パークライドから地形・ゲレパウまで多様に使えるセットアップ|2023スキーギアレビュー |MAJESTY,FT,TYROLIA|藤田サイモン

ライダーが昨冬使い倒した愛用のギアについて、インプレッションを語ってもらおう。
今回は、神立フリースキースクールを率いる藤田サイモンの愛用するスキー、ブーツ、ビンディングだ。

ライダープロフィール

藤田サイモン Simon Fujita 39歳

元コンペティター。現神立フリースキースクール代表。最近は解説者。コーチ業。

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藤田サイモンのセットアップ

セットアップ全体のレビュー

このセットアップはどのような場所、シチュエーションで滑ることを想定したセットアップですか?

藤田サイモン
基本的に国内外でのスノーパークライディングとゲレンデでの地形遊び、ゲレンデパウダーなどを想定したセットアップ。

このセットアップにしている理由を教えてください。

藤田サイモン
長時間履いていても疲れない軽快なスウィングウェイトと
トップ側にかけた適度なソフトフレックスによってスノーパーク内でのトリックとゲレンデや地形を使ったグラウンドトリックなどがやりやすくなっている。
センターからテールにかけては比較的ハードフレックスになっているので、海外のスキー場のパックされたゲレンデでの滑走性能も損なわない。
また、90mmという太さとロッカー形状によりゲレンデ内非圧雪も楽に滑ることができる。
バーサタイル性能が高いセットアップだと思う。


スキーのインプレッション


MAJESTY DIRTY BEAR PRO L=171 cm|D=122-90-113mm|2022-23モデル

このスキーの性能面や乗り味についての印象は?

藤田サイモン
意図的にズラす(バター)動きと、エッジによるグリップをスムーズに切り替えることができる。
トップ側フレックスの柔らかさから、荒れたバーンでも凹凸をノーズのソフトフレックスがうまくいなしてくれる。
ターンにおいてはトーションがよく働き粘りのあるグリップがもらえるためハーフパイプでのライディングもOK。

そのほかに、このスキーのデザインやワンポイントなど気に入っている点を教えてください。

藤田サイモン
板としてあまり尖りすぎていないバーサタイルな性能。
171cmで1500gと比較的軽量な部類の板にも関わらず、そこそこの耐久性がある。

このスキーはどのような人にオススメですか?

藤田サイモン
90mmという太さは現在のパークシーンのど真ん中。
とりあえずパークやグラトリなど軽快なトリックを求めたいエントリー層から上級者までお薦めです。

ブーツのインプレッション

FT DECENDANT 100|2022-23モデル

このブーツの性能面や履き心地についての印象は?

藤田サイモン
固すぎず、柔らかすぎないシェルフレックスによって力を板に伝えたい時にスムーズに伝えることができる。
長時間のライディングやハイクアップでも足が疲れない程度のホールド感。

そのほかに、このブーツのデザインやワンポイントなど気に入っている点を教えてください。

藤田サイモン
足入れのスムーズさ。イントゥーションによる熱成形インナーによるフィッティング。

このブーツはどのような人にオススメだと感じますか?

藤田サイモン
比較的ラスト99mm幅とやや広目なタイプなので、ドロップキックやATOMIC,ダルベロ等の細身なタイプのシェルが合わない人にお薦めです。


ビンディングのインプレッション

TYROLIA ATTACK 14|2022-23モデル

このビンディングの性能やフィーリングの印象は?

藤田サイモン
グラトリで思いっきり重心をノーズに乗せても外れない。他社に比べると低重心な設計なので板の操作性が高い。そして比較的軽量だと思います。
LOOKほど縦方向への解放は強くないですが、トップ選手も使用しているので問題ないです。
よく外れてしまう人はビンの前圧とコバ調整が合っていないパターンがほとんどでした。

そのほかに、このビンディングのデザインやワンポイントなど気に入っている点を教えてください。

藤田サイモン
イェスパーが使ってる。各国のトップアスリートがコンペシーンで使っている信頼性の高さ。
ブレーキが一体型なので強度が高く壊れづらい。(壊れると厄介)

このビンディングはどのような人にオススメだと感じますか?

藤田サイモン
マーカーよりも低重心なセッティングが好きな人。
ヒールピースがあまり大きくないデザインが好きな人。

ビンディングの取り付け位置とその理由を教えてください。

藤田サイモン
板全長のセンターからマイナス1.5cm
板のスウィングウェイトを最大限生かしつつ、最低限の滑走性能を担保するための場所。
ドセンターはスウィングは軽くなるが滑走性のは著しく落ちる。若干のセットバックをすることでスキーとしての滑走性のも楽しめる。

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