“走る”ショートターンを習得するなら、ELAN「ACE SLX or SALOMON「EQUIPE SL PRO+ICON 12 GW」?│26ー27ニューモデル比較

スペックの数字だけではうかがえないスキーの「乗り味」や「性格」の違い。これぞスキー選びの奥深さ、面白さでもある。そこで、類似した2つの26ー27注目モデルをピックアップ。ユーザーの試乗レビューを軸にそれぞれの個性を読み解いてみよう。あなたはどちらを選ぶ?

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ELAN「ACE SLX」それともSALOMON「EQUIPE SL PRO+ICON 12 GW」?

ELANのACE SLX、SALOMONのEQUIPE SL PRO、どちらもショートターンを極めるハイエンドSLモデル。ウエスト68㎜、ラディウスも約13mとフォルムはほぼ同じだ。

ModelD(ディメンション)R(ラディウス)
ACE SLXD=123-68-104mmR=12.6m(165cm)
EQUIPE SL PRO+ICON 12 GWD=121-68-104mm R=13m (165cm)

「ACE SLX」はこんなスキー

ACE SLX│D=123-68-104㎜(165㎝)|R=12.6m(165㎝)|L=160,165㎝|¥154,000

ELANのオンピステカテゴリー最上位の「World Cup Ace」に次ぐ「New Ace」シリーズは、一般から競技者まで幅広く対応する新シリーズとして登場。小回り専用の「SL」、中~大回りにも対応する「SC」、大回り用の「GSX」と全26モデルを展開する。本モデルは小回り用ラインナップの最上位に位置し、レーススキー由来の正確性とパワーに加え、26ー27新たに搭載された「アクティブサスペンションドライブ」により、これまでとはまったく異なる振動吸収を実現、雪面に吸い付くような安定感を実現している。

このスキーを試乗したのは、ユーザーの下田克也さん。

新しいテクノロジーのおかげか、多少荒れている斜面でもバタつきがなく、とらえの良さ、エッジグリップとも優秀で、安定してターンを作っていけます。

適度に板が返ってくるので切り替えも楽で、優秀な小回り系の板だと思います。整地をカービングである程度のスピードを出して滑りたい人にはぜひ乗ってほしいです。

エランは昔「硬すぎる」などという評もありましたが、いまはそういった印象はなく、非常にたわみを出しやすくなっています。トップのとらえも速く、エッジグリップもしっかりしているので、安心してスピードに乗ったターンができます。

クラウンの取得を目指す人まで全然問題ないと思います。一方で、板を踏み込めない人には板が勝手に走ってしまうように感じられると思うので、バッチテスト2級未満の方にはチャレンジングな板かと思いますね。

【Reviewer Profile】
年間滑走日数: 約15日
身長 172cm / 体重 75kg
滑り志向: 基礎・ゲレンデ
自称レベル:上級
ホームゲレンデ: 野沢温泉・志賀高原
My Gear:Ski: ELAN/SLX FUSION (170cm)
Binding: ELAN / ELX 12
Boots: DALBELLO / DRS 140

【Review】
軽い□□□■□重い(5段階)
柔らかい□■□□□硬い(5段階)
安定性:★★★★★
操作性:★★★★★
回転性:★★★★★
万能性:★★★☆☆
エッジグリップ:★★★★★
反応性:★★★
★☆

「EQUIPE SL PRO+ICON 12 GW」はこんなスキー

EQUIPE SL PRO+ICON 12 GW│D=121-68-104mm (165cm)|R=13m (165cm)|L=155,160,165,170cm│¥198,000

サロモン=レーシングを体現する「EQUIPE」シリーズ。本機はFIS公認の「S/LAB EQUIPE FIS SL」や技術選仕様の「S/LAB EQUIPE PRIME 165」に次ぐ、競技性と実用性を両立したモデル。ゲレンデ志向の「EQUIPE SL 12/10/8」より高剛性で、振動を抑えるパワーコントロール構造やビンディングとの組み合わせにより、 安定性とパワー伝達を強化している。

このスキーを試乗したのは、まずデモ系スキーに強いスキーショップ「ASPEN」の畑野有哉さん。

上層チターナル素材にコルクを入れることでバイブレーションを大幅に抑制し、ハイスピードでも抜群の安定感を実現しています。サイドウォールも7mmとすこし厚めに設定されており、ねじれ剛性が高くなりエッジグリップが強くなったと思います。

剛性の高さは踏み込みづらいような硬さではなく、トップからテールまで綺麗にたわむなかでしっかりエッジグリップしてくれるような印象です。

昨年までのシリーズと比べても少しコシが出た感じです。ビンディングに「アイコンGW」を採用したことで、特にターン前半でトップを捉えやすく、狙い通りのラインをトレースできる操作性の高さを感じます。

1級からテクニカル、クラウンを目指す上級者や、朝イチのしっかり圧雪された斜面を気持ちよく滑りたい人に合っているかなと思います。

【Reviewer Profile】
年間滑走日数: 約15日
身長 171cm / 体重 70kg
滑り志向: 基礎・アルペン
自称レベル:上級
ホームゲレンデ:
丸沼高原スキー場
My Gear:Ski:
NORDICA/DOBERMANN SL WC DEPT M PLATE (165cm)
Binding: MARKER/COMP 16
Boots: NORDICA/DOBERMANN 5 RD M

【Review】
軽い□□□■□重い(5段階)
柔らかい□□□■□硬い(5段階)
安定性:★★★★★
操作性:★★★★★
回転性:★★★★☆
万能性:★★★★☆
エッジグリップ:★★★★☆
反応性:★★★
★★

このモデルは大人気のようで、「スポーツデポ高岡店」米丘友明さんも次のようにコメント。

サロモンらしい、前へ前へと推進していく独特の走りが心地良い板です。荒れたバーンでもしっかり走破できる信頼感があります。今季は補強材にコルクが入って安定感が増し、剛性はありつつも乗りこなしやすさが際立っています。

上位の「プライム」が競技に特化した尖った性能なのに対し、これは一般のスキーヤーでも背伸びすれば手が届く絶妙なバランスに仕上がっています。

実際の重量よりも操作が軽く、低速から高速までズレとキレを違和感なく使い分けられるのが強みです。センターを強くすることでトップとテールのたわみを引き出しやすく、自ら板を動かして走らせたい人には最高の相棒になるはずです。

全日本技術選での活躍もあり、実力が伴った「いま、最も勢いのあるブランドの主力モデル」と感じます。早期受注会でも完売間近になるほど人気のモデルです。

【Reviewer Profile】
年間滑走日数: 約15日
身長 165cm / 体重 58kg
滑り志向: 基礎
自称レベル:エキスパート
ホームゲレンデ:エイブル白馬五竜
My Gear:Ski:OGASAKA/TC-S SR (165cm)|Binding:TYROLIA/RACE ST14|Boots:REXXAM/RH

【Review】
軽い□□■□□重い(5段階)
柔らかい□□□■□硬い(5段階)
安定性:★★★★★
操作性:★★★☆
回転性:★★★☆
万能性:★★★★☆
エッジグリップ:★★★★★

反応性:★★★★★

比較から見えてきたこと

両モデルとも独自のテクノロジーにより、高次元の安定感と走りを実現している。さらに力強い加速感を求めるならACE SLX、反発力とタイトなレーシング感覚を求めるならEQUIPE SL PROといったところか。どちらもショートターンを磨き、その醍醐味を存分に堪能できる一台だ。

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