春山の照り返す斜面でもよく見える!|’24ー25 バックカントリープロガイドが愛用するサングラス

記録的な大雪となった今シーズン、春になってもたくさんの雪が残っていて、長く滑りが楽しめそうだ。広大な雪面が眩しく、紫外線量も多い春シーズンは、サングラスは必需品。照り返しの激しい斜面で「いかに見えるか」が安全・快適な滑走に大きく影響する。そこで、’24-25 BCプロガイドたちの愛用する優れたサングラスたちを紹介しよう。

※掲載画像のフレームやレンズカラーはご本人様の使用している色とは異なることがあります。あくまでモデルのご紹介としてご覧ください。

INDEX

OAKLEY|Latch (Low Bridge Fit)

首元に引っ掛けられるクリップつきで超便利&ファッショナブル!

Latch (Low Bridge Fit)| Color:Matte Black Lens:Prizm Grey Gradient

スケートボード界とのコラボで生まれたデザインから生まれた「Latch」。「Latch(ラッチ)」とは引っかける掛け金という意味。なんとTシャツにクリップ止めできる画期的なピースlatchがついているのが、その名前の由来だ。首元にサングラスを引っかけることができるのは、ファッショナブルに見えるだけでなく、実際に山で使う際には非常に便利。ハイクの途中にちょっとサングラスを外したい時など、頭に乗せておいただけでは落ちてしまったり心もとないものだ。Latchならしっかり固定できる。

フレーム素材は軽量なO Matter‐オーマター™ フレーム。Square Oメタルアイコンのアクセントもクールで、円いレンズのカーブが独特の雰囲気を醸し出している。レンズはOAKLEYが誇るレンズテクノロジーPrizm‐プリズム™ レンズを搭載。色調やコントラストを強調することで、周辺環境の境目が視認しやすくなり、細部までくっきりとした視界を実現する。また、偏光レンズとIridium‐イリジウム®レンズがオプション装着可。 OAKLEY純正度付レンズの装着も対応可能だ。円いレンズのカーブが独特の雰囲気を醸し出している。

「Low Bridge Fit」はアジアンフィットのタイプ。レンズの形状やフレームの角度、ノーズピースが低めの鼻でも具合よくフィットする。これには嬉しい日本人は多いに違いない。カラーバリエーションも豊富。

◆公式HP/https://www.oakley.com/ja-jp/product/W0OO9349

レビューワー
中島 力|RIKI JAPOW GUIDE
非常に軽量でシンプルな作りなので、折りたたんだ際のボリュームもない。わずかな隙間にも納めることができるので、場所や用途を選ばず常に忍ばせている。


OAKLEY|Sutro

かっこいいし、可愛いし、良いな!

Sutro| Color:prizm road レンズ, matte white フレーム:Prizm Grey Gradient

色調、コントラスト、ディテールを鮮明にし、悪天候でも視界を守るPrizm ™ レンズ採用。アーバンサイクリストの日常をイメージしてデザインされたというスタイリッシュなフォルムが特徴、大きなレンズを深く巻き込むようなシールドで視界の広さとフィット感をサポート。

◆公式HP/https://www.oakley.com/ja-jp/

レビューワー
佐藤真理子|Spur 秋田マウンテンガイドサービス
インスタグラムでフォローしている外国のライダーさんが(女性)が使っているのを見て、かっこいいし、可愛いし、良いな!と思ったので、真似してみたら、すごく良くて気に入っています。レンズが大きくて、光が入ってきづらく、フィット感が良くて、曇りづらくて、斜面も見やすいです。


OAKLEY|Wind Jacket 2.0 & Holbrook

OAKLEYならではのPrizm™レンズが映し出す鮮明な視界

Wind Jacket 2.0

Wind Jacket 2.0|prizm snow sapphire レンズ, matte translucent stonewash フレーム

大ぶりの球面レンズが風や眩光をブロックし、Prizm™‐プリズム レンズは色調・コントラスト・細部が鮮明な視界をもたらす。フレームは、耐久性が高く軽い素材を採用しているため、春のバックカントリーなどで少々ラフに使ったり、長時間つけていても快適。取り外せるストラップ付で滑走時や、頻繁につけ外しをするときでも安心だ。

Holbrook

Holbrook|prizm black polarized レンズ, matte black フレーム

OAKLEYが継承してきたオーソドックスなアメリカンテイストのフレームデザインとOAKLEYの最新技術を融合。 フレーム施されたメタルリベットがアクセントになっている。デザイン性と機能性を両立させたモデル。

