ARMADAがスノーボードに参入!

Tanner Hall(タナー・ホール)やJP Auclair(JPオークレア)らがARMADAを興したのは2002年のこと。以来、ライダーズブランドの象徴として、フリースキーカルチャーを築き、牽引してきたリーディングカンパニーARMADA。2025年秋、そんなARMADAが満を持してスノーボード市場に参入、世界中の熱い注目を浴びている。その背景やビジョンを探った。

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「ARMADAがスノーボードをつくる」

www.armadasnowboards.com

2025年11月、噂されていた話題が、ついに現実となった。
「ARMADAがスノーボードをつくる」。

スキーブランドがスノーボードへ参入するたびに懐疑的な声が上がる。「スキーブランドにスノーボードのカルチャーを理解できるのか?」しかし、こんな問いかけは、ARMADAには愚問だ。

ARMADAは、かつてJP オークレアやタナー・ホールらが新しいスキーカルチャーに吹き込んだ「ライダーのソウル(魂)」というDNAを引き継ぎながら、「ライダー主導でクオリティに一切妥協しない」という信念を貫き、スノーボードシーンに真摯に挑もうとしている。

この勝負、どう見るか。

このニュースをいち早く紹介したUSAのフリースキー専門誌「Powder Magazine」は、「彼らなら“的を外す”ことはないだろう」と綴り、スノーボードメディア「Snowboard Magazine」は、「ARMADAは最初から“本物のスノーボーダー”と共に本気でこのプロジェクトを立ち上げた」と評価した。

グローバルに正式ローンチを発表した「ARMADA SNOWBOARDS」は、2026年秋に9モデルのスノーボードを発売予定。さらに翌2027年にはブーツとビンディングの展開も控えているという。

なぜ今、スノーボードなのか

ARMADAが今回の参戦を決めた背景には、このブランドが長年培ってきた“ライダーファースト”の開発哲学がある。20年以上に渡ってフリースキーシーンを世界トップのポジションで輝かせてきた、そのDNAと情熱をスノーボードへと引き継ぎ、拡張していく形だ。

「Snowboarder Magazine」「Powder Magazine」「Newschoolers」「Teton Gravity Research」など、USAメディアの報道によれば、ARMADAは新たにスノーボード専任の開発チームを社内に設け、ブランドディレクターにTanner McCarty(タナー・マッカーティ)、プロダクト担当副社長にはRome Snowboardsや、Cabin Mountain Toolsを立ち上げたPaul Maravetz(ポール・マラヴェッツ)が就任。さらに、Natural Selection Tourなどで活動してきたTom “T Bird” Monterosso(トム “Tバード” モンテロッソ)がマーケティングマネージャーという、これ以上ないパワフルな布陣を固めた。

シーズンを通して最前線で活躍するプロライダーたちとともにテストと改良を重ねてきたという。短期的なカテゴリーの拡大ではなく、ライダー中心の長期的プロジェクトとして、“本気で″立ち上げた点が特徴だ。

以下は、2025年11月3日に公表された公式サイトのトップページに表現されているメッセージだ。

Snowboarding doesn't need just another brand.
It needs another good one.
A brand built for today's riders, who, despite all the bullshit, continue to look at any slope, rock, or spot, and see nothing but possibility.

So how do you do that?

Our commitment is to relentlessly answer that question. Armada started with the people who live it. From our team riders to our product designers and everyone in between, this brand is built by lifelong, obsessive snowboarders. Our internal team is crafting a product and building a brand that is for snowboarders, because snowboarding isn't just something that we do, it's everything that we are.

Gotta get back to work.

―スノーボードには、新しいブランドなんてもういらない。
必要なのは、本物のブランドだ。
どんなノイズがあっても、斜面も、岩も、街角も、俺たちには「可能性」にしか見えない。

じゃあ、どうやるって?
だから俺たちは、“答え”を見つけるために動き出したんだ。
愚直に、貪欲に、そして誠実に。

ARMADAは、このカルチャーを生きてきた人間たちから始まった。
チームライダーも、デザイナーも、全員がスノーボードに取り憑かれたクルーだ。
俺たちにとってスノーボードは「やること」じゃない。
それは「俺たちそのもの」なんだ。

―さあ、仕事に戻ろう。

展開するプロダクト

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ARMADA SKIと同じく、現場主義の「ライダー主導×フリースタイル重視」の哲学に基づくプロダクト開発。雪上のプロダクトテストには、パーク・ストリート・バックカントリーを自在に行き来するライダーたちが参加し、ARMADAらしさともいえる、テクニカルな性能と自由な遊び心の融合が追求されてきた。

ブランドディレクターのTanner McCartyは、このようにコメントしている。

「ARMADAには、いまも本物の誠実さが宿っているんだ。“ライダー主導”って言葉だけなら簡単に言える。でも実際に、パンツに雪をつけたままオフィスに入ってきて、プロダクトの話が止まらないようなチームが、ここにはある。ARMADAには、そのリアルがあるんだ。これこそが理想的なモノづくりの原点なんだと思う」

— Tanner McCarty, ARMADA brand director
出典:Powder『Armada Announces Expansion into Snowboarding』

初年度にリリースされるのは、全部で9モデル。パーク、オールマウンテン、フリーライドといった多様なスタイルをカバーしたラインナップで、翌年にはビンディングとブーツも続く。北米での販売は、既存のスノーボード専門ショップとの関係を軸に、カルチャーに根ざしたブランド構築を目指す。

注目のチームライダー陣

ローンチと同時に公開されたPV(プロモーション映像)では、Dan “Danimals” Liedahl(ダン・リーダール), Mike Liddle(マイク・リドル), Ivika Juergenson(イヴィカ・ユルゲンソン), Justin Phipps(ジャスティン・フィップス), Stefi Luxton(ステフィ・ラックストン)といった、ストリートからバックカントリーまで多彩なバックグラウンドを持つライダーたちが登場。彼らの存在がブランドの信頼性を強く裏づけている。

ARMADA SNOWBOARDS これから

ARMADAのスノーボード参入はこの冬、スノーボードシーンだけでなく、スキーシーンをも含めて、スノーシーンに新たな刺激を与えるだろう。ARMADAの世界観、もしくは流儀ともいえる、自由さや反骨精神、誠実さと純真性、そして妥協のない職人魂。それらが織り成すリアルカルチャーが、生み出すものとは。

今後の展開から目が離せない。


ARMADA SNOWBOARDS

https://www.armadasnowboards.com/
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