いざ、BCクロカンをはじめようと試みたとして、一体どんなギアを選べばいいのだろう?
太さや長さは、ゲレンデを滑る時と同じ感覚で選んでいいのか? ブーツやビンディングはどういった形状のものが必要なの? というキホンのキを国内唯一のBCクロカン専門ショップ「Well-tuned」の伊藤さんに伺った。
板は、ステップソールでエッジ付き
BCクロカンを始めるときは基本スペックとして、ステップソールでエッジが付いているものを選ぼう。
これにより、傾斜の上り下りはもちろん、平地も雪にグリップし歩くことができる。長さは、滑走時の取り回しがしやすいように身長+10センチ程の物が最適。
歩行中の方向展開のしやすさにも影響するため、これ以上長すぎると軽快さを失ってしまう。
そして、一番大切なのが板の太さだ。
BCクロカンの醍醐味とも言える、軽快な歩行には、ウエスト幅は安定感のある60〜80mmがおすすめ。レンタルの多くもこのサイズが多いので、購入前にレンタル付きのツアーに参加して体験してみるのもギア選びの不安を払拭してくれるはず。
また、クロスカントリー用の板はトップの太さで話をするため、商品名の数字はトップの太さを表しているものが多い。手に取る際にはサイドカットの確認もお忘れなく。
Fischer/Traverse 78 Crown/Skin

Length=169、179、189、199cm
Dimension=78-61-69mm
Weight=1,880g(179cmペア)
・軽量であり、バランスのとれたシェイプが特徴。国内の様々なガイドクラブでも採用実績が多いオールラウンドモデル
Fischer/Excursion 88 Crown/Dual Skin

Length=169、179、189、199cm
Dimension=88-68-78mm
Weight=2,050g(179cmペア)
・どんな雪質にも対応し、トラックのないルートでも高い機動力を発揮。ガイド御用達の定番モデル
Fischer/S-Bound 98 Crown/Dual Skin

Length=159、169、179、189cm
Dimension=98-69-88mm
Weight=2,200g(179cmペア)
・雪深い状況下でも安定感が得られるポテンシャルの高さが特徴で、豪雪地帯での使用におすすめな幅広モデル
MADSHUS(マズシャス)/PANORAMA M68

Length=162、172、182cm
Dimension=99-68-84mm
Weight=2,530g(182cmペア)
・深いサイドカーブによりコントロール性が高く浮力も十分。ダウンヒル性能にも優れたモデル
MADSHUS(マズシャス)/PANORAMA M78

Length=162、172、182cm
Dimension=109-78-95mm
Weight=2,530g(182cmペア)
・トップが109で、全体的に幅広な設計が抜群の浮力を提供。深雪でもしっかり滑りたいユーザーにおすすめ
ROSSIGNOL/XP 85 POSITRACK

Length=165、175、185、195cm
Dimension=85-61-75
Weight=1,246g(195cm)
・ダウンヒル性能が向上したXploreビンディングに対応したニューモデル。低密度コアにより、軽やかな操作性と高い耐久性に加え、サイドカーブが深く滑走性能も向上
Salomon/OUTSIDE 82

Length=172cm
Dimension=82-62-70
Weight=1,700g(172cm)
・BCクロカンカテゴリーに新たに登場した期待のニューモデル。再生ABSコアを採用し、トップシートが透けてコアが見えるエコな雰囲気の時代を先取りするモデル
Kästle/XT 84

Length=170、180、190、200cm
Dimension=84-62-72
Weight=917g(170cm)
・近年ノルディックレースでも存在感のある老舗ブランドのケスレ。BCクロカンカテゴリーの中では幅広のモデルで、日本の深雪にも対応
NNN BC規格のビンディングとブーツ

ビンディングは、つま先のみがブーツと固定されるためヒールフリーとなり歩くことができる。
知っておくべきポイントとして、クロスカントリースキー用のビンディングNNN規格との違いだ。BC クロカンでは、安定感を与えてくれるNNN BC規格を選ぶのがおすすめ。クロスカントリー用のNNN規格に比べつま先の固定部分が広くなっていることで、起伏のあるフィールドでの歩く・滑るをスムーズにしてくれる。
そして、ブーツもビンディングに合わせてNNN BC規格を選ぶ必要がある。整備されていない新雪エリアに歩みを進めて行けるようにミドルカットからハイカットのタイプが多く、革製で軽く足入れもしやすいのが特徴だ。
■ビンディング
ROTTEFELLA(ロッテフェラー)/BC AUTO

