初滑りの立山’23-24シーズンのバックカントリーツアー情報|天気予報・アクセス情報[11/02更新]

例年、スノーシーズンの幕開けを知らせるのが立山の初滑り。「シーズンインはやっぱり立山で」。そんなバックカントリー愛好家たちに向けて、積雪状態や天気予報にアクセス情報、そして立山を安心安全にエスコートしてくれるガイドクラブ主催のバックカントリーツアーまで、立山の初滑り情報をお届け!

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立山の今の様子は… 立山室堂ライブカメラより

11月初頭の現在、立山はこんな様子だ。徐々に雪に覆われてきているのがわかる。11月半ばに入ると、この美しい立山連峰がすっぽりと雪に包まれて、いよいよ立山の本格シーズンに突入だ。

立山町 › 東

11月の立山・初滑りの魅力

標高3000m級の山々が続く立山山系の積雪量は驚くほど多い。日本海から上がってくる雪雲がこの地にたっぷりの降雪をもたらし、室堂平では高さ15~20mもの雪がたまる「雪の大谷」という観光名所ができるほどだ。
富山と長野県・大町を結ぶ「立山黒部アルペンルート」は、この降雪量の多さから、毎年12月1日から4月中旬まで運行を停止する。そのため、滑走可能期間は、雪の降り始めとなる11月いっぱいとアルペンルートの春営業開始となる4月中旬から6月下旬だ。

春でも3000m級の高地では時折降雪があり、4月でもパウダーが楽しめることも。雪が落ち着いてくる5月は春スキーのメッカとして多くの滑り手が集まってくる。11月の雪の降り始めは、滑走を楽しむタイミングが難しいが、降雪が岩や草木をしっかり覆ってくれれば、極上のパウダースノーが堪能できる。例年は勤労感謝の日前後から末日までの1週間ほどが滑走のピークという感じだ。

11月の立山の雪は最高のパウダーといっていい。3000mの高地に降る雪は水分の少ないサラサラの極上。風が吹けば飛んでしまう本当に軽い雪だ。これがしっかり積もってくれる状況となると、抵抗を感じさせない浮遊感ある滑走が味わえるのだ。雪が飛ばされることなく、しっかり積もってくれることを求め、この時期にも多くの滑り手が入山するが、11月は降雪、積雪のバランスが不安定で、いわゆる「落ち着かない雪」という場合も多く、雪崩の発生も少なくない。ここ10年のバックカントリーブーム下では死亡者が出た雪崩事故も多い。

20年くらい前は、11月上旬~中旬にはプロスキーヤーが撮影のために立山入りして、作品撮りが行われていたほどだ。(下のリンク「11月の立山」企画はその当時の写真も入った立山ギャラリー)

温かなラニーニャ現象が続くという’23-24シーズンは、どのようになるだろう。少しでも長く滑れることを願いたい。

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例年11月の立山・初滑りではこんなパウダーライドができる!

11月、晴れた立山ブルーのもとでの滑走は最高だ。天候を読み、安全管理を徹底し、なるべくリスクを減らすため、ガイドに従っての滑走を推奨したい。ぜひご機嫌な初パウダーを楽しんでほしい。

こちらは例年、立山で初滑りツアーを開催するガイドクラブJUNRINA mountain service’の22⁻23シーズンの初滑り動画(2022年11/25日収録)だ。
こんなふうに11月でも十分にパウダー滑走を楽しめるのが立山なのだ。

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立山へのアクセス

立山へは、富山県側の立山駅から、または長野県側の扇沢バスターミナルから、双方向で立山黒部アルペンルートを利用してアプローチできる。

●富山県側から 北陸自動車動「立山IC」から約40分、立山黒部アルペンルート「立山駅」から約1時間
●長野県側から 長野自動車動「豊科IC」から約40分、立山黒部アルペンルート「扇沢駅」から約1時間

※ただし、立山町(富山県)側からのアクセスが楽だが、11月は降雪状況によりバスが運休し、入下山ができなくなる場合があるので要注意。
※日々の立山黒部アルペンルート(立山駅~扇沢)の乗り物の運行状況や立山駐車場・扇沢駐車場の空き情報はコチラをチェック!

立山黒部アルペンルート 公式サイトのアクセス情報はこちら>>>
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