
'23-24 ブランドの注目・ラインナップのトピックス
KASTLE(ケスレ)が日本市場復活
試乗会や専門誌への露出から気になっていたユーザーも多いのではないだろうか。今、話題となっているオーストリアのスキーメーカー「KASTLE(ケスレ)」だ。1924年に創業の老舗だが、1998年にはブランドが消滅するという悲劇。その後幾度かの復活を経て、2018年、オーストリアの地で完全復活を遂げた。
2022年11月より本格的に日本市場へ上陸開始。その立役者となったのは、全日本アルペンナショナルチームのヘッドコーチとして活動していた浦木健太だ。ケスレ本社との話し合いを経て、日本での総代理店契約を締結。実は浦木自身はオーストリア在住ながら日本の総代理店を務めている。「この数十年で世界は常にオンラインで繋がる時代となり、新しいビジネス戦略に取り組む絶好のタイミング。むしろこの状況はチャンス」とのことだ。現地に最も近い場所からの発信となり、その温度感の高い情報・メッセージが期待される。
北米で人気が高いフリーライドモデル「ZX」シリーズ




レースやオンピステのイメージが強いKASTLEだが、フリーライドやツアーリング、モーグルにエアリアル向けのモデルもラインナップされている。その中でも特に北米エリアで強い人気を誇る「ZX」シリーズ。'23-24シーズンモデルのグラフィックはご覧の通りだ。ZXシリーズは92、100、108、115の4機種が揃う。
ウッドコアのセミキャップサンドウィッチ構造で、トップ部分が楕円形に薄くなっているのが特徴の「ホローテック」が搭載されている。これはKASTLEスキーの全機種に搭載され、滑走時の振動を最大で30%軽減し、スキーの軽量化にもつながっているテクノロジーだ。ZXシリーズの中でも108、115はよりフリーライドに特化したモデルで、その広いトップとテールでパウダーでの浮力を生み出してくれる。また、ZXシリーズ同様に人気を集めるフリーライドモデル「FX」シリーズはチタン入りで、高速滑走時の安定感が特徴のモデル。
レベルに合わせて選べるツアーリングモデル「TX」ファミリー

KASTLEはツアーリングモデルも充実している。160cmで690gという驚異の軽さを誇るコンペティションモデル「TX 65 WC」をはじめ、夜間時に発光する「ホローテック 3.0」を搭載する「TX」シリーズ、コストパフォーマンスを重視した「TX UP」シリーズ、女性向けにグラフィックデザインや構造を見直し、優れたダウンヒル パフォーマンスと最小限の重量を実現する「TX W」シリーズなど、計9機種が登場している。
フリーライドスキーヤーのハンク・ベイツをフィーチャーした3シリーズのショートストーリーも公開中。 ハンクと友人たちがユタ州のバックカントリーに出て、大自然と共に過ごしている様子をとらえたものだ。

※デジタルカタログは、ケスレ公式LINEアカウントへのお友達追加後、ご覧いただけます。

BRAND features
アントン・ケスレが1924年にオーストリア・ホヘネムスの地で創業。型破りな考え方、革新の追求、技術へのこだわり、細部までの愛情、揺るぎないパイオニア精神を持ち、「スキーヤーの期待を超えること」を目的にスキー生産につなげた。特にレーシングスキーの製造技術に磨きをかけ、1960年以降はアルペンスキーのオリンピックと世界選手権で130以上のメダルを獲得するなど、スキーのトップブランドへと成長した。
その後、買収やブランドの消滅、復活を経て、商品カテゴリーを拡大し、国際市場へ完全復活を遂げた。ブランドが完全復活した2018年より、本国オーストリアでは商品カテゴリーが大幅に増え、レーシング、ピステ、オールマウンテン、フリーライド、フリースタイル、ノルディック、スキーブーツを取り扱う。イタリアで作られているブーツは、ブランドカラーのケスレミントがデザインされ、Kブレンドと呼ばれる気温に左右されない粘りのある素材が特徴的。
'22-23シーズンでは、すでにアルペンワールドカップ(女子DH)で優勝し、スキークロス、モーグル、エアリアル、クロスカントリーでも、ワールドカップ表彰台の常連選手が増え、世界的にも注目度は高まっている。特に北米エリアにおけるケスレのフリーライドモデル(ZX・FX)の人気が高い。
BRAND INFO
KASTLE(ケスレ)
URL:https://www.kaestle.com/jp/
取扱い/㈱エクスパンダ ケスレジャパン事業部