Length=242㎜
幅=57.9mm
Weight=444g
・取付の際はブーツを差し込むだけでロックし、取り外しはワンタッチで初心者にも取り扱いが簡単な操作性に優れた定番モデル
ROTTEFELLA(ロッテフェラー)/BC Magnum

Length=242㎜
幅=68.0mm
Weight=529g
・フレームの幅を広く設計したことで、幅の広いスキーにも対応。エッジへのパワー伝達が強化され滑走性と安定感が向上
■ブーツ
Fischer/BCX GRAND TOUR

サイズ=36~47(EU)
Weight=740g /42
・耐久性と安定性を兼ね備えたレザーアッパーが特徴。通気性のある構造で足を暖かくドライにキープしてくれる為、長時間のツーリングに最適
CRISP(クリスピ)/STETIND GTX® BC

サイズ=36~46(EU)
Weight=860g/42
・GORE-TEXを搭載したミッドカットブーツ。フルグレインレザーを全体に採用し、使うたびに馴染んでくるのも楽しみな一足
CRISP(クリスピ)/NORDLAND HOOK GTX® BC

サイズ=36~46(EU)
Weight=729g/42
・軽量ながらサイドサポートでしっかりと支えてくれる安定性を備えたGORE-TEX搭載ブーツ
こちらも注目。ROTTEFELLAのNEWビンディング「Xplore」
クロスカントリー用のビンディングを多く手がけるノルウェーのROTTEFELLA(ロッテフェラー)から、あらゆる地形に対応するピンタイプのXplore ビンディング・システムが登場している。
着脱のしやすさはもちろん、柔軟性のあるフレックスパットでスキーコントロールの自由度が高く自然な方向転換が容易。
ヒールサポートも搭載されており傾斜のある登りでもスムーズな歩行を実現。従来のNNN BC規格に比べ、強度と安定感が増したことで、滑走性が向上している。
対応ブーツは、BCクロカンブーツのベンチマークとなるalpina(アルピナ)の定番ALASKAシリーズから登場。高いホールド感を持ちつつ、つま先から踵まで覆うラバーの補強により足元の剛性感も実現している。
ROTTEFELLA/Xplore BCOff-Track Binding

Length=---
幅=---
Weight=374g
alpina(アルピナ)/ALASKA XP

サイズ=36~48(EU)
Weight=860g
ポールは歩行のしやすさを左右する

一般的にバックカントリー向けポールであれば使用可能だが、歩行の際の重心移動のしやすさを考えると専用ポールの方が使い勝手がよい。
なかでも、歩行の際に握りやすいグリップと可動域の広いパウダーバスケットが備わっている物が最適。BCクロカン向けに専用設計されたONE WAY(ワンウェイ)のBC VARIOは、ポールワークがスムーズで進行方向へ向けて最後までしっかりと押すことができる。トラバース時に活躍する下部に延長されたBCグリップが特徴だ。
さらに、可動域の広いソフトなパウダーバスケットはどんな傾斜や雪質にも対応し、石突きの形状は丸型で様々な方向に突きやすいようになっている。
115cmから最大160cmまで簡単に長さ調整できるクイックロックシステムを搭載し、長いフラットなルートでも高い機動力の支えになって、痒いところに手が届く配慮がうれしい。
ONE WAY(ワンウェイ)/BC VARIO

サイズ=Free
教えてくれたショップ
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well-tuned
スキーハイキング(BCクロカン)をメインとするスキーショップ「well-tuned」。日本でも数少ないBCクロカンやステップソールに特化した専門店として、販売から取り付け、メンテナンスまで一貫して対応できる体制が特徴。
スキーハイキングツアーも同時に開催しており、ギアをまずは試してみるのもオススメ。
公式SNS:https://www.instagram.com/well_tuned_