◆公式HP/https://www.oakley.com/ja-jp/

レビューワー
荒川 智|GRANIX mountain guide
OAKLEYのサングラスを愛用しており、特にその独自のPrizmレンズテクノロジーに魅力を感じています。Prizmレンズは偏光とは異なるテクノロジーで、コントラストを調整し、視界を最適化する役割を果たします。これにより、特に雪山などの厳しい環境でも視界がクリアになり、快適なハイクアップや滑走をサポートしてくれます。

なかでも「Prizm Snow」という雪山専用のレンズは、荒天から晴天まで幅広い天候に対応でき、バックカントリーでの使用に非常に便利です。
視認性の良さが重要となるビーコンのモニター。Prizmレンズは偏光レンズとは異なるため、ビーコンのモニターが綺麗に見えるという点は、大きな利点の一つです。

オークリーの「Wind Jacket 2.0」は、大きなフレームが特徴で、広い視界を確保するとともに、風を防いでくれるため、ハイクアップから春先のザラメライディングも快適に滑走できます。「Holbrook」はカジュアルにも違和感なく使えるデザインで、普段使いにも適しています。OAKLEYのサングラスは、機能性とファッション性を兼ね備えていて、重宝しています。


POC|KNOW

長時間かけていてもまったく気にならない

Tortoise Brown ( Lens ; Violet / Silver Mirror )

どんなシーンやスタイルにも似合いそうなファッション性の高いデザイン。とても軽そうに見えるが、フレームは丈夫なグリルアミド製。ノーズ部分には親水性ゴムが施されグリップ力が維持できることで、仮にウォータースポーツシーンなどで濡れてもズレない。すべてのフレームカラーにおいて、コントラストを強化し優れた光学性能を持つCARL ZEISS社と共同開発したクラリティレンズを標準装備。歪みのない鮮明なビジョンを得ることができる。また、乱反射をカットし眩しさを抑える偏光レンズのPOLARIZEDモデルも展開あり。

Transpare Crystal (Brown / Silver Mirror)
Ammolite Coral Translucent ( Lens ; Brown / Silver Mirror )

◆公式HP/https://www.full-marks.com/poc/

レビューワー 
峯岸健一|KinTouNバックカントリーガイド
アウトドアフィールドや街でカジュアルにも使えるデザインで、長年愛用しています。軽いのと、レンズの遮光具合が程よいので、自然のままな感じでサングラスをかけていることを忘れてしまうことが多々あります。長時間使用していてもまったく気にならないところがオススメです!


SMITH|Pursuit

SMITHならではのクロマポップレンズでゴーグルのようなパフォーマンス

Pursuit

ゴーグルのようなカバー力と装着のしやすさ・快適さが人気、サイドシールドはマグネットシステムになり、より使いやすくなった。ChromaPop Glacier フォトクロミックレンズは、温度変化に対する感度が低く、光の条件に適合するように適応し、ChromaPop は色合い範囲全体でコントラストと色を強化するという優れモノ。さらに天候に応じてレンズを交換できるレンズチェンジシステム、レンズは視界の広い5ベースのフラットレンズで、日本人にもフィットする。厚みの異なる2種類のノーズラバーと可変式のノーズピースがより良いフィットを実現している。今季、3色展開にアップデートされた。

◆公式HP/https://smithjapan.co.jp/

レビューワー
旭 立太|Rhythm Works
低温環境でも変色するクロマポップ調光レンズがすごく良い。標高の高い山での日焼けやストームから鼻を守るノ ーズガード、取り外しできるサイドシールドも、とてもGOODです。レンズ2セット付き。

Ph:Rhythm Works

STONE D|すべてのモデル

コミュニケーションしながら創るハンドメイドサングラス

世界的にも有名なメガネの産地、福井県鯖江から発信されるサングラスブランドは、100% ハンドメイド。オーナーの竹内也人氏がデザインやシェイプ、仕上げまで100以上にわたる工程、そして発送までをすべて手作業で行っている。本当に「このアイウェアを着けたい」という人に贈り届ける受注生産というスタンスで、一つひとつの製品を丁寧に作っている。職人魂が宿った非常に個性的な作品は世界中から注目を集めている。

◆公式HP/http://www.stone-d.co/

レビューワー
有馬 新|WARP
友人のやっているサングラスブランド「STONE D」、福井の鯖江のハンドメイドサングラスを愛用しています。かけ心地は柔らかく、顔にフィットしています。眼鏡と共用でレンズを調光にすることで、厳冬期以外は室内屋外ともに同じものを使用しています。ほぼすべてのモデルを持っているので、気分で変えています。


