「ギアの話をしよう。手っ取り早く上手くなるかもしれないから」
スキーが上手くなる方法は人それぞれ。一所懸命練習することももちろん大切だが、お気に入りのギアを使って上手くなる。じゃあどうやってギアを選ぼうか? そんなお題のもと集まったのが、第一線で活躍する「上手い」各メーカー所属のライダーたちだ。
今回はSTEEPでもお馴染みの岡田英光と小野塚彩那の二人による「SMITH」ゴーグルについて語ってもらった。バックカントリーやフリーライドといった、より厳しい自然環境のなかで使い続けるSMITHのゴーグルの良さを教えてもらおう。
スミスゴーグルのクオリティをもっと知ってほしいーー岡田英光
小野塚彩那(以下小野塚) アメリカで活動をはじめたとき、それまで使っていたヘルメットが競技規定に引っかかってしまい、現地で購入したのがスミス。その後、サポートを受けてゴーグルも使うようになり、最初は球面レンズの「I/O」、その後は平面レンズの「SQUAD」、そして今はレンズ交換がマグネット式の「SQUAD MAG」を愛用しています。
Squad MAG
カラー全9 色
¥45,100~¥52,800
岡田英光(以下岡田) 僕は小学5年生からスミスを使っているので、自分のなかではゴーグルといえばコレしかありません。バックカントリーでは「4D MAG」を使っていて、球面と平面の中間のようなレンズ形状だから圧倒的に視界が広い。手元や胸元が見えやすく装備の準備がしやすいんです。滑走時、視界から得る情報は大切。リスクマネージメントに繋がります。でもゲレンデを滑るときは見た目がかっこいい「SQUAD MAG」を使っています。
4D MAG
カラー= 全5 色
¥60,500~¥71,500
MAGなら予備ゴーグルがいらないーー小野塚彩那
小野塚 MAGだとワンタッチでレンズ交換できるから予備ゴーグルを持っていかなくて済むのがいいですよね。ゴーグルを着けたままレンズ交換できるし、ロックが掛かるので衝撃でレンズが外れる心配もない。
岡田 見えにくくなったときのレンズの拭き上げも楽。
小野塚 アジアンフィットだから、フレームが私の顔に合うので鼻のつけ根が浮きません。視界が広く、クロマポップレンズのシャープな視界も気に入っています。
岡田 海外向けのハイコントラストレンズは色が濃く感じます。その点、クロマポップは日本人の目にも合ってる。
小野塚 クロマポップのレンズカラーにストームアンバーが出たじゃないですか。クリアだけどやや黄色っぽくて、天気が悪いときにすっごく便利。
岡田 そう、あのレンズは革新的。調光レンズがあればそれ1枚で幅広い天候に対応できるけど、吹雪とかどうしても視界が暗い時はストームアンバー。
小野塚 ハーフパイプで視界が暗いときはクリアレンズを使っていましたが、ライトがまぶしいんですよ。ストームアンバーが出てからはこれ一択です。
岡田 しかもスペアレンズとして付くモデルもありますからね。だから調光とストームアンバーのコンボのモデルがおすすめかな。そう考えると高価であっても価格に見合った価値だと思います。こうしたスミスゴーグルのクオリティはもっとたくさんの人に知ってほしいですよね。
プロフィール
岡田英光 Hidemitsu Okada
北海道札幌在住。スロープスタイル選手を経て、現在はバックカントリーなどオールマウンテンのフィールドで活動。パークで培ったジャンプトリックを得意とし、さまざまな撮影で多数の作品を残している。
Instagram:@hidemitsu_okada
小野塚彩那 Ayana Onozuka
新潟県出身。ソチ五輪フリースタイルスキー女子ハーフパイプ銅メダリスト。2季続けてワールドカップ年間総合優勝、2017年には世界選手権で金メダル獲得。現在はフリーライドを中心にプロスキーヤーとして活躍中。
Instagram:@ayana_onozuka
Text=Chiho Kuriyama
Information
SMITH
公式サイト:https://smithjapan.co.jp/
公式SNS:Instagram|Facebook