さまざまなブランドを横断的に見て、雪の上でも自ら試乗したり、ユーザーからのフィードバックを蓄積しているプロショップのスタッフは、良質を見極める力が高い。そこで、フリーライドスキーの’24-25季のニューモデルから「オススメしたいスキー」を教えてもらおう。気になるニューモデルは複数あれど、「コレ!」という決め手がない人、プロが高評価をつけた一台がいい人、ぜひ参考に!
※表示価格はすべて消費税込みとなっています
ARMADA|ARV94
◆公式HP/https://armadaskis.jp/
主にゲレンデメインでパークやサイドカントリーまでフォローしてくれるスキーです。 ゲレンデやパークで滑るのにちょうど良い形状と程良いフレックス感で、さまざまな滑りやいろいろなスキーヤーにマッチするスキーだと思います! フリーライドからフリースタイルまで、まさになんでもOKなスキー!
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PAPASU
オーナー/池田俊也さん
ATOMIC|BACKLAND 102
◆公式HP/https://atomicsnow.jp/
バックカントリーでの使用を視野に入れたフリーライドスキーです。軽いので、ハイクなどのバックカントリー用途でも使いやすいことと、どんな状況でもしっかり滑れるという、2つの条件を満たしているスキーです。
この2つの条件は最近のフリーライドスキー板のトレンドだと思われます。実際に私も初代「BACKLAND100」でバックカントリーを覚えて、テレマークに乗り換えたりしながら5年以上も使い倒しました!
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石井スポーツ神田本館
Staff/下山 真さん
ATOMIC| BACKLAND109
◆公式HP/https://atomicsnow.jp/
’24-25季、「BACKLAND109」が登場しました。昨年のモデルの「BACKLAND107」に比べてウエスト幅が少し太くなり、トップの形状が若干薄くなって3D構造により浮力が増しました。107と比べると重量はそれほど変わりませんが、バランスがいいのか軽く感じ、取り回しがもとても軽快で、深雪での操作性がとても良かったです。
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秀岳荘 北大店
Staff/登山・スキーマネージャ― 小路口稔さん
blackcrows |Solis
◆公式HP/https://www.hasco.co.jp/black-crows/
普段ルーズに滑っているフリースキーヤーも、1本くらいは正統派で滑り応えのあるスキーを持つのも良いでしょう。この板は、ポジションが悪いと上手く乗りこなせないのですが、頑張って滑っていれば自然とスキーが上手になります。すると、その後また違うスキーに乗り換えても、その板のポテンシャルをさらに引き出すことが可能になるはず。
もともとポジションも良く、ある程度パワーのある上級者にとっては、速度域の高い最高のオールマウンテンスキーです。綺麗にグルーミングされた斜面やパウダーはもちろんですが、滑り散らかされた午後の荒れたバーンで、ぜひワンランク上の滑りを試してもらいたいです。
長さについては、男性ならできれば180cmを選んでもらいたいところではありますが、体格や技量によっては安全面も考えてサイズダウンする必要もあるかと思います。
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Narrows
Staff/伴 隆郎さん
CANDIDE SKIS|BC111
◆公式HP/https://www.candide.co/
1mmキャンバーによりゲレンデでのエッジングがしっかりしていて、パウダーの中でも111mmウエスト幅の効果により浮力を得ることができるスキーです。ツインチップの効果により有効エッジが短くなっているため、長めをチョイスしても長すぎることはありません。ゲレンデをクルージングされる方、サイドカントリーを攻めたい方、地形遊びをしたい方と、多くのスキーヤーに好まれること間違いなしです!
