'23-24季、高い透湿性で知られるミレー独自の素材「ティフォン」の特性をいかした、スキー・スノーボードにフォーカスした1着として登場したのが「ティフォン ウォーム スティープ」。ミレーがこだわる“ドライな着心地”をさらに追求し、'24-25季はNX(ネクスト)としてより防水透湿性をパワーアップ。バックカントリーに最適な一着「TYPHON WARM NX STEEP」(ティフォンウォームNXスティーブ)として登場だ。
防水スペックを高めた素材でアップデート
ミレーの「ティフォンウォームNXスティープ」は非常に機能的に作られたジャケット&パンツである。「機能的」とは、防水性や防風性であったり、立体裁断や伸縮素材による動きやすさなどを意味していて、たとえばファッション性にはこだわるが、濡れやすかったり動きにくいウエアは機能的とは呼べない。
そのなかでミレーがとくに重視してきたのは、耐水性と透湿性のバランス。言い換えるなら、「汗抜けの良いドライな着心地」だ。
多くの高機能アウターには「防水透湿性素材」と呼ばれる高機能素材が使われている。雪や雨を遮断するだけでなく、ウエア内の湿った熱気(水蒸気)を外に排出する「透湿」という機能がある。防水性や防風性に比べると馴染みは薄いが、実はウエアの快適性はこの透湿性にかかっているといっても過言ではない。
たとえば、単に素材の防水性を高めただけでは、ウエア内には水蒸気となった汗が充満して内側を濡らす。雪山での蒸れや濡れは非常に不快であるし、悪天候のバックカントリーで体を冷やせば致命的な低体温症にも直結する。
ミレーが「ドライな着心地」に徹底的にこだわってきた理由はそこにある。汗抜けが良く、外から内側からも濡れないドライで快適なスキーウエアは、真冬の快適性と安全性を約束してくれるもの。
そのキーとなるのが、アップデートを果たした独自の防水透湿性素材「ドライエッジティフォンウォーム」。今季は耐水圧を従来の2万mmから3万mmに引き上げ、そのぶん透湿性はやや抑えられている。これはハイシーズンでさえ湿雪やみぞれ、雨まで降るようになってきた最近の環境変化に対応するための仕様変更である。
とはいえ、スペックが変更されても着心地が変わるわけではなく、実際に袖を通せば、やわらかでしなやか。「ティフォン」シリーズのもう一つの特長であるソフトな着心地は保たれたままだ。
さて、この「ティフォンウォームNXスティープ」は、バックカントリーでの機能性を徹底追求した1着である。立体裁断とストレッチ素材で体の動きを妨げず、グローブを着用したままで使えるファスナーやポケット類など、ディテールも万全だ。厳しい真冬の自然の雪山で、安全かつ快適なスキージャケット&パンツ。それは同時にスキー場で着用しても非常に快適なことは言うまでもない。
TYPHON WARM NX STEEP JKT
ティフォン ウォーム ネクスト スティープ ジャケット
サイズ/XS、S、M、L、XL
カラー/全3色
68,200円
TYPHON WARM NX STEEP PANT
ティフォン ウォーム ネクスト スティープ パンツ
サイズ/XXS、XS、S、M、L、XL
カラー/全3色
56,100円
Text:Chikara Terakura
Product Photo:Shota Kikuchi
Information
MILLET(ミレー)
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