おすすめスキー板【幅110㎜以上】|2023-24シーズン注目!プロショップの「高評価」レビューのスキー11台

新しいスキー選びにとても助けになるのがプロショップだ。雪上で実際に多数のブランドやモデルをテストライドすることができ、蓄積してきた豊富な知識とユーザーからの声などを統合して、多面的にプロダクトを比較検討して評価できるから、プロショップのアドバイスは説得力がある。なかでもプロショップならではの選眼力やこだわりが色濃く反映されるのがスキーだ。’23-24シーズン、もっとも注目しているスキーを目利きのプロショップに教えてもらおう。

ウェスト幅110㎜を超えてくると、その太いボディが生み出す圧倒的な浮力を武器に、パウダーでの自在な操作性を発揮。太く柔らかめのフレックスのものが多いが、ある程度のエッジグリップや回転性など、バランスのとれた性能が望まれるのが、このゾーン。パウダー狙いだけでなく、ゲレンデクルージングや地形遊びも楽しめる器用なスキーがセレクトされている。

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ATOMIC|BENT 110

BENT110|D=133-110-124mm (180cm)|L=164、172、180、188cm|R=18m (180cm)|¥114,290

フリースタイルからフリーライド志向の方まで楽しめる人気のBENTシリーズ。BENTシリーズとして以前はなかったセンター幅110mmが'22-23シーズンより追加され、BENT CHETLERファンからは待ち望んでいた声も。
他のセンター幅のモデルと同様に浮力を向上させるHRZNテック構造が採用されており、程良いやわらかさでパウダーの中でのスキーの動かしが軽快でコントロール性も◎。また、重量も軽いスキーのため、バックカントリーで登る方へもおススメ。  

レビューワー
Alpen Outdoors FLAGSHIP STORE柏店
Staff/浅野正樹さん


ICELANTIC|SHAMAN 2.0 110

もっと自由に!こだわらずに! 楽しく滑れるスキーがあれば…の願いにドンピシャリ!

SHAMAN 2.0 110|D=160-110-130mm|L=169, 176, 182cm|R=15m (176cm)|¥134,200

◆公式HP/https://icelanticskis.jp/

ウェスト110mm・トップ160mm!テール130mm‼ R=13.5~17m と、とんでもないディメンジョンのコンセプトは、オフピステだけではなくオンピステもパークも、どんなところでも楽しく!軽快に!との思いから作られたようです。

近年、FREESKIは細分化が進んで何かに特化したモデルが多くリリースされてきました。 もちろんそれは正常進化だと思うのですが、もっと自由に!もっとこだわらずに! 楽しく滑れるスキーがあればと思っていたところに、まさに考え通りのスキーがリリース‼ もう少し細めの SHAMAN 2.0 99もあるので、こちらもバリエーションとしておススメです! 

レビューワー
サンワスポーツ Websports
番頭/大口晋司さん

乗っていても疲れることなく1日中滑りを楽しむことができる

このフォルムから想像が出来ない操作性と雪質の変化に左右されず一台でゲレンデからパウダーまで優れたパフォーマンスを引き出す今季一押しのスキー!
当店Mt.Peaks主催の試乗会でも参加者様からの高い評価をいただきました(笑)。絶妙な素材の組み合わせにより乗り手が疲れることなく、長い時間スキーを自由に楽しめる最高な1台です。

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Mt.Peaks
Staff/立見浩一さん


ROSSIGNOL|SENDER FREE 110

FWTでも見かけた『これは勝つわ』と納得するロシニョールの名作

SENDER FREE 110|D= 140-110-133mm (184cm) |L=176, 184, 191cm|R=20m (184cm)

FWT(Freeride World Tour)でも見かけた、’23-24シーズン、ロシニョールがフリーライドのために作った名作(一部店舗の限定モデル)。 ここ数年、フリーライドの人気が高まってきており、センター110㎜前半のスキーが増えてきていますが、パウダーもいけてハードバーンもいける絶妙なセンター幅、ついにロシニョールが110㎜ドンピシャでリリース。 パウダーでの浮力とハードバーンでのライディングを両立したツインチップスキー。

ロシのテクノロジーを凝縮し、PEFC認定のポプラウッドコアはウッドならではの乗り心地をベースに、トップテールのDamp Techは抜群の振動吸収性で安定感を、足元のチタンでグリップとキレのあるターン、Air Tipによる軽快なスウィングのターン導入のしやすさ、非常にバランスの取れたスキーです。
ビンディングの推奨位置がドセンターより3㎝バックと、かなりセットフロントですが、前後2㎝にプログレッシブとディレクショナルと設定されており、滑走性重視の方は、さらに2㎝バックのディレクショナルがおすすめです。