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Mt.Peaks
Staff/星倭人さん
CANDIDE SKIS|RESORT101
◆公式HP/https://www.candide.co/
'23-24シーズンは、CANDIDE SKISのローンチ前だったので、残念ながらこの企画でご紹介できなかったですが、実は試乗会でのユーザーからの評判も良くて、当店ではしっかりご予約いただいていました。言わずと知れたスーパーフリースキーヤー Candede Thovex(キャンディド・トベックス)のオリジナルブランドですね。
長年、Candideが開発に携わっていたFACTIONのCTシリーズとは、似て非なるものとなっています。ポテンシャルの高さはCandedeの滑りが証明しています。とはいえ、すごいハイエンドで扱いにくいものではなく、誰でもが満足いく滑りができる懐の深さもさすがです!「RESORT 101」はパークからちょっとしたパウダーまで、まさにオールラウンドフリースキーとして完成されています!
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サンワスポーツWEBSPORTS
Staff/大口 晋司さん
DPS|CARBON WAILER 107
◆公式HP/https://www.dpsskis.com/
国内での販売が昨シーズン ブランク(お休み)したDPSでしたが、 '24-25は復活です。'23-24にローンチした「KAIZEN」とは別に’24-25季、伝統(伝説)のウァイラーシェープを復活して「CARBON WAILER 107」が登場!
そのうえで材料や接着剤にはバイオベースを多用。次世代のスキーなのに、乗り味は昔ながらの、本当の意味でのオールマウンテンスキー。やっぱりこのスキー最高に楽しいです! ウエストサイズも90/100/107と3サイズ。用途と好みでチョイスしてください!!
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サンワスポーツWEBSPORTS
Staff/大口 晋司さん
ELAN |RIPSTICK 102 BLACK EDITION
◆公式HP/https://www.elanjapan.co.jp/
「RIPSTICK BLACKEDITION」は、雪質に対する守備範囲の広いRIPSTICKシリーズに、より多くのカーボンを使用し、順応性のなかに攻撃性・走破性をプラスさせた特別仕様のスキーです。
山というフィールドは外的影響に大きく左右され、雪質に多様性があります。滑りやすい雪、滑りにくい雪など、様々なコンディションが存在します。それに対してどのような状況下でも板の特性に左右されず、滑りづらい思いをしにくいのがRIPSTICKシリーズの特徴で、最大の利点は「守備範囲の広さ」です。
「RIPSTICK BLACKEDITION」は、スタンダードモデルよりもカーボン素材をふんだんに使っている点が特徴の一つですが、カーボン特有の鋭敏さ、バタつき感がほとんどありません。 極端な表現をすると「メタルスキーみたいなカーボンスキー」。こんな表現がぴったりくるのではないでしょうか。
このフィーリングを可能にしているスキー板は多くないです。 ビンディングとの相性に関しても、テックタイプ、フレームタイプともに相性は問題ないですが、ゲレンデグルーミングが最高に気持ちいいスキー板ですので、ヒールピースはコバ抑えのタイプの方が相性は良いでしょう。
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石井スポーツ ヨドバシ甲府店
Staff/甘利祐貴さん
FACTION|LA MACHINE 4
◆公式HP/https://jp.factionskis.com/
軽量軽快でありながら滑り応えもある1台。さらに地形遊びも楽しめます。 メーカーカタログではバックカントリーカテゴリーに分類されていますが、ゲレンデやサイドカントリーまでシチュエーションを選ばず対応。中低速から高速まで安定感があり、癖もなく扱いやすい板であり、スキーヤーの技術レベルを問わず、誰もが満足するスキーなのではないでしょうか。
合わせるブーツやビンディングも、ツアーのセッティングでももちろん良いし、滑り重視モードでもO.K.です。 ボリュームを上げて「La Machine 5」にするかが迷いどころかと思いますが、自分が大好きなコースやフェイスを思い浮かべて決めて下さい。
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Narrows
Staff/伴 隆郎さん
FACTION | STUDIO 2
◆公式HP/https://jp.factionskis.com/
ゲレンデ中をボーダレスに遊びたい!そんなスキーヤーの夢を叶えるのはFACTIONスキーの得意とするところ。「STUDIO 2」は、102mmのウェストが多様なコンディションに万能に対応するだけでなく、カーボンで衝撃吸収性を備えた最強スペックが、雪原に飛び込んでいくライダーのすべてを受けとめてくれるでしょう‼︎
