簡単に履けて、1日楽ちん!今シーズン必見のスキーブーツ5選

スキーを楽しむために欠かせないスキーブーツ。雪が積もった山の斜面を滑り降りるので、その足元がしっかりしていないと大怪我につながることも。楽しむためには、まず身につけるアイテムについて知識をつけておこう。正しい知識を知ることは、技術上達の第一歩だ。上手くなれば、個性豊かなゲレンデで思い思いの滑りができたり、滑らないと見れない絶景にたどり着いたり、共に楽しむ仲間が増えたり。スキーの楽しみはどんどん広がっていくだろう。

楽しくスキーをするためにも、今回は「自分の足に合ったスキーブーツの選び方」に沿ったおすすめモデルを紹介。気になったらスキー用品(ギア)を取り扱うお店(スキープロショップや大型スポーツ量販店等)に行って、購入前には必ず試し履きをして、自分に合ったものを選んでほしい。

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スキーブーツの選び方って?

スキーブーツを買いにショップへ訪れると、ずらっと商品棚に並んでいるブーツ。同じメーカーのブーツでもモデルが異なると、デザインから機能までまるで違ってくる。そこからどうやって自分に合うブーツを選ぶべきか。改めて、どのレベルにも共有するスキーブーツの選び方を見てみよう。

選び方ポイント① 「正しいサイズ」で選ぶ

スキーブーツを選ぶ前にすべきこととして、実足を測ること。普段履いているスニーカーと同じサイズのものを選んでも、実は合わないことも。普段26cmの靴を履いていても、スキーブーツでは27cmのものがフィットする、ということもある。足の縦の長さだけでなく、横幅や甲の高さ、さらには足全体の特徴をチェックすることが大切である。その際にはお店に設置されているサイズゲージを使用し、裸足もしくは薄い靴下の状態で、必ず立ったまま計測すること。

また、シェルサイズについても知っておくことが必要だ。同じ1つのシェル(サイズ型)で2サイズ(25.0cmと25.5cm)をインナーやインソールで調整する。シェルサイズを変更しなくても、インナーを成型したりインソールを変えることでよりぴったりとフィットすることもあるので、細やかな調整ができることも知っておこう。

選び方ポイント② 「ブーツタイプ」を選ぶ

自分の実足のサイズがわかったら、次はブーツのタイプを選ぼう。ブーツのタイプとは、滑りのスタイルの違いで選ぶブーツも変わってくる。スピードを重視するアルペンレースをするのか、基礎スキーと呼ばれるある程度のスピードと滑りの技術を追及するのか、パークでアイテムを使ってトリックを行うようなフリースタイルを目指すのか、選ぶブーツで "どういう滑りがしたいのか" が選ぶ基準となる。各メーカーから滑りの志向に合わせてさまざまなモデルが登場している。

そして、滑りのスタイルに合わせて足幅(ラスト)やシェルの硬度(フレックス)を選ぶ。レースや技術志向であれば、足元によりダイレクトな力を伝えるためラストは96mmのようなタイトめで、120や130といった硬いフレックスのものを選ぶ。フレックスは数字が大きければ大きいほど硬度が上がる。

ゲレンデをクルージングするスタイルならば、一日中快適に履き続けるようラスト幅は102mmといった幅広タイプで、フレックスは100以下のものをチョイス。体格や筋力も考慮して、まずは自分の足のサイズに合わせる。次に滑りの志向に沿って選んでみよう。

選び方ポイント③ 「ブーツフィッティング」「コミュニケーション」が大切

最後に大切なポイントは、ブーツフィッティングとコミュニケーション。スキーブーツは正しい履き方をするだけで、履き心地がまるで変わる。そんな正しい履き方を伝授してくれるのがプロショップのスタッフたちだ。ブーツを履いてどこか当たる感覚がある、痛みを感じるとなれば、当たる部分のシェルを削ったり、インソールを変えたりとカスタマイズしてくれる。プロの手にかかれば、悩みも解消するのだ。

