big mountain シリーズはグラフィックが一新!  BLACKCROWS(ブラッククロウズ)|’23-24ニューモデル情報をお届け!

今回はフランス・シャモニーモンブラン発祥の、メッセージ性の高いコアブランドblackcrowsの話題を「SNOW SPORTS合同展示会」(2月14~15日開催@パシフィコ横浜)およびドリームゲート主催の’23-24ニューモデル試乗会(3月18~19日開催@苗場)で聞いてみた。


あらためて知るblackcrowsのルーツ

「僕らフレンチはちょっと偉そうで態度が横柄なのがフレンチの味わいさ」と笑うフランス本社のヴィグルー氏

blackcrowsは、プロスキーヤーのCamille Jaccoux(カミーユ・ジャック)とBruno Compagnet(ブルーノ・コンパーニュ)、そしてスキー業界の著名人、C. Villemin(クリストフ・ヴィールマン)によって2006年にフランス・シャモニーで創立されたフリースキーブランド。

展示会場にフランス本社から来ていたJulien Vigouroux(ジュリアン・ヴィグルー)氏からのこぼれ話として、創業者のC. Villemin(クリストフ・ヴィールマン)はコーヒーで有名なNESCAFE(ネスカフェ)のエスプレッソのカートリッジを発明した人物だという。偉大なる実業家で情熱的なスキーヤーである創業者たちにより、blackcrowsは外部からの資本を一切入れずに完全に独立経営してきたオンリーワンのスキーカンパニーである、という誇りを持っている。

blackcrowsは、アルピニスト王国シャモニー発祥にふさわしく、「あらゆる山岳状況下で性能を発揮するスキー」「地元のスキーガイドや山岳コミュニティで支持される本物」「人生の喜びを追求し、誰もが笑顔になる」ことをテーマにした、独自の価値観による硬派なモノ作りを貫いている。

その価値観は、ブランドロゴの「鳥の群れ」のように、一羽一羽は自由で独立しているが、常に仲間と一緒に飛ぶ姿にも象徴されているそうだ。(ちなみに、この鳥はシャモニーに生息するくちばしの黄色い黒カラスらしい)

big mountain シリーズはグラフィックが一新!

big mountain カテゴリー

blackcrowsのメインとなるbig mountain カテゴリーでは、‘23-24シーズンはグラフィックが一新された。blackcrowsの鳥の群れのグラフィックが、モデルによっては上から下にかけて大きくなったり、下から大きくなったりしているのが特徴的だ。このカテゴリーで評価が高く人気なのは、nocta(ノクタ)やcorvus(カーブス)など。

mountain touringカテゴリーのFreebirdシリーズはツーリング向けのスキー。日本人の典型的な体格からいくと、ちょっと硬くてヘビーな板が多い。’23-24シーズンはグラフィックも含め継続となる。

ツアー向けのfreebirdシリーズ・左からmentis freebird|ova freebird|orb freebird|camox freebird|navis freebird|corvus freebird

日本のユーザー向けの来季のイチ押しモデルは?

freebirdシリーズの中で日本のユーザーに高い評価を集めているモデルといえば、赤いスキー「camox freebird(カモックス)」や、黄緑色の「navis freebird(ネイビス)」あたりだろう。レディス向けの「birdie(バーディ)」というシリーズもあり、それらも人気だ。

バーディは日本だと男性が買うことが多い。ヨーロッパアルプスのようなメガサイズのビッグマウンテン、長いツアールートは少ない日本の山には、スペック的にバーディあたりが程よいのかもしれない。また、blackcrowsのブランド的にも最近ジェンダーフリーの傾向があり、男性でもレディスモデルを使う人も増えているそうだ。

blackcrowsの日本におけるディストリビューターであるハスコエンタープライズによる、’23-24シーズンのパウダー・バックカントリー好きのユーザー向けのオススメモデルは、レディスの「captis birdie」、「camox birdie」、「atris birdie」そして、「mirus cor」の4機種だという。

captis birdie

’22-23シーズンに登場し、人気を博したウエスト90 ㎜のダブルロッカースキー。高い機動性と操作性で自由自在に遊びまわれるフリースタイルの色が強いながらも、カービングも楽しめる。滑りのタイプだけでなく、シーズン中のどんな雪質にも対応できるオールテレイン用モデル。

captis birdie| D=127-90-113 mm | R=17m(166.2)| L=154, 160, 166, 172cm

camox birdie

柔軟なフレックスと長い有効エッジにより、高い機動性とハイスピードにおける雪面グリップ力に定評があるウエスト97 ㎜のダブルロッカースキー。フリースタイルのエッセンスも盛り込まれ、自由度の高い遊びができる、器用なスキーとして人気を集めるモデル。

camox birdie|D=128-97-116mm |R=19 m(168.1) | L=156, 162, 168, 174cm

atris birdie

2014年から展開している定番人気モデルで、ウエスト105㎜のダブルロッカースキー。パウダーでの確かな浮力はもちろん、ハイスピードでの安定性を発揮する程よい硬さと機動性のバランスが良いのが特徴。様々なコンディションに対応できるオールマウンテンスキー。

atris birdie|D=136-105-122 mm| R=19 m (172.1) |L=160,166,172,178cm

mirus cor

mirus cor|D=134-87-123 (178.0cm)|R=13m(178.0cm) | L=168,173,178,184cm

’21-22昨シーズンから展開している「mirus cor(ミルスコア)」は継続してオススメモデルだ。テールの形状が特徴的、ウエスト幅が87㎜と細めで、ラディウスも13mと、かなり小回りのきくレンジになっているため、ゲレンデからサイドカントリー、ツリーランなど多彩に遊べる一台だ。フレックスが結構柔らかいので、ゲレンデ内の特にクルージング、雪面にはりつくような、粘るような動き、滑りが可能だ。

ウエストが細い割にトップやテールが太いので、パウダーもしっかり滑れて、スラッシュ系やバター系の動きや、バンクで遊べたり、ゲレンデユーザーからパウダーユーザーまで、この一台でしっかり遊べそう。スワローテイルなので、大きなスプレーが舞い、いいアピールができるのも特長だ。

mirus cor|D=134-87-123 (178.0cm)|R=13m(178.0cm) | L=168,173,178,184cm

▼mirus corの説明動画


公式サイト:https://www.hasco.co.jp/black-crows/

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