アバランチギアとして欠かせないプローブ|選び方のポイント & ’21-22使ってみたいモデル

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ビーコンで雪崩による埋没ポイントを探知したら、雪に差して埋没者の位置を特定するためのギアがプローブ。折りたたみ時には20~30㎝とコンパクトだが、コードを引っ張るとシャフトがジョイントして、自動的に2~3mの長さになる。長さや重量、シャフトの材質、使い勝手など様々だ。どのような点に着目して選べばいいだろう。

photo by BCA

プローブの役割

プローブとは、雪のなかに埋没してしまった人の検索に使用する棒。ゾンデ棒ともいわれる。ちなみにプローブは英語、ゾンデはドイツ語だ。バックカントリー(BC)で滑走するには、ビーコン、ショベルとともに必須のアバランチギアとされている。

ビーコンで埋没者のおよその位置を探し当てた後に、プローブを雪に突き刺して、救助する人の位置をより正確に特定する。ビーコンは埋没者の位置をおおまかに探索できるが、それでも広い雪面のどこを掘り返せば埋まった人にヒットするのかまではわからない。最終的にはプローブによる触感で探り当てることになる。

また、プローブにはスケール(目盛り)がついている。雪崩発生時の捜索だけでなく、これから滑走しようというフィールドが雪崩が起きやすい状況かどうかを知るために、積雪の深さや雪の層をチェックする「ピットチェック」の際にも使う。

photo by ORTOVOX

プローブの仕組み

プローブは長さ40〜50cm程度の筒状の棒を内部に通ったワイヤーなどでつなげ、使用時には素早く一本の長い棒に組み立てることができる。棒の部分をシャフトといい、長くなればそれだけシャフト数は多くなる。

長さは用途や環境に合わせてさまざまで、2m弱のものから、3m以上のものまである。

使用しない時には折りたたんで、コンパクトに収納できるようになっている。

選び方のポイント

プローブの選び方のポイントは、まず「長さ、及び太さ」と「素材」、そして「組み立て方」だ。

■ 長さ+太さ

当然ながら短すぎれば十分な捜索活動ができない。雪崩の際の埋没深度が2m以下の場合、迅速なレスキューをすれば救出できる可能性が十分にあるため、最低でも2m以上の長さはほしい。ちなみに山岳ガイドや山岳救助隊の使う物は3m前後と長いが、一般のBCユーザーで、グループのメンバーを捜索する用途ならば、プロ仕様ほど長い必要もないだろう。

太さは、棒の径口が小さくて細すぎると強度が足りず、硬い雪に刺さりにくい。簡単に曲がってしまうこともある。長い方が太い径である場合が多く、太いと曲がったり折れたりしにくいため、ある程度の太さのあるものが良い。また、シャフトまでの1本の長さが長すぎるとジョイントが不安定になりがちだ。接続部分もぜひチェックしておきたい。

長さと価格はある程度比例してくる。そのバランスから考えると、230cm~280cm程度が手に入れやすい。また、収納性の点では、折り畳んだ短縮時に50cmくらいの長さになるものがバックパックのなかで収まりが良い。

Photo by ORTOVOX

■ 素材

プローブに使われている素材は、アルミかカーボンがほとんど。カーボンは価格が嵩むが、かなり軽い。しかし、その分、一定以上の強い力がかかった時に、アルミに比べて折れやすい。同時に、アルミは強度が高く折れにくいが、曲がりやすいという特長もある。軽さを追求するならカーボン、コストパフォーマンス的にはアルミ、という選択だ。

■ その他の要素

選ぶ際の着眼点として、他には目盛りの見やすさや、組み立て方法もある。ハンドル部分を引っ張ると自動的に素早く組み上がるものも多い。また最新テクノロジーを搭載したものでは、プローブ先端でビーコンの信号を受信し、埋没者の位置を確定、音と光でヒットしたことを知らせるといったユニークなプローブも登場している。


プローブの使い方

プローブがどのようなものか理解できたら、雪上での実際の使い方を見てみよう。
(動画:日本雪崩捜索救助協議会)


’21-22 注目モデルをPICK UP!