重量2,240g(184㎝実測)と重めで、かなりしっかりとした造りでハードスペックに感じますが、しなるトップテールは、バタートリックやスライド、当て込みなどフリースタイルな動きにも対応しながら、ハリのある足元でキレのあるターンもできる仕上がり。 エアーのランディングの安定感も抜群で、『これは勝つわ』と納得するスキーです。 誰にでもおすすめできるわけではないですが、腕に自信のあるスキーヤーに贈りたい名作です。

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PADDLE CLUB
Staff/加藤功二さん


FACTION|MANA 3

1本でシーズンを長く楽しめるスキー

MANA 3|D=140-112-134mm|L=172, 178, 184, 190cm|R=21m (183cm)|¥126,500

◆公式HP/https://jp.factionskis.com/

自然の地形をパークのようにジャンプしたり当て込んだり楽しみたい方にもおすすめですが、このスキーはキャンバーがあり足元もしっかりとしているので整地でのカービングも楽しいスキーです。ツインチップでターンの抜けも良く、ウェストの幅を感じさせない軽快で安定感がありジャンプをしないスキーヤーにもおすすめです。

レビューワー
秀岳荘 北大店
Staff/登山・スキーマネージャ― 小路口稔さん


BLIZZARD|HUSTLE 11

パウダーで本領発揮! とにかく速くて、名前のごとく「ハッスル」できる

HUSTLE 11 |D=142-114-132mm (188cm)|L=164, 172, 180, 188, 192cm|R=21m (188cm)|¥141,900

◆公式HP/https://www.tecnica-group.com/

まず選定に際して、私は一つの基準を設けてます。それはフリースキーでありながら整地でも気持ち良くカービングターンができるスキー。いろいろな考え方、スタイルはあるにしろ、私はこれを軸に置いてます。ビックマウンテン、パウダーに特化した素晴らしいスキーは世の中にたくさんありますが、やはり乗り手や使う場所を選ぶ。そんなスキーが多いのも事実です。なので私は必然的に、ゲレンデもバックカントリーも、どちらでも使いやすいスキーを選定しています。

このスキーを一番におすすめした理由は「乗っていて楽しい」これに尽きます。スキーをしていて一番大事な事ですよね!今までBLIZZARDのスキーといえば基本メタルラミネートの強いスキー。こんなイメージが先行していましたが、HUSTLEは新しい芯材+カーボンファイバーで構成されています。

サイドカット自体はBLIZZARDのRUSTERと一緒なのですが、板の動き方はまったく別物です。新芯材自体が軽くて、きれいにたわみ感を足元で感じれます。そこにカーボンのレスポンスが追加されるので、よくたわむ軽快なスキー、こんな印象です。

このスキーの本気を発揮してくれるシーンとしてはパウダーシーンでしょうか。とにかく速くて、名前のごとく「HUSTLE」できます。メタルスキーのように深く沈まないので、パウダーに慣れていないスキーヤーも使い勝手は◎ですね。私自身も今年一年このスキーをメインに使用しましたが、八方北斜面のウインドパック、カチカチパウダー以外は申し分ない仕事をしてくれました!

ゲレンデに関しても合わせるビンディングにもよりますが、楽しいカービングターンが約束されてますよ。軽快感が最大の売りのスキーなので、セパレートタイプのビンディングがおすすめです。マウントハイド(金具の高さ)もなるべく低いタイプの方が板の軽快感を生かせますね!フィールドの守備範囲が非常に広いスキーなので、合わせる金具は自由でいいと思います。

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石井スポーツ ヨドバシ甲府店
Staff/甘利祐貴さん


LINE|BLADE OPTIC 114

フレックスとトーションがしなやか

BLADE OPTIC 114 |D=139-114-132mm|L=178, 186, 192cm|R=24m (186cm)|¥143,000

◆公式HP/https://lineskis.com/ja-jp

メタルが入っているが、フレックスとトーションがしなやかで、フリーライドに最適なスキー。
LINE BLADEモデルのメタルテクノロジーと、フリーライドモデルのVISIONを足して2で割ったようなイメージのスキー。

雪質の変化が様々なバックカントリーエリアや、より条件の厳しい雪などに対応できる。メタルが入っていると硬い、というイメージがどうしても頭に浮かぶが、このスキーは硬すぎないほ良いしなりが特徴的。どんな山、どんな雪でも滑りたいフリーライダーにもってこいのスキー。

