「STEP」でさらなる高みへ・グラフィックが一新!|BLACKCROWS(ブラッククロウズ)|’24-25ニューモデル情報をお届け!

今回はフランス・シャモニー発祥の、伝統あるコアブランドblackcrowsの話題を「JSP SNOW EXPO JAPAN2024」(2024年2月13-14日開催@パシフィコ横浜)で聞いてみた。

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blackcrowsが‘24-25季に掲げるテーマは「STEP」

blackcrowsは、アルピニスト王国シャモニー発祥にふさわしく、「あらゆる山岳状況下で性能を発揮するスキー」「地元のスキーガイドや山岳コミュニティで支持される本物」「人生の喜びを追求し、誰もが笑顔になる」ことをテーマにした、独自の価値観による硬派なモノ作りを貫いている。

‘24-25季に掲げるテーマは「楽しさの追求」だ。ラインナップはこれまで同様に「ビッグマウンテン・ツアーリング・オールマウンテン」の3つのレンジに分かれ、来季の新しいグラフィックの方向性は「ステップ」。グラフィックを一新し、どのスキーにも立体的なステップが描かれており、さらに上へと高みに向かっていくステップアップをイメージさせる。

‘24-25シーズンのトピック・一押しモデル

corvus ―新たなシェイプと構造で生まれ変わった

corvus|D=135-110-119 (176.3cm)|R=25m(176.3cm) | L=169.4,176.3,181.0,186.2  191.4cm

一番の注目は「corvus(コーブス)」のリニューアルだろう。blackcrowsスキーの原点ともいえるモデルだが、新たなシェイプと構造で生まれ変わった。毎日、どんな雪質でも、どんな場所でもターンを描くことが楽しく喜びにあふれているというblackcrowsスキーの本質を体現する。大きなショベルとトップロッカーでパウダーでの抜群の浮力を確保し、一方でフラットテールで長い有効エッジによって高いカービング性能を併せ持つ。これは楽しくないはずがない。

構造はより厚いウッドコアを採用し、余計な素材を加えないことでCO₂排出量を減少させた。ABSサイドウォールとエッジはリサイクルで、トップシートはプラスチックの樹脂材料のTPUを半分の量に。blackcrowsサステナブルなモノづくりの姿勢の表れだ。

octo ―定番の「mirus cor」の兄弟機

octo|D=130-84-117 (179.3cm)|R=14m(179.3cm)|L=167.2,173.4,179.3,185.4cm

‘24-25シーズン新たに登場した、定番人気のmirus corの兄弟機ともいえるのが「octo(オクト)」。近年の傾向としてカービングが非常に注目されているなか、有効エッジの長いものが支持されるようになってきている。このoctoは、mirus corとトップの形状は似ているが、大きな違いはoctoはツインチップでないフラットテールである点だ。長い有効エッジによって高いカービング性能を持ち、とても滑りやすいのが魅力だ。重さも気になる点だが、ocotはblackcrowsのモデルの中でも軽量。

ウエストは84 ㎜、セミファットと呼ばれるタイプで、トップに軽いロッカーが入っているためターン導入がしやすい上、ラディウスが14mとかなり短くエッジからエッジへの切り替え反応が速い。クイックなカービングにももってこいで、特にゲレンデを中心にカービングのフリーランやゲレンデのパウダーもちょっと楽しみたい、という人には最適だ。

octo birdie ―女性向けということでなくbirdie(バーディ)はbirdie

octo birdie|D=126-84-113 (167.2cm)|R=11.3m(167.2cm)|L=155.3,161.2,167.2,173.4cm

グローバルではレディースとカテゴライズされるであろうが、brackcrowsの「birdie(バーディ)」はレディースといってもイコール(=)女性のために柔らかくしたモデルというわけではなく、あくまでbirdie はbirdieであるという。むしろ張りがしっかりあるのが特徴で、きちんと踏み応えを求める人に支持されている。日本ではとりわけ男性にも人気が高い。欧米人との体格の違いを考慮すると、birdieのほうがマッチする、乗りやすいという男性スキーヤーも多いのだ。構造や特徴はoctoとほぼ同様だ。

serpo ―ゲレンデでカービングを追求したい滑走重視のスキーヤーへ

serpo|D=129-93-113 (168.2cm)|R=20m(168.2cm)|L=152.3,160.2,168.2,174.1, 180.1,186.3cm

ゲレンデユーザーの視点からいくとイチオシなのが、この「serpo(セルポ)」だ。ウエスト幅93㎜、トップにはロッカーが入りミディアムなフレックスで取り回しやすさは抜群。というのも、足の下の部分だけH型のダブルのチタンプレートが入っており、足元の強度をしっかりさせてグリップ力、レスポンス性を高めている。ツインチップでないフラットテール形状で有効エッジが長いので、ゲレンデでしっかりとカービングを追求したいという滑走重視のマインドの人にはオススメだ。

そこにもう少し遊び心がほしいよ、という人、スイッチで滑ったり、ずらしたり、パークで遊んだりしたい人にはcamox(カモックス) を。パウダーフリークにはamina(アニマ) やatris(アトリス) が人気が高い。

mirus cor ― これからも最も求められていく多彩に遊べるカービングスキー

mirus cor|D=134-87-123 (178.0cm)|R=13m(178.0cm) | L=160.1,168.3,173,2,178,0,184.2cm

'21-22シーズンから展開している「mirus cor(ミルスコア)」は継続してオススメモデルだ。トップが太く、スワローテイルも特徴的。ウエスト幅が87㎜と細めで、ラディウスも13mと、かなり小回りのきくレンジになっているため、ゲレンデからサイドカントリー、ツリーランなど多彩に遊べる一台だ。

ウエストが細い割にはトップやテールが太いので、パウダーもしっかり滑れて、スラッシュ系やバター系の動きにも対応できる。フレックスが結構柔らかいので、踏めば雪面にはりつくように板が走る。バンクで遊んだりもできるのが魅力。スワローテイルで、大きなスプレーが舞い、アピールができるのも楽しい。パウダーからカービング、遊び心のある動きまで幅広く対応する、これからも最も求められていくカービングスキーといえる。

blackcrowsライダーの深沢大輔氏による説明動画

Information
公式サイト:https://www.hasco.co.jp/black-crows/

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