ビッグマウンテンには、スケールの大きな一台を。BLACKCROWS「ANIMA」or DYNASTAR「M-FREE 112 F-TEAM OPEN」?│26ー27ニューモデル比較

スペックの数字だけではうかがえないスキーの「乗り味」や「性格」の違い。これぞスキー選びの奥深さ、面白さでもある。そこで、類似した2つの26ー27注目モデルをピックアップ。ユーザーの試乗レビューを軸にそれぞれの個性を読み解いてみよう。あなたはどちらを選ぶ?

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BLACKCROWS「ANIMA」それとも DYNASYAR「M-FREE 112 F-TEAM OPEN」?

パワーもスピードもビッグスケール。大斜面にはどちらで向かう?

ModelD(ディメンション)R(ラディウス)
ANIMAD=147-115-136mmR=19m(189.2㎝)
M-FREE 112 F-TEAM OPEND=141-111-133mmR=20m(183cm)

「ANIMA」はこんなスキー

BLACKCROWS|ANIMA│D=147-115-136㎜(189.2㎝)|R=19m(189.2㎝)|L=176.6,182.1,189.2,194.4㎝|¥190,000

ビッグマウンテン領域に位置付けられる「anima」は、BLACKCROWS 屈指のパワーを誇る。同カテゴリーでセンター122mmの「nocta」がディープパウダー、105mmの「atris」が日常域を担うなか、本モデルはスピードとスケールの大きな滑りを前提に設計されている。115mm幅の浮力と高速安定性に加え、ダブルロッカー構造により操作性も確保。フリーライドのコア層に向けた、迷わず攻めるための一本。

そんなANIMAを愛用するユーザーの塩島槙人さんは、同機はまさに“雪上の戦車”だという。

一貫して強いハリがあり、非常に剛性が高い。とくに足元の安定感は抜群で、高速域でも不安を感じません。一方で、低速では安易なたわみを許さない硬さがあるため、しっかりとした荷重抜重が求められると感じました。

どっしりとした重厚なスイングウェイト。整地ではターンには相応のパワーと技術が必要ですが、パウダーに入ると比較的素直に取り回せます。ターン後半にややテールが引っかかる感覚がありましたが、うっすらキャンバーを残した前後のロッカー形状により、深雪でも十分な浮力を得られます。

特筆すべきは、荒れた雪面でチップが叩かれることなく、デコボコを粉砕しながら突き進む突破力。重さを活かして雪面を抑え込み、安定したビッグターンを描くのに最適です。パワーのあるアグレッシブな滑りをしたい方にとくにオススメです。

【Reviewer Profile】
年間滑走日数: 約30日
身長 173cm / 体重 63kg
滑り志向: フリーライド(パウダー・BC)
自称レベル:上級
ホームゲレンデ:HAKUBA VALLEY
My Gear:BLACKCROWS/ANIMA(182cm)
│Binding:MARKER/DUKE PT 13│Boots:K2/DISPATCH PRO

【Review】
軽い□□□□■重い(5段階)
柔らかい□□□□■硬い(5段階)
安定性:★★★★★
操作性:★★★★☆
カービング:★★★☆☆
万能性:★★★☆☆
浮力性:★★★★★
遊び心:★★★★☆

「M-FREE 112 F-TEAM OPEN」はこんなスキー

M-FREE 112 F-TEAM OPEN│D=141-111-133mm(183cm)|R=20m(183cm)|L=176,183,190cm|¥163,900

DYNASTARの「PROGRESSIVE FREE」に属する本モデルは、直進性重視のフリーライドにフリースタイル要素を融合した、パワフルかつプレイフルな一本。センター90〜118mmの全4モデル中で最もワイドなパウダー・ビッグマウンテン寄り。ツインチップとプログレッシブ・ロッカー、22〜24mの大きめラディウスで走破性と遊びを両立。剛性と安定性を高めたF-TEAM仕様は、荒れた雪面にも対応するコア層向け。

こちらも愛用機のレビューだ。レビュワーは、ユーザーの加藤基樹さん。

全体的に剛性が強く、荷重に対してとても素真に反応してくれる。ターン中のトップとテールのしなりはバランスが良く、弧が自然にきれいにつながるフィーリング。トップは張りがありつつ必要な場面でしなるので、センターの安定感と併せてパワー伝達がとてもスムーズ。テールはオーリーなどポップ感も出せる。

ノーズロッカーとキャンバーのハリで、高速で安定してブレない。ノーズの叩かれや弾かれもなし。地形や雪質が変わっても、ものともせずに走破していくので、安心して体を預けられる。想像以上にオールラウンドな板だった。

手に持つと重量感があるが、滑走中はその重さが気にならない。板をしならせて曲がれる人なら問題なく扱えるはず。迷うのは太さと長さだけ。サンドイッチ構造なのでしなりが良い。アルペン、基礎、モーグルなどからフリーライドするなら間違いない一台。

【Reviewer Profile】
年間滑走日数: 約30日
身長 151cm / 体重 59kg
滑り志向: フリーライド(パウダー・BC)・パーク・コブ
自称レベル:上級
My Gear:DYNASTAR/ M FREE(188cm)
│Binding:MARKER/DUKE PT 16│Boots:ATOMIC/HAWX 130

【Review】
軽い□□□□■重い(5段階)
柔らかい□□□■□硬い(5段階)
安定性:★★★★★
操作性:★★★☆☆
カービング:★★★★☆
万能性:★★★★☆
浮力性:★★★★☆
遊び心:★★
☆☆☆

比較から見えてきたこと

高速域で遊べるビッグマウンテン志向の2台。ANIMAはダブルロッカーによる高い操作性を持ちながら、足元のしっかりしたフレックスとカーボン/ケブラーによる安定感が持ち味。スピードを上げてもパワフルに、狙ったラインを描いていける。一方のM-FREEは衝撃吸収性を意識したハイブリッドコア構造と長いロッカーを活かし、スラッシュやエア、素早い方向転換まで、板をスムーズに動かせる。パワープレイで押し切るか、しなやかにいなすか。大斜面をどう滑りたいだろう。

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