変わった強いクルーザー「STANCE」|'25-26 SALOMON(サロモン)

「STANCE」は、SALOMONではオールクルージングモデルという呼び方で、いろいろなシチュエーションをクルージング感覚で滑走を楽しむためのシリーズ。’25-26シーズン、このSTANCEが新たなテクノロジーとともに完全リニューアル。詳細をチェックしよう。

INDEX

’24ー25シーズン最もよく売れた一台

STANCEシリーズは2020年にオンピステとオフピステの両方で高いパフォーマンスを発揮することを目指して開発された。フリーライドやオールマウンテン志向を持ってはいるが、メインに滑走するフィールドはオンピステ(ゲレンデ)が中心。そんなスキーヤーに多様なコンディションにおいて、パワフルで安定感のある滑走性を提供することをミッションとし、テクノロジーに磨きをかけてきた。

STANCEの持つエッジグリップ力、とくに硬いバーンやハイスピードでも安定した滑りができる点は高く評価され、某スキープロショップでは「’24ー25シーズン最もよく売れた一台」と表現されている。そんな人気者の「STANCE」が、’25-26シーズン、新たなテクノロジーや構造を採用し、完全に新しく生まれ変わる。

新生「STANCE」の中身

STANCE PRO86+Ml12GW|D=123-86-107mm (177cm)|R=17m(177㎝ )| L=161,169,171cm|¥165,000

優れたエッジホールドはそのままに、機敏性を向上させ、より自由な操作性を実現。「速く・楽しく・機敏。これこそが真のオールラウンドスキーである」とSALOMONは定義した。これを実現したのが、’25-26季/に新たに採用されたSALOMONの開発した新テクノロジー「パワーフレックスTI」という新構造だ。

POWERFLEX TI(パワーフレックスTI)

このテクノロジーは、スキーのセンター部分にチタニウムを配置することで、強力なエッジグリップとエネルギー伝達を実現。さらにトゥピースとヒールピースにも細い棒状でチタニウムを入れた。戦略的に配置されたチタナールシートが、反応性と安定性を高め、また滑走中の振動を効果的に吸収する。これにより、硬いバーンでも高いエッジグリップとスムーズなカービングが可能となるのだ。

WIDE STEER EDGE(ワイドスチールエッジ)

従来のスチールエッジより幅を広げることで、耐久性と雪面のグリップ力が強化され、さまざまなコンディションでの安定性が向上している。

フルポプラウッドコア

スキー全体にポプラウッドを使用し、軽量性と高い反発力、安定性を実現。

4月に野沢温泉スキー場で開催された’25ー26ニューモデル試乗会でスタッフの岸昇治さんが解説してくれた。

’25ー26 STANCEラインナップ

‘25-26シーズンは、新たにシステムビンディングを搭載したスタイルで展開する。

STANCEが見つめるいま・これから

‘25-26シーズンのSTANCEは、オールマウンテン・オールラウンドスキーの定義を刷新するような仕上がりだ。「オールマウンテンスキーは、どんなシチュエーションでも対応できるスキー」と言うはたやすいが、それを裏付ける性能を有している根拠があるかは別の話。

STANCEが搭載した新たなテクノロジー「PowerFlex TI」は、アルペンレースモデルで研ぎ澄まされてきた力強いエッジホールド力に代表されるオンピステ性能と、フリーライドモデルで鍛え上げてきた高い機敏性や操作性を持つオフピステ性能とがシームレスに連動し、相乗効果を発揮する。つまり、滑るシチュエーションに合わせて、それらの性能が適応的に機能し、どんなコンディションでも軽快に楽しく滑ることができる、というわけだ。

STANCEがフルモデルチェンジを果たすにあたっては、近年の環境変化も考慮されている。気候変動の影響により、世界的に見てもハイシーズンに十分な降雪が得られないケースが増えたり、ゲレンデの雪が早い段階で緩む傾向が強まっている。そうした状況では、細身のスキーでは雪に沈みやすく、操作もままならず、思うように楽しく滑るのは難しい。一方で、ワイドなシェイプのスキーなら、雪面に浮力を保ちつつ安定感のあるスムーズかつ自在に滑ることができる。

また、比較的小さめのラディウスを採用することで回転性能が高い。これによって中級レベルのスキーヤーやパワーに不安のあスキーヤーでもラクに乗れて、心ゆくまでクルージングが楽しめる。

懐の深いスキーの誕生だ。

Information

SALOMON(サロモン)

公式サイト:https://salomon.jp
SNS:InstagramFacebookYou tube

取扱い/アメアスポーツジャパン㈱サロモンウィンター事業部

INDEX