信越エリアのパウダーおすすめスキー場とコース10選

内陸部にあり、標高が高い信越エリアのスキー場は、気温が低いぶん水分を含まないサラサラのパウダースノーが楽しめる。また、長野県はいくつもの細かい山塊に分かれているため起伏に富んでおり、自然の地形がとりわけ豊かだ。スキー場の多くが自然地形のおもしろさを体感できるコースを持ち、斜面のバリエーションも多彩。さらには信越独特の「ふる里」情緒が旅の楽しみを広げてくれる。そんな信越エリアのパウダーフィールドを紹介しよう。

Photo:Daniel Honda Skier:Naoto Kono


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野沢温泉スキー場

やまびこエリアの深雪最高!多彩なコースでパウダーライド

日本情緒たっぷりの温泉街と日本屈指の規模を誇る野沢温泉スキー場。シーズンを通して積雪量も多く、ファミリー、初心者から上級者までを満足させる36ものコースを擁する。山頂から最下部までの標高差は1,085mもあり、滑走面積は単体のスキー場としては日本でも指折りの大きさ。リフトの配置が工夫されており、効率よくいろいろなコースに流れ込むことができる。

山頂部のやまびこエリアの非圧雪ゾーンはブナに白樺も混ざる美しい樹木間のツリーランが楽しめる、深雪好きにはたまらない魅惑のゾーンとなっている。

野沢温泉スキー場のパウダー名物コース

・やまびこBコース

最大斜度:33度 平均:17度 / 距離:800m / 斜面向き:ー

標高1400mから1650mにかけて広がるやまびこエリアは雪質は抜群で、一晩で1mの新雪が積もることも! やまびこBコースは緩めの非圧雪コース。コース脇にも深雪を楽しめるポイントが多い。新雪のないときは、適度に変化する斜度を楽しみながら、スピードに乗ったエッジホールドのいい快適なカービングを楽しめる。

・チャレンジ39°のカベ

最大斜度:39度 距離:300m / 斜面向き:ー

野沢温泉スキー場内最大斜度39°を誇る急斜面で、入口から斜面の中間部分が見えないほどスティープ! 降雪後はオーバーヘッドのスプレーがあげられるパウダーファンにはたまらないコースのひとつ。

・黒鞍コース

最大斜度:37度 平均:28度 / 距離:550m / 斜面向き:ー

牛首コース入口の右側、日影ゲレンデに向かって滑り降りるコースで前半が狭く、後半に行くにつれコース幅が広がり、自由なコース選びが可能。降雪後は、長坂ゴンドラのトップから水無ゲレンデ⇒黒鞍コースとつなぐと穴場的なパウダー狙いのランができる。

・ユートピア

最大斜度:32度 平均:20度 / 距離:400m / 斜面向き:ー

距離は長くはないが斜度があり、上級者に人気のコース。コース幅が広いため午後になってもコースの両脇にノートラックが残っていることもある。降雪後はSteep&Deepなパウダーライドが楽しめる。

◆公式HP/https://nozawaski.com/


斑尾高原スキー場

「Madapow(まだパウ)」の尽きない魅力

積雪の多い信越エリアを代表する人気スキー場の斑尾高原。標高は1,305mながら、質の良い雪がコンスタントに降り積もり、グッドコンディションが維持されることでパウダーが存分に楽しめる。そのパウダークオリティとたっぷりの量は「Madapow(まだパウ)」と呼ばれ、まだパウ目当てに熱心に通いつめるファンも多い。

斑尾高原は起伏が豊かな自然地形を活かしたコースレイアウトも魅力。特にツリーランコースの設置数は日本トップランクだ。バラエティに富んだコースは圧巻もので、ツリーランおもしろさ日本最強と呼び声も高い。ロングでパウダーが滑れるのも強み。パウダー・フリーライドに抜群の環境が整っていて、その多彩な魅力は尽きることがない。

斑尾高原のパウダー名物コース

・Powder wave Ⅱ

最大斜度:35度 平均:24度 / 距離:1500m / 斜面向き:北

適度に間伐された森の中で、長い距離を楽しめるツリーランコース。コース幅もあり、ライン取りによってノ―トラックパウダーを当てることが可能だ。第13リフトから斑尾一の絶景ポイントを抜ける「アドベンチャーアイル」を利用してアクセスできる。

