スノーボーダーを中心に根強く支持されている注目のジャパングローブブランドHIMARAK GLOVEの’23-24シーズン注目のニューモデルや話題を聞いてみた。(SNOW SPORTS合同展示会/2月14~15日@パシフィコ横浜)
革のグローブの魅力を発信するHIMARAK
HIMARAKは創業11年を迎えるジャパンブランド。プロダクトの縫製のファクトリーは香川県、革のなめしは奈良県でされている。聞くところによると香川県はグローブメーカーも多く、ゴルフやバイクなどスポーツのグローブだけでなく、消防士のグローブも全国No.1のシェアを誇っているとか。
HIMARAKのグローブは基本、牛革で作られているが、モデルによって一部、鹿革も使っている。鹿革は剣道の小手に使われていて「手の内」がとても重要といわれる。そこから着想を得て、より操作性を求めるモデルには鹿革を使っているそうだ。

革のグローブは優れた保温性や耐久性、防水・防風性などを持ち、その性能の高さはよく知られるところだが、ユーザーに圧倒的に人気の背景には「革の味わい」がある。
ちなみに、上の写真のグローブはHIMARAKブランドを始めた頃のモデルだ。左が新品で右が使った状態。最初は革がやや硬めだが、オイルを塗り込みながら使い込んでいくと、こんなふうにすっかり馴染んでくる。使うほどに色や形が変わっていき、着け心地がよくなっていく。革がしなやかに動くようになり、相棒のごとく愛着が増す。この愛情を持って育てていく感じが楽しく、これが革の良さで味わいなのだ。
そんな意味でもHIMARAKグローブには熱烈ファンが非常に多い。これも一つの特徴だろう。最近ではスノーボーダーからスキーヤーへと、そのクオリティや味わいの魅力が広がってきている。愛用しているライダーも増えている。フリーライドの中川未来やその師匠であるICELANTICの佐々木徳教も愛用。その使用感や機能についてフィードバックをしているという。
スタッフのイチ押し「SCAPA(スキャパ)」に新色!

鹿革を採用し、高い保温力と操作性を実現した万能な3本指タイプ。鹿革特有のしなやかでもっちりとした質感で、使い心地がいかにもよさそうだ。-2℃~-18℃という極寒に対応。グリップ力にも優れ、摩耗性も高い。
指がごそっと出せるジップが優秀な「ABSINTHE(アブサン)」

存在感たっぷりの大型ミトンは見るからにものすごく温かそうで、厳冬期や雪の深いパウダーライドにはもってこい。しかし、ABSINTHEはただ温かいだけではない。その特徴は人差し指側に施された長いジップ。これによって4本の指がまるごと出せるのだ。
厳冬期など、グローブを外したくないけれど、ちょっと指先の細かい作業が必要なとき、とても重宝する。特にカメラマンやフィルマー、ガイドやパトロールなど、雪上で手先を使った作業が必要な専門職から、実に便利でありがたいと大人気なのだという。



5本指のインナーグローブ「JAGER(イエガー)」もセットでついている。これだけの牛革を使っていてプライスは¥21,450とリーズナブルだ。
最高の着け心地で「RUM(ラム)」は一番の売れ筋

定番かつショップでもよく売れているのが「RUM(ラム)」。指へのアタリを減らしてベストな着け心地を実現するために、外縫いの部分(アウトスティッチ)と内側への縫い込み(インスティッチ)部分との両方があるというトリガーの最終形だ。
牛革と鹿革の2種類がある。標準で0℃~-15℃に対応。カラーバリエーションが6色(Orange, Black, Lite brown, Brown crack, Suede navy, Yellow brown)と豊富なのでウエアとのコーディネイトも楽しめそうだ。
メンテナンスのサポートが充実
最後に、展示会ブースで話を聞かせてくれた鈴木さんによると…
「国内生産のためメンテナンスのサポートが充実しています。ここが破れてしまった、ここがほつれてしまったなどお伝えいただければ修理も可能です。レザーシューズやお財布のように自分の形に、色に育てていっていただけらと思います」
▼説明動画(鈴木さん)

公式サイト:http://himarak.co.jp/
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