スキーギアレビュー EXTREM,LANGE,LOOK,MARKER|桑原裕希編

ライダーがこの冬使い倒した愛用のギアについて、インプレッションを語ってもらおう。
今回はモーグルやハーフパイプの競技生活を経て、BCやFWQの大会などでも幅広く活動を続ける桑原裕希が愛用するギアだ。

桑原裕希 40歳

愛知県名古屋生まれ、名古屋育ちの40才。
小さな頃から雪がほとんど降らない地域に住み、雪という存在に強い憧れを持つ。10才の頃に家族旅行で初めてスキー場へ行き、スキーの楽しさ、魅力に心を奪われた。少しでも雪上に立ちたいという思いから、高校の時にパークディガーの仕事で山に篭り、フリースタイル系のスキーを体感。同時期にモーグルの大会に出場しながら、名古屋市内のプロショップで販売員として勤務。途中、ケガのためモーグル競技からハーフパイプ競技へ転向後、世界選手権やW杯に出場するなどの競技生活を経て、ここ近年バックカントリーにフィールドを広げ、ハーフパイプなどの人工物とは違う自然のありのままの地形を滑ることに興味をそそられている。ここ数年は、FWQなどのフリーライドの大会に挑戦中。

Instagram:@yu_ki_b

桑原裕希のセットアップ

スキー①:Extrem FUSION CARBON 95 cm(129-95-117)’21-22モデル
ブーツ①:LANGE XT3 130 ’21-22モデル
ビンディング①:MARKER KINGPIN 13解放値11で設定 ’16-17モデル

スキー②:Extrem FINAL OPINION 118 187cm(142-118-132)’22-23モデル
ビンディング②:LOOK P18 (+CASTカスタム) 解放値11で設定 ’07-08モデル

各ギアの評価とレビュー

スキー①レビュー

Extrem FUSION CARBON 95

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ノーズ:★★★☆☆
センター:★★★☆☆
テール:★★★☆☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★☆
Grooming:★★★★★
Hard pack:★★★☆☆
park:★★★☆☆
Moguls:★★☆☆☆
Touring:★★★★★

●よく使う状況
シーズン初めのグルーミングバーンや、春のバックカントリー。

●レビュー
カーボン使用モデルで、ただ軽さだけを求めたスキーではなく、高反発で反応がよく滑走性能が高いスキー。しっかりめのエッジグリップでカービングが気持ち良く、パウダーまでも楽しめるオールマウンテンスキー。軽量化と滑走性能をバランスよく両立させているので、春のバックカントリーなどにも最適で気に入っている。少しでも楽に登って、滑りも楽しみたい方にオススメ。


ブーツ①レビュー

LANGE XT3 130

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ロワーシェル:★★★☆☆
アッパー:★★★☆☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★☆☆
park:★★★☆☆
Moguls:★★★☆☆
Touring:★★★★★

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
時期:12月〜4月
場所(斜面、コース、スキー場、山域など)スキー場とロングツーリング(ハイク5時間以上)以外のBC
コンディション:選ばない

●ウォークモード機能の使い心地
シール登高時に足首に十分な可動域があり、モードの切り替えもシンプルで使いやすい。

●レビュー
ラスト幅100mmあり、1日中快適に過ごせるブーツ。とはいえ、決してルーズなブーツではなく、かかと、足首からふくらはぎ、スネにかけてのホールド感がよく、パワーの伝達性が良い。軽量化されているので、バックカントリーなどのハイク時にその軽さの恩恵を十分に感じられる。コブ、パーク、グラトリ、フリーライドからシール登高を要するバックカントリーまで、この一足で行けるのでお気に入り。


ビンディング①レビュー

MARKER KINGPIN 13

※画像は最新モデル

●印象を5段階で
パワー伝達感:★★★☆☆
信頼感:★★★☆☆
使い心地:★★★★☆
軽量感:★★★★★
登高モードチェンジの操作感:★★★★★
ヒールリフターの操作感:★★★★★

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★☆☆
park:★★☆☆☆
Moguls:★★☆☆☆
Touring:★★★★★

●ウォークモード機能の使い心地コメント
シンプルな操作でモードチェンジしやすく、ヒールリフターの上げ下げも簡単にできる。

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
バックカントリー、シーズン初めとザラメの春、パウダーで使う時が多い。

●レビュー
軽量化とホールド感、伝達感のバランスがお気に入り。モードチェンジの切り替えがシンプルで使いやすい。
軽量化と滑走性を備えたスキーとの組み合わせがオススメ。


スキー②レビュー

Extrem FINAL OPINION 118

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ノーズ:★★★★☆
センター:★★★★☆
テール:★★★★☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★☆
park:★★☆☆☆
Moguls:★☆☆☆☆
Touring:★★★★☆

●よく使う状況
ゲレンデフリーランやツリー、ハイシーズンのバックカントリーなどシーズン中、メインで使っているモデル。1日の中でコンディションが変化するときにも最適。もちろん深いパウダーの日は必須。

●レビュー
全体にフレックスがやや強めでハードパックでもバタつきが少なく、グルーミングバーンでの高速ターンも気持ち良い。深いパウダーでもウエスト幅118mmでノーズとテールの程よいロッカーのおかげで浮力を出しやすい。そして荒れたオフピステ、春のザラメ、クラストの状況下でも扱いやすく安定感がある。また、低速〜高速域の中でもズラしやすく自分の意思通りに操作できるところがお気に入り。幅広いシチュエーションに対応するスキーなので、アグレッシブなライディングを求め、扱いやすいファットスキーをお探しの方にオススメの一台。


ビンディング②レビュー

LOOK P18

※画像は最新モデル

●印象を5段階で
パワー伝達感:★★★★★
信頼感:★★★★★
使い心地:★★★★★
軽量感:★★☆☆☆
登高モードチェンジの操作感:★★★☆☆ ※CAST使用時
ヒールリフターの操作感:★★★☆☆ ※CAST使用時

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★★
Hard pack:★★★★★
park:★★★★★
Moguls:★★★★★
Touring:★★★☆☆ ※CAST使用時

●ウォークモード機能の使い心地コメント
(CAST使用時)モードチェンジの際にトゥピースの取り外しが必要で慣れが必要だが、Look P18をバックカントリーで使えるのはとても便利。

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
ゲレンデからバックカントリー、大会など場所、コンディション問わず通年使用。

●レビュー
滑走時、トゥ側へのパワー伝達が非常に良い。ヒールピースの形状により取り付けビスがスキーのセンター側に近いのと、独自のターンテーブル機能で、スキーのフレックスを最大限に感じられる点がお気に入り。


Photo / Takenaka Takashi

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