スキーギアレビュー HEAD,DYNAFIT|大野結編

Photo/Kazushige Fujita

この冬使い倒した愛用のギアについて、ライダー自身がインプレッションを語る。
今回は白馬ローカルとして、HAKUBA VALLEYをベースに活動する大野結が愛用するギアだ。

大野結 Yui Ohno

白馬生まれ白馬育ち、生粋の白馬ローカルスキーヤー。フリーライドをメインにスキー場やバックカントリーを楽しむ。夏はクライミング、マウンテンバイク、サーフィン、Yowsurfなどをオフトレにしている。2022 JFO Ski女子1位。

Instagram:@yuipuep

大野結のセットアップ

スキー:HEAD KORE 103W 177cm(132-103-123)'22-23モデル
ブーツ:DYNAFIT HOJI FREE 110 継続モデル
ビンディング:DYNAFIT ST ROTATION 10 解放値9で設定 継続モデル

各ギアの評価とレビュー

スキーレビュー

HEAD KORE 103W

※KORE 103Wは日本での展開がないため、同スペックのKORE 105を掲載

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ノーズ:★★★★☆
センター:★★★★☆
テール:★★★★☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★★
Hard pack:★★★★☆
park:★★★★☆
Moguls:★★★☆☆
Touring:★★★★★

●よく使う状況
オールシーズン、オールマウンテン、オールコンディションで使っていて、これ一台でどこでも行きます。

●レビュー
特徴は、2021-22年モデルからKOREシリーズはさらに軽量化され、ツアーの登りでは軽くなっています。滑りではしっかりとした張りのあるので、硬いバーンでも弾かれず乗りやすく、パウダーからゲレンデフリーランでも幅広く使える一台です。


ブーツレビュー

DYNAFIT HOJI FREE 110

●硬さの印象を5段階で(★1=ソフト←→★5=ハード)
ロワーシェル:★★★★☆
アッパー:★★★★☆

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★★
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★☆
park:★★★☆☆
Moguls:★★★☆☆
Touring:★★★★★

●ウォークモード機能の使い心地
ふくらはぎ後ろにあるレバーを上げてウォーク、下げてスキーモードの操作で使いやすいです。

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
オールシーズン、オールマウンテン、オールコンディション

●レビュー
スキーブーツの中でも軽いので、ロングツアーのハイクでは体力消耗の手助けとなり、滑りでも110のフレックスがあるので、しっかり滑れるブーツです。TLT仕様の軽いブーツをお探しであれば、一度試し履きをするのがオススメです。私はサイズを少し大きめにハーフサイズ上げて、インソールで調整しています。


ビンディングレビュー

DYNAFIT ST ROTATION 10

●印象を5段階で
パワー伝達感:★★★★☆
信頼感:★★★★☆
使い心地:★★★★☆
軽量感:★★★★★
登高モードチェンジの操作感:★★★★★
ヒールリフターの操作感:★★★★★

●適したシーンを5段階で
Powder:★★★★☆
Grooming:★★★★☆
Hard pack:★★★★☆
park:★★☆☆☆
Moguls:★★☆☆☆
Touring:★★★★★

●ウォークモード機能の使い心地コメント
軽いので簡単にストックで上げ下げ操作できる。

●よく使う状況(時期、場所、コンディションなど)
オールシーズン、オールマウンテン、オールコンディション

●レビュー
正直、このTLTタイプのビンディングは、トウピースについているウォークロックモードの使い分けが、とてもポイントになってきます。
私は常日頃転ばないように滑っていますが、ゲレンデのハードバーンや、山でのパウダーコンディションはとくに気をつけて、あえてスキーモードでもトウピースをロックして滑っています。この場合、もし転んで板が外れてもトゥピースは外れず、ヒールピースしか外れません。それが良いという人もいれば、悪いという人もいます。
まずは日頃から転ばないように、バックカントリーでは100%ではなく70%くらいの力量で滑れるように、ゲレンデでのフリーランの練習など、ロングコースを滑ることができる足のスキー筋を作るところから練習していくがオススメです。スキーに振り回されずコントロールできるように膝、腰、のパワーバランスの加減もできるよう、怪我をしない体の使い方ができるように心がけます。

このタイプのビンディングは着脱に慣れが必要なので、練習が必須であること。気に入っている点はとにかく軽く、ハイクで本当に助かっているので、日頃からハイクが多い私はこのビンディングを好んで使用しています。

あと、寒くてビンディングが凍りつく場合もあります。トウピースがちゃんとはまってると思っても、外れてしまう場合があるので、私はその際もしっかりトウピースはロックしています。

なお、上記のような使い方は、あくまでも私個人としての使い方の一つです。このタイプのビンディングは使い方に理解がある人でないとオススメできません。メーカーの保証が効く正しい使い方は「スキー時はウォークモードのロックを解除する」です。


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