NIDECKER(ナイデッカー)– 最新モデル&カタログ|ブランド紹介 –

NIDECKERのルーツとモノづくりの思想

ヘンリ・ナイデッカー(Henri Nidecker)がスイスに木工工房を構えた1887年、ひとつのブランドがここに生まれた。最初の仕事は、農機具や荷馬車の車輪の製造だった。木を正確に曲げ削る技術はこの創業期に蓄積された。20世紀に入ると、アルプス山麓という立地を生かして、木製スキーの製造へと舵を切る。そして1984年、スノーボードという新しい文化がまだ世界的に広まりはじめた頃、NIDECKERはいち早く、最初のスノーボードを世に出した。

欧州のスノーボードブランドとして、現在も稼働するなかで最古級の歴史を持つのがこのNIDECKERである。創業から現在まで、ナイデッカー家が5代にわたって経営を担ってきており、あくまで独立した家族経営を貫いているのは、この業界ではじつに稀な存在だ。現在もスイスの美しいレマン湖を望む地に、設計と製造を担う本拠地がある。

NIDECKERの技術開発を振り返ると、業界標準に影響を与えた仕事がいくつか見えてくる。現在では当たり前になった、ボードとバインディングを固定するインサート規格(4×2)の標準化にも、NIDECKERは早い段階から関わってきた。

異なるブランド間で互換性を持たせるこの流れは、ライダーが自由にギアを組み合わせられる現在のスノーボードカルチャーの土台になっている。

そして、近年のNIDECKERを象徴するプロダクトが、2020年代のバインディング市場を塗り替えたSupermatic®(スーパーマティック)Bindingである。

「ステップイン、ライドアウト(踏み込んだら即スタートだ!)」というNIDECKERのライディング思想が、この革新的なプロダクトを生んだのだ。バインディングに足をスライドさせ、ヒールを踏み込むだけでライディングが可能となり、さらに、どのブランドのブーツとも組み合わせられるという世界初のシステムは、スノーボード業界全体に大きな衝撃を与えた。

ボード開発でも、独自技術の積み重ねが続く。フラッグシップモデル「Megalight」では、フォージドカーボンと3D成形を組み合わせた第5世代の構造を実現。同時に開発されたのが、「Orbital Cushioning™(オービタル・クッショニング)」だ。ビンディングとボードの接続部(インサート周辺)に発生する振動を低減する。インサート周辺は構造上クッション素材を配置しにくい領域とされるが、新たな製造工程によって実装を可能にした。今季はこの技術の搭載モデルをラインナップ全体に広げており、開発の成果をより多くのライダーへ届ける段階に移っている。

ブーツにおいても、BOA®との共同開発により非対称形状の靴型に沿ったレースガイドの配置を実現するなど、既製品の組み合わせにとどまらない設計が随所に見られる。ブーツ・バインディング・ボードを独立したプロダクトとしてではなく、ひとつのライディングシステムとして捉える思想、これがナイデッカーの開発全体を貫く軸である。

ライダーとの距離が近く、現場からのフィードバックが製品開発へ直接反映されることも、NIDECKERの特徴だ。ブランドが掲げるメッセージは「Different by Design」。表面的な改良にとどまることなく、いつも設計の根本から問い直し、変えていくという開発マインドは、NIDECKERモノづくりを支える強みのひとつになっている。


26-27 ブランドの注目・ラインナップのトピックス

オリジナル(OG)とカーボン仕様の中間に位置づく「LT Supermatic®」登場!

Color:Black
Color:Ned

LT Supermatic®

Flex:Medium
Size:M,L,XL
Color:Black,White,Acid,Teal,Ned,Camo,Stardust(全7色)
¥60,000(Black,White,Acid,Teal)
¥63,000(Ned,Camo,Stardust)

スノーボードの利便性を根本から変えた「Supermatic®」シリーズに、’26ー27季、さらなる進化を遂げたハイエンドモデル*「LT Supermatic®」が登場した。オリジナルモデルOG Supermatic®とカーボン採用のCarbon Supermatic®との中間にできたモデルで、硬さもミッドフレックス。アンクルストラップの裏側には滑りやすい素材が張り付けてあるので、素早い脱ぎ履きが可能。トゥーストラップは3Dなのでフィット感は抜群、反応もすこぶる良い。

