Armadaでシグネチャーモデル「B-Dog」を持つ、レジェンドライダーPhil Casabon(フィル・カサボン)。「B-Dog」の愛称で親しまれ、独自のスタイルと創造的な表現で数々の名映像を残し、フリースキーのアイコン的な存在だ。
Henrik Harlaut(ヘンリク・ハーロウ)と共に、「B&E」というユニットを組み、フリースキーシーンを席巻してきた二人。相棒ヘンリク・ハーロウがXGamesなどのコンペシーンでいまも活躍し続けているのに対し、フィル・カサボンはコンペシーンには一切出ず、映像の世界だけで名を馳せ、世界中からフォロワーを集めてきた。
ストリート映像の匠・フィル・カサボンが主催&ジャッジする
ストリート映像で10年以上、第一線で活躍し、世界的な評価を獲得してきた、このフィル・カサボンが主催するストリートライディング映像コンテスト「B-DOG OFF THE LEASH ONLINE VIDEO CONTEST」が、現在開催中だ。
昨年よりスタートし、今年で2年目を迎えたこのコンテスト、与えられている映像の尺(時間)は90秒。自分のベストなストリートライディング映像を作ってWebエントリーすると、それがB-DogのYou tubeチャンネルで一般公開される。11月28日の時点で最も再生回数の多い映像に、B-Dogから直接$5,000が授与されるのだ。また、ストリートライディングの技術だけでなく、映像のクオリティや音楽などが複合的にジャッジされ、B-Dogがお気に入りとして選んだ映像には「ゴールデンドッグ賞」が贈られる。というのがコンテストの内容だ。
応募作品が公開中・日本からも星野洸我と石田拓也がエントリー!
すでに映像エントリーは11月1日に締め切られ、11月3日以降、B-DogのYou tubeチャンネル@casabluntで公開されている。
今回、日本からも二人のライダーが自信の映像作品を引っさげてエントリーした。
一人目は、星野洸我(ほしのこうが)。
FWQ HAKUBA 3スターで2位になった実績や、独創的な滑走スタイルがスノーパークユーザーを中心に注目されて、カナダのスキーウェブメディア「NEW SCHOOLERS」にその滑りを絶賛されたことも。STEEPでも以前にこのようなインタビューを掲載している。
今回のエントリー映像がコチラ。
もう一人が石田拓也(いしだたくや)だ。ジブトリックの技術と流れるようなライディングスタイルが特徴。ストリートでの撮影歴も長く、撮影パートナーの倉田大輔(Sideshow)との息もピッタリ。今回のエントリー映像がコチラ。
フィル・カサボンから評価を受けることに賞金以上にステータスがある
このコンテストは、スキーヤーに大きな希望と刺激を与えている。参加者は滑りの技術だけでなく、自分のスタイルや創造性、アート性を、フィル・カサボンから直接に評価を受けるチャンスがあり、フィルに認められたというステータスは、$5,000の賞金よりもはるかに価値が高いのだ。また、こんな点もポイントだ。
・Real X Gamesという映像コンテストもあるが、この「B-DOG OFF THE LEASH ONLINE VIDEO CONTEST」はライダーが主体になり、門戸も広く取っていることから、コアスキーヤーの注目度が高い
・参加しているスキーヤーも、アマチュアから第一線級、さらにレジェンドまで多種多彩
・必ずしも難易度の高いトリックをすることが高評価の対象となるわけではなく、映像編集、音楽、撮影スタイル、構成バランス、醸し出されるライダーのライフスタイルなど、個々の総合的なスタイルが評価されることが、コンテストとは異なる魅力を放っている
二人の日本人ライダーを応援することも含めて、ぜひコンテストのゆくえを注目してみよう。
▼フィル・カサボンのInstagram投稿