スキーギアレビュー SALOMON|勝野 天欄編

ライダーがこの冬使い倒した愛用のギアについて、インプレッションを語ってもらおう。
今回はFreeride World Tourの下部大会FWQのステージで戦うために、世界中を駆け巡る勝野天欄の愛用するギアだ。

勝野 天欄 21歳
スキースクール、モーグル、スロープスタイルを経てフリーライドに。FWTに参戦、優勝するためにヨーロッパ大会を転戦中。またエンジニアとしても活動。ブランドtokiも手がける

勝野天欄のセットアップ

スキー①:SALOMON QST Blank 112 186cm(138-112-127)'21-22モデル
スキー②:SALOMON QST 106 189cm(138-106-127)'22-23モデル
ブーツ①:SALOMON S/Max130 '21-22モデル
ブーツ②:SALOMON Shift pro130 '21-22モデル
ビンディング①:SALOMON STH16 '22-23モデル
ビンディング②:SALOMON  SHFT MNC 13 '22-23モデル

各ギアの評価とレビュー

スキーレビュー

①SALOMON QST Blank112

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ノーズ:★★★★☆
センター:★★★★★
テール:★★★★☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★★
park:★★★★☆
Moguls:★★☆☆☆
Touring:★★★☆☆

●よく使う状況
オールシーズンで使用。パウダー、ハードパック、パーク全てで使用。

●レビュー
一言でいうと、"この板なら大丈夫という安心感”があります。海外でもかなりハードに滑る機会が多いのですが板に不安を覚えることはありません。足元のグリップが安定しているので、雪面をキャッチしている感覚が多く操作性が増します。ノーズトップのワイドポイントが若干手前にあることにより雪面をキャッチするまでが短いため、素早く反応出来ます。ノーズとテールは硬過ぎないのでバタートリックがやりやすい。とくにノーズバターはワイドポイントが手前にある分、より広い範囲に圧をかけられるのでやりやすくなってます。パークでの滑走についてはとくに気になりません。スイッチも可能です。ターンも面白いし、バター系も出来て、フリーライドでガッツリ攻めることも出来る、かなりお気に入りの板です。パウダーからハードバーンまでハードに滑りたい人にはもちろんオススメ。またセンター112mmとは思えないほど板が切れるのでグルーミングが好きな人にもオススメの板です。

②SALOMON QST 106

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ノーズ:★★★★☆
センター:★★★★★
テール:★★★★☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★☆☆
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★★
park:★★★★☆
Moguls:★★★☆☆
Touring:★★★☆☆

●よく使う状況
オールシーズンで使用。パウダー、ハードパック、パーク全てで使用。

●レビュー
Blankよりも細い分軽量になっていて細かい動きがしやすい。
ハードパックでは106をお勧めします。パウダーはBlankを。


ブーツレビュー

①SALOMON S/Max130

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ロワーシェル:★★★★☆
アッパー:★★★★☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★☆
Grooming:★★★★★
Hard pack:★★★★★
park:★★★★★
Moguls:★★★★☆
Touring:★★☆☆☆

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
オールシーズン。バックカントリーでは目的によってshift pro130と使い分ける。パウダーからフリーライド、パークそして大会も。

●レビュー
個人的にはBlank112を扱うには130フレックスがちょうど良い。堅過ぎず、かと言ってパークやバターでの動きもしやすく余計なパワーを使うこともない。パワーがある人、ハードチャージングで滑る人にオススメです。

①SALOMON Shift pro130

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ロワーシェル:★★★☆☆
アッパー:★★☆☆☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★☆
Grooming:★★★★★
Hard pack:★★★★☆
park:★★★★☆
Moguls:★★★★☆
Touring:★★★★★

●ウォークモード機能の使い心地
Shift Pro 130は軽いので長距離でも疲れにくい特性があります。バックルなどもウォークモード用に軽く作られていたりウォークモード用にバックルが用意されていたりするので歩きやすいです。

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
オールシーズン。バックカントリーでは目的によってshift pro130と使い分ける。パウダーからフリーライド、パークそして大会も。

●レビュー
ゲレンデからバックカントリーまで全て対応している印象です。ジャンプ系も出来、ひとつで全てのシチュエーションに対応している万能なブーツだと思います。



ビンディングレビュー

①SALOMON SHFT MNC 13

●印象を5段階で
パワー伝達感:★★★☆☆
信頼感:★★★☆☆
使い心地:★★★★☆
軽量感:★★★★★
登高モードチェンジの操作感:簡単
ヒールリフターの操作感:簡単

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★☆☆
park:★★★☆☆
Moguls:★★☆☆☆
Touring:★★★★★

●ウォークモード機能の使い心地コメント
滑り重視、飛び重視の両タイプのユーザーに向いてます。軽いので長時間でも疲れにくい。簡単な操作でモードの切り替えが出来るので楽。滑りも飛び系もいけるのでかなり便利なビンディングです。

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
オールシーズンで使用。パウダー、ハードパック、パーク全てで使用。

●レビュー
飛び系やバターの動きも出来るので、かなり幅広い状況に対応しているビンディングです。ビンディングとブーツワンセットでほぼ全ての状況で滑ることが可能です。

SALOMON STH16

●印象を5段階で
パワー伝達感:★★★★★
信頼感:★★★★★
使い心地:★★★★★
軽量感:★★★☆☆
登高モードチェンジの操作感:ナシ
ヒールリフターの操作感:ナシ

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★★
Hard pack:★★★★★
park:★★★★☆
Moguls:★★★★☆
Touring:★★★☆☆

●ウォークモード機能の使い心地コメント
ビンディング自体がとても軽量な作りなので雪山を軽快に歩くことが出来ます。

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
オールシーズンで使用。パウダー、ハードパック、パーク全てで使用。

●レビュー
ビンディングにブーツがフィットしている感覚があって安心できます。誤解放が少ないので安心感も大きい。お気に入りはクリフジャンプをしても着地が痛くないということ。後はバックシートランディングをしてもお尻に突き刺さりにくいのも安心です。
アグレッシブモードとプログレスモードが搭載されており、普段はプログレスモードで滑っています。ビンディングを履いた時のフィット感が欲しい人にもオススメのビンディングです。



INDEX