2026年1月。北海道・赤井川村に位置するキロロスノーワールド。
日本有数のパウダーを誇るこのフィールドで行われた、Bluetoothインカム「Cardo(カルド)」のムービーシューティングに、編集部スタッフが同行した。
バイク用インカムとしてトップクラスのシェアを誇るCardoだが、近年はスキー・スノーボード業界にもその裾野を広げている。
編集部スタッフの実際に使ってみたフィードバックを記していく。
Cardoとは何者か?

Cardoは、もともとバイク用インカムとして世界的な評価を築いてきた、イスラエル発のブランドだ。
バイク用インカムのカテゴリーでは、高性能・高品質な製品を展開するブランドとして、広く認知されている。

今回の撮影では、バイク用インカム開発で培ってきた先進技術を投入し、スキー・スノーボードをはじめとしたアウトドア向けに開発された「PACKTALK OUTDOOR(パックトーク アウトドア)」を使用した。
撮影当日の環境は、時には強風、時には大雪など、撮影は難航しそうなコンディションだったが、テスト環境としてはこれ以上ない条件だ。




滑りながら会話する。自然なリアルタイム通話
最初に感じたのは、通話の自然さだ。
撮影中の「次は右から」「後ろから1人来ているよ」といったリアルタイムのやり取りがスムーズに完結する。
通常の撮影では事前の段取りや無線、ジェスチャーに頼る場面が多いが、Cardoを使うと「滑りながら会話」ができるので、スムーズに撮影が進む。
遠くても繋がる安心感
通話可能距離の長さも印象的だった。
公式サイトでは「最大通信距離1,000m」と記載されているが、遮蔽物のないオープンバーンでは、公式値以上の距離でも繋がるのではないかと感じるほど、安定した接続を維持していた。また、迂回コースや地形の落ち込み、やや入り組んだ地形でも音声が途切れにくく、ツリーランでのコースセレクト時には特に重宝した。
同時通話は”目の前”に居るような感覚

Cardoの大きな特徴のひとつが、最大15名までの同時通話に対応している点だ。
ディレクター、ライダー、カメラマンが全員接続されているので、「今のカットOK」「次はもう一本奥から」といった会話が同時通話で実現していた。合流してコミュニケーションを取るまでの“待ち時間”が減り、セッションを途切れさせることなく続けられる点は、非常に大きなメリットだと感じた。
風切り音のないクリアな音声

音質面では、バイク用インカムからスタートしたブランドだからこそのこだわりを感じた。
高速走行を前提とした設計のため、風切り音の抑制性能は非常に高く、スピードを上げても声が埋もれず、クリアに伝わるのは安心だ。
また、サウンドシステムにはスピーカーやイヤホンで有名な「JBL」と共同開発したシステムを搭載しており、音質面もお墨付きだ。
実際に使って見えた、Cardoの弱点
一方で、使ってみた気になる感想も記しておく。
グループでの初回接続設定にはやや時間がかかり、特に人数が多い場合はタイミングを合わせて接続する必要があるため、多少手間取る場面もあった。室内で事前に接続を済ませておくのが望ましいだろう。
また、本体サイズはコンパクトで重量も約 49.5gと重くは無いが、見た目の存在感はある。
滑走中に干渉したり違和感を覚えるレベルではないものの、シルエットを気にする方にとっては気になるかもしれない。


今後の「滑り」を変える可能性

撮影の合間に話を聞いたカルドシステムズ アウトドア部門マーケティングマネージャーの「トミー・ハーマン」氏は、今後について「現在はファミリーやスクールユーザーなどゲレンデ内で多く使ってもらっているが、今後はBC愛好家やガイド達にもぜひ使ってみてほしい」と語っていた。
今回の取材でCardoを使用して感じたのは、単に“会話がスムーズになるツール”というだけではないということだ。
判断のスピード、安全性、セッションの密度。そのすべてに直結するコミュニケーションを、滑走中も維持できる価値は想像以上に大きかった。
Cardoが“安全に、そして楽しんで滑るための必須ツール”としてフィールドに浸透していく日はそう遠くないのかもしれない。
Information
株式会社アーキサイト(Cardo 国内販売代理店)
〒110-0006 東京都台東区秋葉原5-9
公式サイト:https://archisite.co.jp/products/cardo/outdoor/
Instagram:https://www.instagram.com/cardo_japan/
Youtube:https://www.youtube.com/@cardooutdoor/videos
X:https://x.com/CardoJapan