普段どんな靴を履いているのか、どんな滑りのジャンルを好むのか、年間どれくらい滑るのかといったコミュニケーションをとっていくうちに、自分にベストなブーツに巡り会えることだろう。さらには今使っているブーツやスキーの特徴からより良いモデルを選択したり、実際の滑りを見てクセを治すブーツはこのモデルがいいのでは、という選び方も行ってくれるショップもある。お気に入りのショップで、スタッフとの会話を楽しみながらブーツを選ぼう。

何はともあれ、実際に購入するときはお店に行って、サイズを測って試し履きをしてみること。同じラストやフレックスの数値でもメーカーやモデルによって履き心地が異なったりと、奥が深いスキーブーツ。他にもブーツを選ぶ際のポイントはさまざまある。まずはお店に足を運んで、たくさん試し履きをして、自分に合った一足に出会ってみよう。

初級者〜初中級者におすすめスキーブーツはこれ! おすすめスキーブーツ5選

スキーブーツを選ぶ際に押さえておきたいポイントをチェックできただろうか。次は選び方のポイントを押さえた、ビギナーから初中級者におすすめの、一日中快適に履けるモデルをピックアップ。

①おすすめスキーブーツ NORDICA XRUISER

NORDICA XRUISER

SIZE:22.5-29.5cm(1センチ刻み)
FLEX:70
LAST:104mm

¥46,200(税込)

ブーツの脱ぎ履きしやすくするため、ロアとアッパーシェルにバックルは1つずつ、ロアシェルの甲部分は柔らかいTPU素材を用い、インナーはComfort Fitタイプを採用。柔らかいフレックスで一日中快適に過ごせる。

初めてのスキーをする時、または慣れない間に誰もがスキーブーツに対して思うことは、

  • スキーブーツって重い
  • 脱ぎ履きがしにくい
  • バックルをいちいち閉めなければならない、という手間
  • 長時間履き続けると疲れる、足が痛くなる

といった感想だろうか。初心者だけでなく自分の足に合わないブーツを履くと、誰もがそう思うだろう。そんな悩みを払拭してくれるのが、このクルーザーだ。

脱ぎ履きしやすさが別格!

まずは、なんといっても履きやすい形状になっていることだ。

ブーツの口を開きやすく足入れしやすいよう、柔らかい素材を使ったダブルソフトフラップが採用。通常ブーツより50%も大きく開き、脱ぎ履きがしやすくなっている。

バックルを閉めることでワイヤーで繋がれている爪先部分も同時に閉まる
自身のスネの太さに合わせて調節可能

次はバックルに注目。脱ぎ履き時にバックルを閉めたり緩めたりする、そんな煩わしさを解消。クルーザーのバックルはなんと2つのみと、なんと楽なことか。バックルが2つに減っても4つタイプと同等の効果をもたらすため、ワイヤーを採用している。アッパーシェル(スネの部分)はラチェット式になっているので、スネが太くても細くてもフィットしやすい。

スキー技術がレベルアップしても使える! さまざまなレベルやスタイルにフィット

クルーザーは初心者向けに履きやすさを重視しているだけではなく、どのレベルの人にもおすすめできるモデルだ。初めてのスキーで使い始めるのもよし、往年のスキーヤーがカムバックするときに使ってもよし、他のスタイルからフリースキーに転向する時に使うもよし、と使う人のレベルを選ばないのがクルーザーの特徴のひとつだ。フレックスが65と非常に柔らかく、痛みに耐えながらブーツを履き続ける必要なし。一日中履ける柔らかいブーツが欲しかった!というユーザーからも好評だ。

他には、クルーザーのフットベットにある付属機能も注目ポイント。ブーツのインナーを抜き取り、底部分に敷かれているフットベットには、踵部分を裏返すと+4mm上げられる機能が付いている。たった4mmで?と思うかもしれないが、より前傾姿勢をとりやすくなり憧れの滑りに近づける。