ARVA/
Spark 240

6800円
240cm(短縮時30cm)/250g/シャフト数8

ピンロックシステムを採用した、耐久性の高いアルミ素材を採用したプローブ。8節に分かれて、短縮時は30㎝とコンパクトで収納性が高い。

 ◆公式HP:http://www.aussti.co.jp/index.html

BCA/
STELTH 300 CARBON

1万2100円
300cm(短縮時43cm)/290g/シャフト数7

カーボンで軽量。300㎝と長いが、テーパージョイントにより迅速な組み立てが可能。深度を測る定規には2つのサイズ表示があり、片側に5cm刻み(遭難捜索用)、反対側に1cm刻み(積雪状態の認識用)で表示されているのも便利だ。

◆公式HP:http://www.k2japan.com/brand/bca.html

BCA/
STELTH 240

7500円
240cm(短縮時40cm)/250g/シャフト数6

レバーを引けば自然に組み上がるスムーズな設計。240㎝でBC初心者には扱いやすいサイズ。救助を行っている時や、積雪状態を観測している時に簡単に深度を確認できる大きな目盛りを備える。

◆公式HP:http://www.k2japan.com/brand/bca.html

Black Diamond/
クイックドローカーボンプローブ240

1万1000円
240cm(短縮時46cm)/225g/シャフト数6

シャフトとケーブルに軽い素材を用いた、BD最軽量のカーボンプローブ。2021年モデルは内蔵ケーブルがステンレスからケブラーコードに変更。新たにコードロックワイヤーゲート機構を採用し、さらなる軽量化を実現。

◆公式HP:https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/index.html

G3/
SPEED CARBON 240

1万4850円
248cm(短縮時40cm)/220g/シャフト数7

持ち手が大型で握りやすい形状。素材は高強度の3方向から編み込まれたカーボンチューブを採用している。G3のプローブの中で最も軽量なモデル。素早い組み立てが可能で、悪天時でも凍りにくい構造となっている。

◆公式HP:https://www.caravan-web.com/brand/g3/

MAMMUT/
CARBON PROBE 280 SPEED LOCK

1万4300円
280cm(短縮時45cm)/275g/シャフト数7

ハンドル部分を引くと自動で素早く組み立てられるシステム。先端は視認性を高める発色のいいオレンジ色に変え、セーフティーマーカーとすることで埋没者までの距離を視覚的にとらえる。カーボン使用で280㎝の長さにしては軽量。

◆公式HP:https://www.mammut.jp/

MSR/
STRIKER 320

1万1000円
320cm(短縮時46cm)/360g/シャフト数8

320㎝はプロユースレベルの長さ。素材は軽量で高い強度を持つ7000シリーズのジュラルミン。8本のチューブを、耐蝕コーティングを施したステンレススチールケーブルで繋いだ。アルミシャフトで連結。ハンドルはT型で持ちやすい。チューブには5cm刻みの目盛りを付け、雪の深さが一目で確認できる。

◆公式HP:https://www.e-mot.co.jp/msr/

ORTOVOX/
240 CARBON SUPERT LIGHT・QAS

1万4300円
240cm(短縮時37.5cm)/185g/シャフト数7

QAS(クイックロックアッセンブリーシステム)を採用。片手で最上段のシャフトを持ち、先端を真っすぐ放り投げ、そのまま手元のワイヤーを引っ張ると自動的に組み上がる。全段が連結したらロックをかけて完了と、シンプルで扱いやすい。折りたたみも簡単。カーボンで軽量。

◆公式HP:http://www.magic-mountain.jp/

PIEPS/
iプローブ BT260

2万6400円
260cm(短縮時48.5cm)/420g/シャフト数6

プローブ先端でビーコンの信号を受信し、埋没者の位置が確定できるユニークなテクノロジーを搭載。音と光でヒットしたことを知らせ、ファインサーチ~ピンポインティングを60%も短縮できる画期的なプローブ。

◆公式HP:https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/index.html

PIEPS/
アルミニウム220スポーツ

6600円
220cm(短縮時43cm)/260g/シャフト数5

グループメンバーのレスキューに必要な最低限の長さで、カーボンプローブ並の軽さながら耐久性に優れたアルミニウムプローブ。平均的な埋没深の1mにマーキング、先端から40cmは色を変えたセーフティーマーカーにすることで埋没者までの距離を視覚的に示す。

◆公式HP:https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/index.html


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