20季にシーンに登場した「Mindbender Collection(マインドベンダーコレクション)」が、26-27季に初めてフルモデルチェンジを果たした。新しくなったスキーを機能面と感覚の両サイドから、進化の度合いを探ってみる。
【FUNCTION】すべてが変わった。新世代Mindbender
名機がフルモデルチェンジ。ダークマターと20%の軽量化
あらゆる地形で高い滑走性能を発揮するフリーライドシリーズ「Mindbender」。この名機が、目的別設計というコンセプトのもと、大幅な仕様変更をした。
コレクションはウエストの太い順に111、101、96、90、88、85の全6モデル。ビッグマウンテンを攻略する111、一本で山全体をカバーする101など、用途にあわせて特性が鮮明になった。
機能面における最大の進化は「ダークマター」テクノロジーの搭載だ。23季から「Disruption Collection(ディスラプションコレクション)」に採用されているこの機能は、スキーに伝わる不快な振動を抑え込むもの。常にスキーを雪面に密着させて、高速滑走時でも高いコントロール性を維持できる。

スキーのトップシート沿いのエッジ部分に配置された4箇所の振動吸収材ダークマター(ブラック部)。モデルやサイズごとに微妙に位置を変えている。ダンピングポリマー素材が振動を抑え、不快な振動を感じさせない
コア材には従来からの「チターナルIビーム」を採用しているが、力の継続性を高めるため、チターナルの使用量をあえて20%削減している点が興味深い。強さを保ちつつ、軽快な操作感を可能にしている。
まさに、力強さと緻密な操作性を融合させた新世代「マインドベンダー」の誕生だ。
※90と85は「ダークマター」および「チターナル」は未搭載モデル
Mindbender 111|深雪・BC・フリースタイル
111mm幅が深雪で浮力を生み、ダークマターが振動を抑制。高速域でも暴れず荒れた斜面を確実に攻略する。

Mindbender 101|フリーライドの万能機
ハードパックからパウダーまで。優れた雪面密着性とコントロール性によって、地形を自在にトレースする。

Mindbender 96|山全体をオールラウンドに
圧雪のキレと新雪の走破性を高次元で融合。チターナルIビームが、あらゆる雪質で力強いグリップを発揮する。

Mindbender 88|軽快なターンマシン
整備された斜面での操作性を追求。クイックな切り替えが、アイスバーンやコブでの安定感を誇る。

【REVIEW】藤井昌織が感じた、Mindbender 111の進化
バランスの良さと数値以上の動きの軽さ
まったく新しいMindbender 111は、従来シリーズよりトップとテールにハリがありますが、足元はすこし柔らかな印象なので、より理想的なバランスに感じます。この変更で、ターン弧の調整が容易で、数値上のR値以上に動かしやすいです。スキーのたわみと反発のバランスが絶妙で、低速でのショートターンやスライドも操作がしやすい。
一方で高速でのカービングターンは気持ちよく、荒れたバーンでも振動吸収性を発揮しているのか、バタつかず安定した滑りができます。長いノーズロッカーは深雪での浮力はもちろん、ターン前半の始動が速くなりました。従来より重量が軽くなった上に、ビンディング取付位置がセンター寄りになったことでスイングウェイトが軽くなり、操作性が向上してフリースタイルな動きも自由自在です。
Mindbender 111は、浮力・安定感・操作性のすべてを「より良いバランス」へと昇華させた一台です。ターンを極めたい人から、山全体をフリースタイルに遊び尽くしたい人まで、あらゆる状況を遊び尽くせる完成度の高さです。
Profile

藤井昌織 Masaori Fujii
長野県白馬村出身。モーグル日本代表として活躍し、選手引退後はフリーライドスキーでビックマウンテンを滑走。FWQ にも参戦。若手スキーヤーが集う「Bonz」のクルーメンバーとして情報発信もしている。
Instagram:@masaori_fujii
Photo=Tetsuya Yaguchi
Information
K2 SKIS
公式サイト:https://k2snow.com/ja-jp
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