LTモデルに採用された新開発の「Nylon + Auto S」ベースプレートは、軽量化と高い耐久性を両立。さらにOGよりも高いサポートを提供する剛性の高いハイバックを組み合わせることで、クイックなエッジへのパワー伝達と、ハードなライディングに耐えうるレスポンス性能を手に入れた。ベースプレートの四隅を丸めたロッカー設計により、ボード本来のナチュラルなフレックスを損なわないのも魅力だ。TechとLook(最新テクノロジーと外観)のバランスが秀逸な、スイスの老舗ブランドのプライドが感じられる新作だ。

レトロと最新技術の融合「Tape Deck」登場

Size:147
Size:150
Size:153
Size:156
Size:159

Tape Deck

True Twin
Camber
Flex:Mid-stiff
Size:147,150,153,156,156W,159,159W
¥87,000

26ー27の気になるトピックのひとつが、新モデル「Tape Deck」の登場だ。1990年代のジブボードを彷彿とさせる急峻なノーズ&テールキックを持つトゥルーツイン形状で、スケートカルチャーからの影響を色濃く反映したデザインが目を引く。

懐かしいシルエットとは対照的に、内部構造は現代の先端素材を惜しみなく投入している。強めに設定されたキックは、スピンやバターといったトリックへの入りをスムーズにするとともに、バンクやウォールへのアプローチも直感的にこなせる設計だ。さらにウエストをワイドに設定することで、低速安定性とパウダーでのフロート性能も高められている。90年代テイストのツインボードを現代のライディングに最適化した、いわばアップグレード版といえる一本だ。

レトロな外観と最新テクノロジーの組み合わせは、NIDECKERの「Different by Design」を象徴するプロダクトといえる。グラフィックはサイズごとに異なる5種類を展開し、コレクター的な楽しみ方もできる。フリースタイル志向のライダーや、パークだけでなく山全体でクリエイティブな滑りを楽しみたい人に向いている一本だ。

また、ボードカテゴリーのもうひとつの注目点として「Orbital Cushioning™(オービタル・クッショニング)テクノロジー」の搭載モデル拡大がある。インサート周辺にウレタン製の衝撃吸収素材を組み込み、ビンディングとボードの接続部からくる振動を軽減する技術で、昨季はフラッグシップ「Megalight」のみに採用されていた。26-27はSensor Mons、Sensor Pro、Odyssey、Mosquito、Smoke & Gunへと展開が広がり、より多くのライダーがその恩恵を受けられるようになった。

フルレングスのストームカバーを採用「INDEX APX」

INDEX APX Dual BOA®

Dual BOA®
Pro-Stiff
Responsive
Size:25.0ー31.0㎝(30.0までは0.5㎝刻み)
¥90,000

ブーツラインのなかで最もハイグレードに位置するフラッグシップモデルが、この「INDEX APX」。「INDEX APX」はバックカントリーエクスペディションを想定し作られたブーツなので、PRO-STIFFと記載されているが、歩きやすいように前後のフレックスは適度に設定され、左右のフレックスは高レスポンスを引き出す。

注目すべき点は、マウンテニアリングからインスピレーションを得たフルレングスのストームカバー(フルゲイターコンセプト)の初採用だ。ブーツとライナーの外側をメッシュ&PU素材で包み込むこの構造は、防水性と外部ダメージへの耐性を大幅に強化している。過酷なコンディションでもパフォーマンスを落とさない設計は、山をまるごと遊び場にするライダーにとって心強い。

クロージャーシステムには最新の「BOA® H5プラットフォーム」を採用。ダイヤルを回すだけで締め付けられるのはもちろん、逆回転させることで段階的にテンションを緩められる双方向操作に対応した。一日中変化するコンディションに対して、手袋をしたままでもすばやく調整できる。

アウトソールにはVibram®「Approach 2.0」を新世代採用。独自の「Traction Lugs®」テクノロジーとIcetrekコンパウンドの組み合わせにより、氷上・雪面でのグリップ力は前モデルから大きく向上した。さらにソール後端の「Transition Zone」設計により、Supermatic®ビンディングへのエントリー・エグジットも一段とスムーズになっている。ブーツとビンディングを「システムとして考える」というNIDECKERの設計思想が、もっとも色濃く体現されたモデルだ。

なお、BOA® H5プラットフォームの採用は今季のブーツライン全体に広がっており、エントリーモデルのAltaiからINDEX APXまでその恩恵を受けられる。

26ー27デジタルカタログ


BRAND info

NIDECKER(ナイデッカー)

URL:https://www.nidecker.com/

取扱い/エストレード株式会社