SWEET PROTECTION|Tachi RIG Reflect

RIG® レンズ搭載の高性能なマルチユースモデル

Color:Matt Dark Storm - RIG Obsidian

独自のレンズテクノロジーによるRIG® レンズを搭載したサングラス。スクエア・スタイルのフレームはアウトドアから街使いまで、ファッショナブルにしっくり馴染む。RIG® レンズは、優れたコントラストにより色の歪みを最小限に抑え、目の疲れを軽減する革新的なテクノロジー。トーリック球面レンズは耐衝撃性に優れる厚さ 2.2 mm 、色の歪みを最小限に抑えながら、視認性の高さが特徴だ。軽量で耐久性に優れた素材でできたフレームは、風雨の侵入を最小限に抑えるフォルムで、フィット感も十分だ。

◆公式HP/https://sweetprotection.jp/

レビューワー
中野 豊和|インフィールド
ベーシックなデザインでフィット感がよく、かけていてストレスがない。豊富なレンズカラーの中から自分が使うシチュエーションにあったカラーが選べるのもよい。

自分も同じく愛用しています「SWEET PROTECTION|Tachi RIG Reflect」

レビューワー
佐々木翔平|CIRCLE GAME guide service
フィールド、街、季節を問わず長年使用しています。フィット感が良く、長時間着用しても耳が痛くなりづらいところが気に入っています。


SUNSKI|クーロワール

替えのレンズが手頃価格なのも見逃せない魅力

サンフランシスコで生まれ、常に環境に配慮したモノづくりをしているエコフレンドリーなサングラスブランド「SUNSKI」。実はウエアメーカーとして有名なGoldwinが扱っている。「クーロワール 」は、アルパインシリーズのモデルで、大胆な長方形スタイル。独特のフォルムに加えて価格も魅力的で、14,300円(公式サイト)とリーズナブルだ。

マグネット式で取り外し可能なサイドシールドにラバーのノーズパッドを装備、アクティブに動ける1本だ。大きなレンズがしっかり目を保護してくれる。アルパインシリーズには専用のファスナー付きケースが付属している。レンズは可視光線透過率:11%、「ブラックフォレスト」のレンズ色はグリーンベースの黒色。

◆公式HP/https://www.goldwin.co.jp/store/brand/sunski/

レビューワー 
黒田誠黒田山岳ガイド事務所 
偏光レンズのなので、晴天時のぎらつきが抑えられ、目が疲れない。替えレンズも安いので。シーズン始めには薮で必ず傷つくものなので、高いものだと使っていられない…。

Ph:黒田山岳ガイド事務所

TALEX|オーバーグラス・クリップタイプ

自分の眼鏡の上からかけられて便利!

TALEXは50年以上の歴史を持つ世界で唯一の偏光レンズ専門メーカー。TALEXのサングラスは、独自に開発した高性能雑光®カットフィルターを使用し、最終仕上げまでの全工程60%以上を手作りしている。ウィンタースポーツ界では、登山家スキーヤーの三浦雄一郎さんが愛用し、「肉眼でみるよりもすばらしく見えて、やっぱり疲れが違いますよ。光線の余分な物をうまくフィルターがとってくれているから」などとコメントしている。

眼鏡の上からかけられるオーバーグラス。眼鏡ユーザーにとっては、度付きのサングラスを持つ必要もなく、とにかく便利でありがたい。あらゆるメガネに対応するサイズ感で、横幅や外寸のサイズを十分に確保することで、あらゆる眼鏡フレームに対応可能。また、目の周りをしっかり包み込むフレームで、光だけでなく紫外線や花粉の侵入を防いでくれるので、通年、さまざまなシーンで活躍する。

レンズに内蔵しているTALEX独自開発の雑光カットフィルターは、紫外線や照り返しによる反射光など、いわゆる不要な雑光をカットする世界で唯一の技術で、とても見やすいとプロアスリートやアウトドアスポーツファンたちから高い評価を得ている。TALEXのレンズは全国の認定プロショップにて体験が可能。プロショップでは、度付きのオリジナルサングラスの製作もしてくれる。

