大自然のフィールドが仕事場であるプロフェッショナルガイドたち。彼らにとって山道具はいわば相棒であり、ときには命綱にもなり得る。「長く使って手放せない」という愛着の深いギアがないか聞いてみた。そしてその理由は?
Q. 長く使っている愛着の深いギア(アイテム)は?
SCARPAの「ビンソン」


最近の私の流行りなのですが、自分の楽しみの為のバックカントリーにはスカルパの「ビンソン」という革靴を使ってテレマークスキーで滑っています。20年以上使ってるビーツなので、足になじんでいてとても足裏の感覚が良いのです。
新雪や春のザラメ雪などの少し深さのある雪にはピッタリです。柔らかい雪質には、柔らかいブーツでなければ足裏への刺激が鈍ってしまいます。このブーツで、ニセコや羊蹄山の山々を再確認する日々が本当に楽しいんです!!
ペツルのピッケル「サミット」


シンプルで使いやすい。軽すぎず実用的。グリップやラバーなど余計なものがついていないし、ブレードや石突もしっかりしたもので堅雪や氷でも安心できる。これ一本で、デナリやモンブランから、オートルートで問題なしでした。
国内でも剱や穂高、白馬でのバリエーションからの滑降でも、過不足無く丁度良い塩梅。軽すぎるアックスは、持っているだけになって、必要なシチュエーションでは、性能不足なことがあるので、最限、この位の重さが必要です。
NORDICAのポール


中学生の時に父親から譲り受けたお古のポール。壊れないし、これ以上に振りがしっくりくるポールがなく、気づけば20年近く使っています。2019年の春、これでデナリにも遠征しました(笑)。
パウダーリングではないフツーのストレートポールなので、さすがにここ数年は仕事では使っていませんが、予備ポールとして車に常に積んであるし、プライベートでスキー場を滑るときはよく使用しています。
Gregoryのバックパック「ターギー45」


バックカントリーツアー用のバックパックとして完成されていて、実際に使い勝手も背負い心地も良いので気に入って使っています。細かいアップデートはあるものの、大きく変わることなく長い間同じモデルが継続されていることが完成度の高さを物語っています。
シーズン中毎日使うので、10年間同じものを使うことはできないですが、使い慣れた変わらない同じモデルが存在し続けることが、長く愛用できる理由です。
「LEATHERMAN」


3代目くらいになり、もう廃版になっていると思いますが、ツールの数が必要最小限のシンプルなものです。プライヤーがしっかりしていて、寒い雪の中でギアの故障等があったときにも確実に細かく強い作業に対応してくれます。オールシーズンで常に携帯しているツールです。
GIRO「CONTOUR RS 」


GIROのVIVIDレンズが合っていると感じていて、特にVIVID Pinkのレンズが気に入っています。⾒やすさが安⼼感につながり、信頼できるアイテムになっています。今シーズン買い替えで、まだ手元にはないのですが、今季のモデルだと、BLACK CRYSTALS VIVID Pinkを注文しています。
Patagonia「メンズ・ロングスリーブ・キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・グラフィック・シャツ」


メリノウールのベースレイヤー。肌馴染みがよく汗びえしにくい。ベースはメリノが最高。
TONES SKI「HANDS」


TONES SKIのセカンドモデルなので、長年の愛用スキー。あらゆる地形を的確にとらえるグリップ力があり、万能性と機敏性があります。ボリュームと強さを持ったトップの形状により、どんな条件下でも高い走破性を発揮してくれます。足元の安定感、テールの粘り具合も絶妙で、最高のカービング感を味わえます。
ヒルサウンド「パックスタッフ40」


一年を通して、バックパックの中をカテゴリーごとに整理するために使っています。使いやすい形状とタフな作りで、過酷な環境でも安心。残念ながら今は販売されておらず、それくらい気に入っているので、自分で作ろうかと考えるほどです。