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CYCLE COMMUNICATION NATURAL
Staff/辻星子さん
FISCHER|RANGER96
◆公式HP/https://www.goldwin.co.jp/fischer/
ターンの切り返しの早い反応は、ゲレンデだけではなくパウダーでも発揮されます。印象としては、ターンの入りやすさは抜群に良いです。ターン中盤から後半はスピードを落とさずに、安定感のあるターンを仕上ることができます。
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Alpen Outdoors FLAGSHIP STORE札幌発寒店
Staff/スキーエキスパートアドバイザー 伊藤浩之さん
KASTLE|PARAGON 101
◆公式HP/https://www.kaestle.com/jp/
人気のFXシリーズがフルモデルチェンジした、ケスレ注目のフロントサイドのオールマウンテンスキー。ケスレ独自のシンビオコア構造と振動吸収性に優れたホローテック、フリーライドロッカーにより、ソフトな雪での浮力とターン性能、グルーミングバーンでも快適な滑走性を発揮します。非常にバランスのとれた優れたスキーに仕上がっていると思います。
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Xraeb sports(クレブスポーツ)
Staff/山田岳人さん
K2| MINDBENDER 106C
◆公式HP/https://elevateoutdoorcollective.com/
フリーライドモデルの「MINDBENDER」シリーズ。チタンとカーボンのモデルがありますが、カーボンはしなやかに板がたわんでくれるのが特徴的。パワーでガンガン踏みこんでいかなくても、楽に扱うことができます。パウダーもゲレンデも、ワンシーズンこの1本でこなせるオールラウンドスキー。106というセンターウエストもちょうどよいサイズです。
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TRUNKBASE
オーナー/丹野幹也さん
K2|RECKONER 92
◆公式HP/https://elevateoutdoorcollective.com/
軽くて柔らかいので扱いやすく、操作に力が全然いらないスキー。カービングやずらしのコントロールもしやすく、程よく幅があるので、様々なコンディションに対応できる。
現代のスタンダードなフリースキーとして、年数回のファミリースキーやレジャーの人が、ゲレンデ中のコースを巡って遊びながら楽しむのにぴったりのスキーだと思います。価格が比較的手ごろなのも魅力です。 コアスキーヤーで周りに始めたい人がいたら、ぜひ紹介してもらいたいスキーだと思います。
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OFF-1 (オフワン)
Staff/高木啓次さん
LINE |CHRONIC 94
◆公式HP/https://elevateoutdoorcollective.com/
’23-24シーズンに大幅にリニューアルしたLNEのメインモデル「CHRONIC」。この「CHRONIC 94」は、定番のスペックで滑りやすさと遊びやすさのバランスが絶妙。Rの設定が比較的小さめで、簡単にカービングに入っていくことができます。1週まわってやっぱり定番でオールラウンドなものがいい、という人にもおススメの板。フリーラン用としてもトリック用としても活躍できるスキーです。
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OFF-1 (オフワン)
Staff/高木啓次さん
LINE |VISION114
◆公式HP/https://elevateoutdoorcollective.com/
LINE SKIの中で軽量なフリーライドモデル。ただ軽いだけでなく、滑走性能も良いのが魅力の一つ。軽量なスキーは多くあるが、軽量化に特化したスキーは、滑走に不安要素を抱えるスキーがあります。VISIONは滑走性能を高く保ちつつ軽量で、ゲレンデはもちろん様々な雪質が予想されるバックカントリーにも最適。また、ツインチップ形状のためパークライドもOK。'24-25シーズンはサイドカットが一新され、ニューモデルとして登場する点にも注目です。
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TRUNKBASE
オーナー/丹野幹也さん
RMU|PROFESSOR 111
◆公式HP/https://www.caravan-web.com/brand_rmu/
ガレージブランドから始まったスキーメーカーですが、現在の製品はとても精度の良い物に進化しています。そのRMUから今季オススメのニューモデルが「PROFESSOR111」です。流行のBCフリースタイルというジャンルのとても楽しいスキーです。基本パウダー向けスキーですがツインチップっぽいトップ&テールロッカーの形状で、雪質問わずに動かしやすく、しっかり滑れるけどトリックやジャンプにも使える汎用性のあるスキーです。山の地形を遊び尽くせます!
