Kim Boberg(キム・ボバーグ)のアイデアをもとに開発されたシグネチャーモデル「Kimbo95」。’24-25シーズンから展開していたものの、試乗会でもあまり見られず、レアな存在。一体どんなスキーなのか?
Kim BogergとARMADA SKI
愛称KimboことKim Boberg(キム・ボバーグ)は、独自のスタイルとクリエイティビティ(創造性)で知られ、世界的に高い評価を受けてきたスウェーデン出身のARMADAライダーだ。ストリートからバックカントリーまで、常にそれまでの枠を打ち壊し、観る者を驚かせるような滑りをしてきたキムは、ARMADAスキーを駆って15年以上、ブランドのスキーカルチャーを体現する存在として、長く世界中から注目され続けてきた。
キムの創造性は、自身の映像作品「BUTTERFLY」で触れることができる。
2014年から毎年開催されている「Kimbo Sessions」は、Kimboによるプロデュースのフリースキーを象徴するイベント。毎年5月、スウェーデンのKläppenに世界中のトップスキーヤーが集結し、“世界一チルで自由なセッション”が繰り広げられる。Kimboは「コンセプトは“コンセプトを持たないこと”」と語り、ライダー同士が刺激し合う自由な表現の空間は、「普通の人間じゃ思いつかない(というか絶対できない)トリックのオンパレード」。
毎年SNSには、常識を覆すトリックや美しい映像があふれ、世界に強烈なインパクトを与えている。Kimboの創造性とヴィジョン、そしてリスペクトを集めるパーソナリティが生んだこのセッションは、いまや世界のフリースキーカルチャーを象徴するものとなっている。
「Kimbo 95」別名〝ナローSTRANGER″

CONSTRUCTION
・AR FREESTYLE ROCKER
・POPLAR CORE
・2.5 IMPACT EDGE
・S7 BASE
・AR75 SIDEWALL
SPECS
D=130-95-121
R=15
Weight=1840g
L=182cm
¥137,500
こんなKimboがARMADAと開発したシグネチャーモデルが「Kimbo95」だ。これまでSTRANGERでパークライドを追求してきたキムが理想としたのがウエスト幅95mm、ラディウスは15m。別名”ナローSTRANGER” とでもいおうか。STRANGERのようにしなやかに良く曲がり、スイングウエイトが劇的に軽い。
滑走センターがSTRANGERよりも2~3cm前に設定されており、パークでのフリースタイルな動きがよりしやすくなっているのが特徴。ワンサイズの182cmの長さでも、ショートラディウスによってタイトなターンもお手のもの。柔らかくも反発力のあるフレックスでとくにバターやプレス、スラッシュなどのトリックにも最適だ。
また、滑走センターを約6cm後ろに下げることで、「Kimbo95」はゲレンデクルーザーとしても威力を発揮する。「AR Freestyle Rocker」なる、トップとテールのロッカーに加え、足元のキャンバーにより、さまざまな雪質でも安定した滑走・カービング性能が維持されているからだ。春のスラッシュスノーや地形遊び、コブにも強く、悪雪を滑ることさえ楽しませてくれるマルチさは、まさにキムのイメージにもマッチする。
スタッフの村井諄弘氏が解説
キムとも長年交流があるARMADAスタッフの村井諄弘(むらいともひろ)氏が「Kimbo 95」を解説してくれた。
Information
ARMADA(アルマダ)
公式サイト:https://armadaskis.jp/
SNS:Instagram|Facebook|You tube
取扱い/アメアスポーツジャパン