細かく分かれていたシリーズがひとつになり、設計思想そのものも大きく変わった。ELANの「ACEコレクション」は'26-27シーズン、新たな領域へ。生み出された左右非対称を凌駕する新技術「アクティブサスペンションドライブ」とは、どのようなものか。その進化に注目しよう。
ELANの追求しているもの

80年にわたりスロベニアアルプスの麓で、伝統的な職人技と革新的なテクノロジーを融合させ、一貫生産を続けてきたELAN。そのブランドコンセプトは「Always Good Times(いつも楽しい時間)」。単に滑るというアクションだけでなく、アプレスキーなど山で過ごす時間や人とのつながりを大切にし、雪山で喜びと極上の体験を得られることを目指している。
そのELANが、'26-27シーズンに向けてさらなる進化を遂げたのが、フラッグシップモデルである「ACE(エース)コレクション」だ。

これまで選手用のACEコレクションから、中上級者向けのPRIMETIME、初心者用のエントリーモデルまで、細かくシリーズが分かれていたものを、‘26‐27シーズンはすべて「ACEコレクション」として一本化。それに伴って、左右非対称の構造を持つモデルもなくなったのだ。
というのは、どういうことか?
新たな「ACE」を象徴する革新技術:アクティブサスペンションドライブ

これまでの開発の目標は、ハイパフォーマンスなモデルをいかに多くの人に乗りやすく提供できるか、であり、この答えに採用されていたのが左右非対称というデザインだった。
それがこの度、左右非対称のメリットを凌駕する新たなテクノロジー「Active Suspension Drive(アクティブサスペンションドライブ)」が誕生したことで、左右非対称が必要なくなったのだ。このアクティブサスペンションドライブとは一体何か?

スキーが雪面に吸い付くような安定感。その裏側にあるのが「アクティブサスペンションドライブ」だ。上の図で黄色くマル囲みされた部分、スキーの表面が凸になっており、ここに秘密がある。衝撃を受け止めるエラストマーが内蔵されていて、その上に重なる補強構造が、荷重のかかった瞬間に力を逃さず雪面へと伝えていくのだ。
このアクティブサスペンションドライブによって、必要な瞬間にしっかりとしたグリップと反発、そして力強い推進力が引き出され、次の動きにスキーがスムーズに応えてくるような、直感的でストレスのない操作性が可能になった。
さらに、チップ部分に精密なトーションバランスを生み出す「Traction Tip」により、不整地や変化する地形への適応力が向上し、スムーズなターン始動と振動低減を両立している。それらがスキーが自然に意のままに動いてくれる、そんな手応え・フィーリングをもたらすのだ。
その直感的な理解には、ぜひこの動画を再生してみよう。
レーシングカーから着想を得た、このテクノロジーの仕組みがよくわかる。
ACEコレクションの主力モデルたち



スキークロスの世界頂上決戦で見せる圧倒的なACEの実力

ACEコレクションの実力は、世界のトップアスリートたちの活躍によって証明されている。オリンピックの前哨戦ともいわれた世界選手権2025ではELANスキーが表彰台を完全制覇。そして、ミラノ・コルティナ五輪2026のスキークロスを見ただろうか? ここでも決勝ヒートに残る選手の多くがELANスキーを履き、表彰台を席巻、その強さは言葉のいらない圧倒的なものだった。
メダルこそ逃したが、4位入賞を遂げた日本の古野慧の飛躍を支えたのもELANだ。五輪を戦った日本スキークロスチームの5名のうち3選手(古野慧・小林竜登・中西凛)がELANを履いていた。
特にスキークロスのような、一瞬の判断とパワー、そして激しい雪面変化への対応が求められる過酷な競技において、これほどまでの成果を上げた事実は、ACEコレクションの卓越した性能を物語っている。

しかし、どうしてスキークロスでELANはこうも強いのか。そこには理由がある。
スキークロスはアルペンレースと違い、4人によるサバイバルレースであり、集団競技ともいえる。熾烈な戦いも視点を変えれば、アスリートという仲間たちによるエキサイティングなファン(FUN)タイム。
つまり、ELANの掲げる「Always Good Times」のワンシーンなのだ。ブランドのメッセージを具現化するスキークロスをELANはグローバルで全面バックアップしており、アスリートサポートを集中させているというわけだ。
ちなみにスキークロス用のスキーは、GS用よりも小さめのラディウスと独自のフレックスパターンによってレスポンスに優れており、全日本スキー技術選の大回り種目などにも最適な性能であることを付け加えておこう。
Information
elan(エラン)
公式サイト:https://www.elanjapan.co.jp/
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取扱い/エランジャパン㈱

