シーズンも終盤戦のスプリングシーズンに入ったが、この時期、プロダクツの展示会や雪上での試乗会など、メーカーによる来季’2023-24シーズンのニューモデルがお披露目される機会が各所で提供されている。
フリーライドカテゴリーで大ヒットとなった「RIPSTICK」を擁し、折りたためるスキーなど斬新なプロダクツをも生み出してきたELAN。今回、’23-24シーズン注目のニューモデルや話題のトピックスを、プロショップVAIL主催の試乗会(3月18~19日開催@苗場スキー場)で聞いてみた。
レアなツインチップ「PLAYMAKER」デビュー!
ELANといえばW-Cupなど世界のアルペンレースシーンを牽引してきた、スロベニア発の名門スキーブランドだ。すべてのプロダクツを自社工場で製造、伝統が培った高い技術力で左右非対称の3Dロッカー構造を開発したという実績も名高い。最近では世界初の「折り畳み式スキー」もプロデュース、大きな話題となった。
フリースキーのカテゴリーでは「RIPSTICK」シリーズが世界的に高い評価を受け、ラインナップを拡充、’22‐23シーズンには、登行も滑走も50:50でイケるという「RIPSTICK TOUR」もリリースされた。ツアーモデルと変わらない軽量・堅牢でありながら、左右非対称がもたらす優れたターン性能を持ち、ハイク・ターンのどちらもベストパフォーマンスを発揮するという逸品で、大きな注目を集めたことは記憶に新しいだろう。
文句なしにRIPSTICKはフリースキーシーンに欠かせない人気のシリーズとなった。そのタイミングを待っていたかのように’23-24シーズン、ELANは新しい「PLAYMAKER」をデビューさせる。
PLAY MAKERの特徴
まず何より、ツインチップ形状であることが目に付く。さらにELANスキーには珍しい左右非対称でなく、シンメトリー(左右対称)だ。長年ELANスキーを見てきたユーザーからすると、「久々にELANにツインチップが復活した!」とインパクトは大きいのではないか。「PLAYMAKER」は、その名の通り、遊び大好き! 自由自在に遊びたいマインドを満たしてくれるプレイフルなスキー。その答えがツインチップのシンメトリーであった、といえるかもしれない。
ベースは「RIPSTICK」シリーズの優れた性能を引き継いでいる。RIPSTICK同様に極めて軽量で、カーボンチューブを効果的に使用している。
PLAYMAKERは、2本のカーボンチューブをセンター部分、ビンディングのトゥからヒールピースの間ぐらいの長さで施している。それにより、トップとテールはツインチップで柔らかく、取り回しやすいが、センター部分はしっかりと強度があり、雪面へのグリップ力も安心感がある。その結果、高い操作性とパワフルな安定感のある滑りが実現できるだろう。ウエスト幅は91㎜(グレイ)と101㎜(ホワイト)の2種類だ。
RIPSTICKに機能面では似ているが、アウトルックや乗り味はまったくの別物。「とにかく楽しい!」「驚くほど万能」とユーザーからの評価も高い。ぜひ実際に乗って、その新感覚を味わってみたい。
▼「PLAYMAKER」の説明動画(伊東さん)
公式サイト:https://www.elanjapan.co.jp/
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