ライダーがこの冬使い倒した愛用のギアについて、インプレッションを語ってもらおう。
今回は白馬でバックカントリーツアーガイド業を営む古瀬和哉の愛用スキー、ブーツ、ビンディングだ。
古瀬和哉 46歳
長野県御嶽山出身。高校卒業後、国内外でのスキーバム生活を経て、2004年から白馬でバックカントリースキーガイド。2019年からローカスガイドサービスをスタート。
photo / Miho Furuse
古瀬和哉のセットアップ
スキー:VOLKL BLAZE106 186cm(146-106-128)'22-23モデル
ブーツ:DALBELLO LUPO PRO HD 130 '22-23モデル
ビンディング:MARKER KING PIN 13 '22-23モデル
各ギアの評価とレビュー
スキーレビュー
VOLKL BLAZE106
●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ノーズ:★★★★☆
センター:★★★★☆
テール:★★★☆☆
●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★☆
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★☆
park:★★☆☆☆
Moguls:★★☆☆☆
Touring:★★★★★
●よく使う状況
シーズン、コンデション問わずバックカントリー
●レビュー
ハイクアップが必要な時に有利な軽さがあり、パウダーからザラメまでこれ一本でどんなコンデションでも対応できるバランスの良さが特徴です。一番気に入っている点はハイスピードでのカービングのフィーリングも含めたターン性能。板自体の薄さや軽さと合わせて考えると、ここ数年のギアの進化を感じさせるスキーです。
ブーツレビュー
DALBELLO LUPO PRO HD 130
●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ロワーシェル:★★★★★
アッパー:★★★★☆
●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★★
park:★★☆☆☆
Moguls:★★★☆☆
Touring:★★★★★
●ウォークモード機能の使い心地
レバーの使い心地は、正直悪い。他社のようにワンタッチではなく、バックルやベルトを外し、タンを外す必要があるため手間もかかるが、その代わりに滑走モードの時の剛性が強くアルペンブーツに劣らない滑走感が生まれているので、モードチェンジしやすく後方一点留めのブーツよりは気に入っています。
●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
シーズン、コンデション問わずある程度のハイクを伴うバックカントリー
●レビュー
ロワシェル、タン、リヤカフの3つのパーツから構成される3ピースブーツの一番の利点はロワシェルの剛性の強さで、スキーにダイレクトに力が伝わるところです。最近の軽量兼用ブーツはシェルも薄く作られていて加重した時ロワシェルが歪むものが多いのでその差は歴然としています。
ビンディングレビュー
MARKER KING PIN 13
●印象を5段階で
パワー伝達感:★★★☆☆
信頼感:★★★★★
使い心地:★★★★★
軽量感:★★★☆☆
登高モードチェンジの操作感:★★★★★
ヒールリフターの操作感:★★★★★
●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★☆
park:★★☆☆☆
Moguls:★★☆☆☆
Touring:★★★★★
●ウォークモード機能の使い心地コメント
レバーを動かすのみのワンアクションなのでモード切り替えが非常にスムース。トゥピースに対してヒールピースが重い為テールが下がり易くキックターンがしやすいです。
●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
シーズン、コンデション問わずある程度のハイクを伴うバックカントリー。
●レビュー
'22-23シーズンに新しく改良されるトゥピースの構造により今までのモデルと比べて格段に履きやすくなっています。ピンテックビンディングの中では圧倒的な滑走感と保持力、解放性能がもたらす安全性と信頼度が、長年使用し続ける最大の理由です。