POWチケット導入による成果を発表
POW JAPANが2013年より推進してきた「サステナブル・リゾート・アライアンス(SRA)」。これまでSTEEPの「THINK SNOW」でも詳しく紹介してきた。
ゼロカーボンやサステナブル化を目指すスキー場と、その実現をサポートする組織のネットワークであるSRA。
その取組みの一つとして、昨シーズン、SRA加盟スキー場7カ所に導入されたのが「POWチケット」。購入金額の一部がスキー場の「ゼロカーボンやサステナブルな取り組み」への直接的な支援につながるドネーション付きのリフト券だ。この度、POWより、このPOWチケットの購入を通じてスキーヤー・スノーボーダーの計1,196名から 約80万8千円 の寄付が集まったことが公表された。導入初年度ながらこの成果は大きいと評価できよう。
集まった寄付金を活かして、導入スキー場の系列リゾート総計で年間140t以上のCO2排出量を削減・スキー場の使用電力の再エネ化を推進、また森林整備やCO2削減効果のある生ゴミ処理機の新規導入決定など、インパクトのある取り組みが着実に生まれているという。具体的な報告は以下の通り。
各スキー場での実績と成果の内容
| スキー場名 | CO₂削減量・施策内容 | 購入者数・寄付額 |
| エイブル白馬五竜(長野) | 生ごみ処理機導入準備(CO₂削減見込あり) | 693名/310,100円 |
| 白馬八方尾根(長野) | 森林整備によるCO₂吸収促進 | 286名/282,000円 |
| ムイカスノーリゾート(新潟) | ペアリフト電力100%再エネ化/15.2 t削減 | 62名/62,000円 |
| 舞子スノーリゾート(新潟) | リフト電力100%再エネ化/59.8 t削減 | 52名/51,300円 |
| ニノックススノーパーク(新潟) | ナイター照明100%再エネ化/28.0 t削減 | 37名/36,300円 |
| キューピットバレイ(新潟) | 雪室保存復興の取り組み | 30名/30,000円 |
| 湯沢中里スノーリゾート(新潟) | センター電力50%再エネ化/37.6 t削減 | 29名/29,000円 |
POWチケットを導入した各スキー場からは、「寄付が環境施策を後押しした」「滑り手とのつながりが生まれた」と評価され、また、ユーザーからは「八方尾根のチケットにPOWチケットの選択があり迷わずそれにしました。自然を守るために良い選択だと思います。こうした取り組みが多くのスキー場に広がってほしい」といったコメントが多数寄せられた。
【POWチケット】
通常のリフト券の販売価格に、各スキー場が行う「ゼロカーボンやサステナブルな取り組み」への支援につながるドネーションを上乗せした「POWチケット」。POWチケットを購入することで、スキーヤー、スノーボーダーがスキー場の取り組みを知り、さらにはその背景にある気候危機の現状と気候変動対策の必要性を理解し、「自分ごと」としてスキー場の取り組みを応援することができる仕組みだ。同時に、スキー場が脱炭素化・サステナブル化を進める上での資金的な課題も解決する仕組みとなることを目指して発行されている。

今後の展望
POW JAPANは「サステナブル・リゾート・アライアンス(SRA)」を通じて、ゼロカーボン目標に向けたガイドライン提供や専門アドバイザーによる支援を実施。2025‑26シーズン以降もPOWチケットを継続し、新たな加盟スキー場の参加を募っていく。
滑り手のこのような意思表示が、雪山の未来とスキー場の環境施策につながる。POWチケットはまさに「遊び手とスキー場が共に未来を描く」ツールといえそうだ。STEEPでは今後も、「THINK SNOW ~未来の雪を考える」の枠組みで、こうした取り組みを紹介していく。
Information

POW JAPAN
◆公式サイト:https://protectourwinters.jp/
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