・ワールドカップ

最大斜度:35度 平均:27度 / 距離:1000m / 斜面向き:北東

最初に稼働するスーパークワッドリフトからアクセス可能なため、朝イチのファーストトラックが狙える。最大斜度35度とスティープで1000mものロングなパウダーライドを楽しめる。以前モーグルのワールドカップが開催されていた滑り応えたっぷりのコースだ。

・パウダーライン

最大斜度:35度 平均:26度 / 距離:1000m / 斜面向き:北

アドベンチャーアイルを抜けた先に広がる、Powder TheaterとPowder waveⅡの間の非圧雪コース。下部分岐点を右へ行くと第13リフト乗場、左に行くとツリーランコース"NINJA"へつながる。オープンバーンでディープなパウダーを散らしたり、ひょいっと両サイドのツリーランエリアに潜り込んでみたり、滑走ラインを考えながら滑るのが楽しい。

・SAWA

パウダーとナチュラルなバンク状地形の組み合わせ滑走感が体感で遊び感覚で楽しめる。沢状のバンクにはパウダーがたっぷり。地形が豊かな斑尾を象徴するかのようなコース。ひとたびコースに入ったら次から次へ波のようにやってくる自然地形にあわせて、右へ左へと振り子のようにリズミカルに滑ろう。

◆公式HP/http://www.madarao.jp/ski


YAMABOKUワイルドスノーパーク

非圧雪のプライベートエリアを限定人数で独占! ゲレパウも豊富

志賀高原ユネスコエコパークの一角、標高2,076m「笠ヶ岳」の南斜面に広がるYAMABOKUワイルドスノーパーク。ゲレンデは標高1,500m~1,700mとかなり高いため、軽い天然のパウダースノーが積もり、全体の70%が非圧雪のナチュラルゲレンデという驚きのパウダー天国だ。

かねてよりスノーボーダーからの熱烈支持でスノーボード色のイメージが強いが、ルッキーチロルやペピ・インスブルックコースなど、最大38度の急斜面や、吹上によって出来た雪庇を滑り下りるタフな斜面、タイトな林間を滑り下りる上級者コース、地形の変化を攻略しながら滑るテクニカルなコースなど、実はスキーヤーにとっても滑り応えたっぷりの滑走意欲を湧きたてる多彩なコースを持っているのだ。フリースキーヤーにとっては新鮮な穴場的なパウダースポットといえるだろう。

どこもかしこも非圧雪なので、ゲレンデパウダーを普通に滑るだけでも大満足だが、その恵まれた環境を存分に活かした、さらにアグレッシブにパウダーを楽しむためのプログラムが各種提供されている。

YAMABOKUワイルドスノーパークのパウダー名物コース

2nd STAGE

「2nd ステージ」は、1st stage (山田牧場のメインゲレンデ)の尾根の裏側に位置する、ヤマボクとっておきの完全非圧雪のプライベートエリア=2nd stage を日にち限定・30名の限定完全予約制で開放するプログラム。

1st stage の第2ペアリフトと第3リフトを乗り継いでアプローチ、滑走後はスノーモービルで1st stage のパノラマコース途中に輸送してくれる。滑走前にガイドによる注意事項やコース案内のオリエンテーションを受けたは、終了時間まで自由に滑走を楽しめ、ドリンクサービスもある。ガイドが同行してくれるので安心・安全に滑走が楽しめ、オフピステながらバックカントリーの装備(ビーコン・ショベル・プローブ)は不要というから手軽だ。

開催期間:2023年1月8日(日)~2月26日(日)の毎週土曜日
料金:8,500円(リフト券別・早割シーズン券所有者は5,000円
定員:30名

+PLUS スペシャル キャット プログラム

美しい牧場風景が広がるヤマボクとっておきのパウダーエリアは完全非圧雪のプライベートエリア=2nd stage をキャット(雪上車)を使って滑走(期間限定・10名限定・完全予約制)。ガイドによる注意事項説明とコース案内、その後は終了時間までフリー滑走、最終はタコチコースを滑走。ランチ付きというお腹も大満足なプログラム。

開催期間:2023年1月7日(土)~2月25日(土)の毎週土曜日
料金:19,000円(リフト券別・早割シーズン券所有者は17,000円定員:10名

◆公式HP/https://yamaboku.co.jp/

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