ストレスフリーなスキーブーツを目指して ユーザーからの声を取り入れた開発

クルーザーはサイズ展開も広く、22.5-29.5cmまで1センチ刻みでラインナップ。老若男女選びやすいのも特徴のひとつだ。そのうえ、とにかく軽い。通常スキーブーツは片足で約2,000g近くある。重くて歩きづらい、という悩みを解消するべくクルーザーは片足で1,710gという軽さ。軽くて扱いやすいという利点も含まれる。

このクルーザーというのも、販売するクレブスポーツとノルディカとの共同開発で生まれたモデルだ。クレブスポーツは全国のスキー場やレンタルショップへレンタル用品の卸業を行なっており、自社でレンタル用品の開発に携わる。さらには実店舗やオンラインショプの運営も行う、スキーのギアに関してはプロフェッショナル。レンタル用品の開発では、現場の意見を吸い上げ、その声を開発に活かす手法をとっている。そんな知見を活かしながら誕生したのがクルーザーだ。

以下の動画もチェックしてみよう。普段の靴を履くような、そんな様子でブーツを履く様子も伺える。


その他にも、初心者におすすめしたいモデルはこちら。

②おすすめスキーブーツ ATOMIC HAWX PRIME 100 GW / 95 W GW

ATOMIC HAWX PRIME 100 GW
SIZE:24/24.5 - 30/30.5cm|FLEX:100|LAST:100mm|¥73,590
ATOMIC HAWX PRIME 95 W GW
SIZE:22/22.5 - 25/25.5cm|FLEX:100|LAST:100mm|¥73,590

軽量で、しかもパワー伝達性に優れた構造を持つ世界的なベストセラーモデル。最大の特徴はメモリーフィットというシェルとインナーブーツを約12分で熱成型しユーザーの足型にさらに快適にフィットさせることができるすぐれものブーツ。


③おすすめスキーブーツ SALOMON ALP. BOOTS SELECT HV 100 / 80 W

SALOMON ALP. BOOTS SELECT HV 100
SIZE:24/24.5 - 31/31.5cm|FLEX:100|LAST:102mm|¥62,700
SALOMON ALP. BOOTS SELECT HV 80 W
SIZE:22/22.5 - 25/25.5cm|FLEX:80|LAST:102mm|¥60,500

102mm幅広ラストとシェルの熱成型なしで、簡単かつ快適な履き心地を実現するオートストレッチライナーで、さらなる快適性を手にしたモデル。オートストレッチライナーがあらゆる足型にフィットし、購入後すぐに滑りを楽しむことができる。快適性を高めて温かく心地よいフィット感を確保する。


④おすすめスキーブーツ HEAD EDGE 100 HV

HEAD EDGE 100 HV

SIZE:25.0/25.5 - 29.0/29.5cm
FLEX:100
LAST:102mm

¥71,500

EASY-TECHシェルデザインは、3つの特徴で構成され1日中快適にスキーを楽しめる。EZ-ON(足入れがスムーズなシェル構造)、EZ-WALK(ウォークモード装着で歩きやすく)、EZ-SKI(快適性とスキーの操作性向上)の3つの特徴と102mmのラスト幅は足のボリュームを気にせず履きこなせる。


⑤おすすめスキーブーツ NORDICA HF 100 

NORDICA HF 100 

SIZE:24.0 - 31.0cm
FLEX:100
LAST:102mm

¥75,900

HF=ハンズフリーシステム搭載のもっとも簡単に履けるブーツ。ブーツ背面のモノロックバックルでブーツの装着が1タッチで完了。ラスト幅も幅広の102mmで、1日中快適に滑ることができる。4バックルブーツの脱ぎ履きの煩わしさから解放されたい方にお勧め。


取材協力:クレブスポーツ

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