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石井スポーツ神田本館
Staff/下山 真さん
SCOTT|SEA108
◆公式HP/https://www.scott-sports.com/jp/ja/
日本では流通自体もそんなに多くないのかもしれないスキーですが、乗り味自体はかなりしっとりとしていて上品なテイスト。フレックス・トルク自体も弱すぎず、強すぎず幅広いユーザーに勧められるスキーです。
乗り味も「マイルド」といった表現がぴったりで、メリハリのあるスキー板を求めるユーザー以外にはぜひ履いてみてほしいスキーです。ビンディングとの組み合わせに関しても、テックタイプ、フレームタイプどちらともに相性は問題ないでしょう。
レビューワー
石井スポーツ ヨドバシ甲府店
Staff/甘利祐貴さん
ROSSIGNOL|SENDER SOUL 102
◆公式HP/https://rossignol.co.jp/
フリーライドスキーとして最高! ゲレンデカービングからサイド、パウダーから悪雪まで安定した滑りが可能です。 足元に入っているチタンプレートが安定感とエッジグリップ感を向上させていますね。 センター102㎜は少し太いと感じる方もいるかもしれませんが、気にせず滑ってもらえると思います! これ1台でゲレンデからオフピステまでこなしてしまう優れモノです!!
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PAPASU
オーナー/池田俊也さん
VAN DEER-Red Bull Sports|FREERIDE 98
◆公式HP/https://vandeer-redbull-sports.com/
アルペンスキーの絶対王者マルセル・ヒルシャー自らプロデュースした「VAN DEER-Red Bull Sports」。「FREERIDE 98」はヒルシャーお気に入りモデルの一台で、パウダーでの浮力、 ハードバーンでのグリップ力、操作性や安定性も抜群のスキー。レーススキーと同様に、ウッドコア材から製造工程までレースルームで仕上げられ、 ゲレンデ近くでのオフピステ・スキーやオンピステでのフリーライディングにも最適な、オールマウンテンフリーライドスキーです。
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Xraeb sports(クレブスポーツ)
Staff/山田岳人さん
VECTOR GLIDE|POLARVE LIGHT
◆公式HP/https://www.vectorglide-japan.com/
メタルなしの軽量モデル。軽快な操作性としなやかなたわみが出せるので、地形を楽しむことができます。グリップ力も申し分なく、ゲレンデでも楽しめるオールマイティなスキーです。
レビューワー
Alpen Outdoors FLAGSHIP STORE札幌発寒店
Staff/スキーエキスパートアドバイザー 伊藤浩之さん
'24-25シーズンからMt.Peaksでも取り扱いを開始するVECTER GLIDE。そのなかからおススメは「POLARVE LIGHT」です。STANDARDはメタル入りでしっかりした印象ですが、LIGHTは主にウッドコアで構成されているため、板のしなりを感じやすいスキーになっています。性別を選ばず、ツリーランなどでの軽快さは虜になるスキーヤーも多いはずです。
レビューワー
Mt.Peaks
Staff/星倭人さん
VÖLKL| REVOLT 121
◆公式HP/https://elevateoutdoorcollective.com/
太さがあるのでパウダーでの安定感がありつつ整地の滑走性も高い!ビンディングの位置もレコメンドにするとフリースタイル的な動きもできるので、BCメイン機でありつつオールラウンドな1本!
レビューワー
UPLAND
Staff/村井 俊介さん
VÖLKL|BLAZE104
◆公式HP/https://elevateoutdoorcollective.com/
'23-24モデルよりウエスト幅が少し細くなり、足元に入っているメタルの形状が変更になりました。締まったバーンでも足元のグリップがしっかりしているため、安心感があります。一台でいろいろな雪質に対応できるスキーです。
レビューワー
秀岳荘 北大店
Staff/登山・スキーマネージャ― 小路口稔さん