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TRUNKBASE
オーナー/丹野幹也さん


VÖLKL|REVOLT 114

高速域での操作性と安定感に優れているので、縦に落とす滑りに最適

REVOLT 114 |D=146-114-128mm|L=177, 184, 191cm|R=25m, 19m, 22m(184cm)|¥110,000

◆公式HP/http://www.mdvsports.co.jp/

パウダーもハードバーンもターンスピードを落とさずに滑り抜けることができる。強くてクイックな動きにも反応してくれる、遊べる板。特に高速域での操作性と安定感に優れているので、縦に落とす滑りに最適。

レビューワー
Alpen Outdoors FLAGSHIP STORE札幌発寒店
Staff/スキーエキスパートアドバイザー 伊藤浩之さん


ARMADA|ARV116 JJUL

コンディションが読めず1台しか山に持って行けないときは必ずコレ

ARV116 JJUL|D=139-116-135mm (185cm)|L=165, 175, 185, 192cm|R=18m (185cm)|¥126,500

◆公式HP/https://armadaskis.jp/

軽量で、操作がしやすく誰もがパウダーライドを楽しめることはもちろん、パウダースキーであるにもかかわらず、オンピステでのターン性能も良く、あらゆる状況での汎用性が高い。コンディションが読めなくて、1台しか山に持って行けない状況であれば、僕は必ずJJULを持って出かけます。

ARV116 JJULの良い点・魅力を箇条書きにしてみると、このような感じではないでしょうか。
・誰が乗っても容易に最高のパウダーライドができる。
・オンピステや春雪でも操作性抜群で容易にターンができる。
・パウダースキーであるのにオンピステでキレのあるカービングができる。
・超軽量であるにもかかわらず、安心感、安定感がある。
・パークスキーのような軽快な操作が可能。(ジャンプ系トリックやバターなど)
・SHIFT Bindingをセットすることでバックカントリー、ゲレンデを一本でカバーできる。

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COMPASS HOUSE
アドバイザー/村井諄弘さん


ATOMIC|BACKLAND 117

ぐんぐんスピードが上がっても安心感のあるスキー

BACKLAND 117|D=140.5-117-129.5mm (184cm)|L=177, 184, 191cm|R=19m (184cm)|¥120,890

◆公式HP/https://atomicsnow.jp/

中・上級者向けのスキーでパウダーの中でもしっかりと踏み込んでターンをしたい方におすすめのスキーです。ビンディングの位置もクラシックなポジションにあり、加速していった時のたわみ過ぎない適度なフレックスがあり非常に安定感があり安心感もあります。広い斜面をかっ飛ばしたいスキーヤーにおすすめのスキーです。

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秀岳荘 北大店
Staff/登山・スキーマネージャー 小路口稔さん


ARMADA|WHITEWALKER 121

パウダーを始めたい人でも上級者でもレベルは問わない

WHITEWALKER 121|D=141-121-137mm|L=183cm|R=18m|¥137,500

◆公式HP/https://armadaskis.jp/

昨シーズン、ZEROシリーズ新たに登場し圧倒的な人気で即完売したサミーカールソン シグネチャーモデル【WHITEWALKER 121】が今季もデザイン・構造も変更なく継続品で登場します!
同じZEROシリーズ・ARV 116 JJ ULと比べ、滑走性能が強く安定感とパワフルかつ様々なライディングを可能とします。さらなるスピードと新感覚なターンを求めるパウダースキーヤーには、ぜひおすすめしたい商品です!

レビューワー
Mt.Peaks
Staff/立見浩一さん


RMU|BUTTERKNIFE

長さなんて必要ないパウダースキーが存在します!

BUTTERKNIFE|D=157-126-134mm|L=176cm|R=Inside 17m , Outside 25m|¥143,000

ショートファットの時代到来! バターナイフの特徴は何といってもサーフボードを半分にした左右非対称なシェイプで、スキーでサーフ感覚が味わえます。 センター126㎜、176㎝ワンサイズ。

ハリのあるトップから足元、しなやかなテールで、短くてもトップが浮き出てテールが沈み込みながらズレ動きます。 アウトサイド25m、インサイド17mの左右非対称なラディウスはターン前半から中盤までアウトサイド側のラディウスで、滑らかな引っ張ったターン、後半はイン側のラディウスで、スパッとターンの回収ができるのでターンが非常にスムーズです。

テールのシェイプが絶妙で、当て込みなどの動きが最高です。 長さが短いため、取り回しが非常に簡単で、ツリーランや地形に合わせたライディングもお手の物。 見た目から敬遠されがちですが、パウダーが苦手な方にもぜひ乗っていただきたい1台です。
今の時代、幅の選択肢が広がったことにより、長さなんて必要ないパウダースキーが存在します! おすすめの楽しみ方は、クローズスタンスでスノーボードのように1枚の板として扱うと、よりスキーサーフを味わえますよ!

レビューワー
PADDLE CLUB
Staff/加藤功二さん


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