ヨーロッパで大人気。ATOMIC「Redster Q」シリーズのオンピステ系を試乗レビュー

ブランドコンセプトが「Faster Always」なだけあって、レーシングモデルに注目が集まりがちなATOMICのラインナップの中で、今ヨーロッパで人気を博しているというRedster Qシリーズ。本場で高評価を得ているスキーの実力を知るべく、去る2月に長野県・菅平高原スキー場にて行われていた試乗会に、STEEP編集部員がお邪魔した。

INDEX

前提事項

会場となった菅平スキー場・太郎エリア「裏太郎ファミリーゲレンデ」

レビュワーはアルペン出身、身長164cm・標準体重の女性部員。テストコンディションについては、晴天、中斜面で、すこしゴロゴロした硬めのバーン。

現在ゲレンデで使用している板は抜群の安定感が特徴の、小賀坂の純競技用モデル「TRIUN SL」の155cm。基礎系・レーシング系の板については試乗する機会はあるが、他ブランドの板を所持・継続使用した経験はない。

「Redster Q Revoshok S」について

スノースプレー(雪煙)をイメージしたデザイン

オールマウンテン・オンピステ系スキーとして全8モデルを展開するQシリーズ。落ち着いたシックなカラーがお洒落な、あらゆる山岳リゾート環境を1台でカバーする究極の“ワンスキーソリューション”。

試乗した中で特に印象に残ったのが「Redster Q9 Revoshock S」。ウエスト75mmと、シリーズ中ではややカービングに寄ったモデル。振動を吸収する「レボショックS」や、ターンの局面ごとに挙動を最適化する「マルチ・ラディウス・サイドカット」などを搭載し、あらゆるゲレンデコンディションに対応する。

Redster Q9 Revoshock S|D=125-75-109mm(167cm)|R=13.4m (167cm)|L=160, 167, 174, 181cm│¥199,980

試乗レビュー

正直、想像を大きく上回った。欧米のビッグマウンテンを想定したしっかりとした造りと聞いていたが、実際に滑り出してみると硬さは感じず、扱いやすく、乗り味はむしろゆったり快適。ウエスト幅を感じさせないターンのしやすさも印象的だった。

神経が通っているかのような自在感

まるで自分の脚の一部のように、意図した通りに反応する。安定感、キレ、グリップ、そして滑らかな乗り心地と高いレベルで調和しており、まさに“万能”と呼びたくなる一本。

ミドルからロングターンが特に心地よく、スピードを上げても不安感は皆無。ターンの途中で速度や回転弧を自由に調整できる感覚は新鮮だった。

上品にまとまる走りと安定感

さらに秀逸なのは、ターン後半と、不安定になりがちな切り換え時の安定感。脱力や失速というのではなく、雪面コンタクトを保ったまま容易にスムーズに次のターンへ移行できる。過度な反発を警戒したり、無理にフォールラインへ体を向け続けたりする必要もない。最後は自然に丸く収めてくれる、そんな余裕と懐の深さを感じた。

ヨーロッパアルプスでの優雅なクルージングを思わせる滑走感で、何気ない一枚バーンさえ特別な時間に変えてくれる。ATOMICのイメージを変える、特別な一台を見つけてしまった気がする。

Information

ATOMIC

公式サイト:https://atomicsnow.jp/
公式SNS:InstagramFacebookXYouTube

INDEX