クリップオン
サングラスへの切り替えがワンタッチで可能

自分の眼鏡の上にクリップで固定し、サングラスを使いたいときは、持ちあげていたサングラスをパタンと下ろすだけ。サングラスへの切り替えが瞬時にワンタッチでできて、実に便利。常に装着したままでいられるので、いちいちかけ外す手間が必要ないのだ。 アームがないのでコンパクトに収まり、ポケットやバッグにも収まり、かさばらずに持ち運びもらくらく。短時間の利用や使用シーンに応じて切り替えたい人には最高だ。

クリップをアップする際にレンズが汚れにくいツマミになっていて使い勝手もよい。フレームカラーも4色から選べる。眼鏡ユーザーは試してみたくなるのでは。体験はこちらも認定プロショップにて。

◆公式HP/https://talex.co.jp/ct/wintersport/

レビューワー
五十嵐和哉|かぐらパウダーステーション
ヒマラヤに行っているときに、自分の視力に合わせた度付きのサングラスを作ってもらいました。雪の上では紫外線も強いため、普通のサングラスよりも濃い目の色になっています。TALEXのオーバーグラスはよく釣りのときに愛用しています。眼鏡の方にはオーバーグラスもクリップタイプも便利ですよね。


TRIPOINT|001 Treriksröset

太陽や雲の状態に関係なく有害な光線をカットしてくれるので春山でも安心

001 Treriksröset |フレームカラー : Matt black、レンズカラー : smoke/blue multi. [バイオベースナイロンレンズ]

 Tripointは2022年に設立されたサステナビリティの考え方に基づいて生産されたスウェーデンのサングラスブランド。 バイオベースのナイロンレンズが付属しており、レンズは柔軟性と耐久性があり、優れた形状記憶力を備えているため、ぶつけたり曲げたりしても元の状態に戻る。 素材のナイロンは環境にも配慮したもの。目の周りを包み込むレンズは、高速時に受ける風や突如現れる障害物から目を守ってくれる。

◆公式HP/https://tripoint.jp/

レビューワー
石沢 孝浩|TEREMARK&MOUNTAIN GUIDE IDEHA
今シーズンから登場したtripoint(トライポイント)ゴーグル同様、視認性が最高です。デザインとの魅力と、かけているのを忘れてしまう軽さも最高です。トライポイントのサングラスはBIO-BASED/Nylon lensを採用しており、鮮明でクリアな視界を提供してくれます。

また、tripointスポーツサングラスの多くのモデルの重さが40g未満という超軽量でありながら、高い耐久性と破損耐性により安全性も確保されています。
私も実際、2024年の夏頃の発売当初から使用していますが、まずはかけていてもストレスを感じさせない軽さが素晴らしいですね。サングラスのノーズ部分の高さも調整可能で、鼻の形状に合わせて調整できるのでフィット感があり、ゲレンデスキーでもズレもないですね。

また、夏の登山や冬のバックカントリーでもハイクアップでサングラスが曇ることが多かったのですが、このtripointは空気の抜けがよく、ほとんど曇らないのも特徴です。

レンズは太陽や雲の状態に関係なく、最大400ナノメートルの波長のすべての有害なUVA、UVB、UVC光線をブロックしてくれるので、これからの雪の反射が強い春のツアーでも安心です。tripointはデザイン性も高く、愛用しているこのモデルはシンプルな飽きのこないデザインです。

車の移動などでは、別のサングラス004(ライカ)をよくかけています。大きめのサングラスですが、普段使用するサングラスとしてはとても遊び心のあるデザインで、好きです。


UVEX|uvex sportstyle 237

視野が広くレンズカラーも適度で、どんな天候でも見やすい

UVEXは特にアルペンレーサーたちに人気の高いブランドで、その高性能ぶりはお墨付き。スマートでシャープなデザイン性とスポーティーな機能性を融合させた高機能なシールドスタイル。光透過率 9 ~ 18% のフィルター カテゴリ 3 により、日射量を大幅に削減、uvex supravision® 曇り止めコーティングにより、どんな気象条件でも曇りのない視界を確保する。その上、調整可能なノーズパッドと圧迫感のないソフトなテンプルエンドで、抜群のフィット感と快適さも得られる。

◆公式HP/http://www.uvex-sports.jp/uvex/index/

レビューワー
照井 大地| Terui Daichi
uvexのサングラスは歪みのない視野の広いレンズで、とても気に入ってます。そして、軽量でずれにくいです。このスポーツスタイル237は、デザインが個性的で軽量、擦れにくいです。レンズは暗めが好みなので、カテゴリー3のレンスを使用しています。ノーズテンプルなど各種調整できるのでフィット感も良く、オススメです。



INDEX