おすすめツリーラン!スキー場レポート | 舞子スノーリゾート 

Photo : Diceman

「奥添地ツリーランエリア」がオープン!

ここ数年パウダー志向者に注目されている舞子スノーリゾート。オフピステゾーンの開放やフリーライドワールドツアーの前哨戦となるQUALIFIER 1の開催、安全にフリーライドを楽しむためのレッスン、フリーライドアカデミーの設置など、パウダーライクな提案を出し続けている。

豪雪の2020-21シーズンの目玉は「奥添地ツリーランエリア」。以前は滑走禁止だったツリーランエリアの解放だ。

奥添地エリアのツリーランコースを上部から臨む。背後にひひかえるシンボリックな山は飯士山
奥添地エリアはグングン(01)コース、ゾクゾク(02)コースが上級向け。緑の斜線部がツリーエリアだ

ツリーランエリアの滑走には事前申請と腕章が必要

ツリーランエリアを滑るためには、舞子のHPから事前申請が必要。そのうえで当日、日帰りスキーセンターのインフォメーションか、ゴンドラ山頂駅前の CAFE at the TOP “ITADAKI”で専用の腕章を受け取り、腕章を腕に着用の上滑走を楽しむというものだ。

ツリーランエリアと申請受付場所の位置関係はこう
ツリーランエリア(右の森)へは奥添地クワッドでアクセス

腕章の貸し出しや滑走料は無料! しかし腕章は終了後チケット売り場に返却するのがお約束だ。もし返却されないと行方不明者とみなされて捜索対象となる。こうなったら大変なので、必ず忘れないようにしよう。

2021年1月2日いざ出陣・さっそく奥添地エリアへ

今回の訪問は正月2日。ゲレンデはすでにトップシーズンの様相で降雪量は十分だ。惜しげもなく降り続く雪で視界は悪いが、正月らしく多くの滑り手でにぎわっていた。
気温マイナス8度、無風、しんしんと降る雪が気持ちを高ぶらせる。日帰りスキーセンターインフォメーションで、簡単なレギュレーションを聞いて腕章を受け取る。事前受付が済んでいるのでこの間の時間は1分ほどとスムーズだ。

左が着用すべき腕章、大き目なベルクロで留める。ヘルメット着用も義務付けられている

さっそく奥添地エリアへ。舞子で最も滑り応えがあるゾクゾクコースのゲレンデパウダーからスタートする。見るからに斜度があるバーン(最大32度)で、しかも非圧雪とあり、滑っているのはツワモノがちらほら。少し抵抗力のある上越らしいパウダーが大きく舞う。

正月2日は腰までのパウダー!でした

奥添地ツリーランエリアへ

続いて新しくオープンした奥添地ツリーランエリアへ。クワッドの降り場を右手に少し下ったあたりにゲートがあり、看板には日本語と英語で滑走の注意事項が書かれている。

ゲートには詳細案内が記されている

腕章とヘルメットの着用を促す案内とともに、森の中で迷わないようにピンクリボンの誘導があるという記述、そのうえで、森の中は自然のままの状態で危険が伴うこと、万が一のアクシデントでパトロールなど救急チームを呼んだ場合は、その費用が本人負担となることも記載されている。救助費用はなかなか高額なのでシビアな現実に身が引き締まる。

60㎝のドライパウダー! ツリーのおかげで視界良好

なんとこの日は約60㎝のニュースノー! それもスキーがよく走るドライな雪質だ。気温が低いからか、上越とは思えない軽い感触にチョット感動。ツリーがあるおかげでコントラストがはっきりし、ゲレンデよりも視界もいい。滑りやすくてこれはいいぞ。

滑ってる人はほんの数人でどこでも滑り放題だ。もう11:00を過ぎているのにノートラックも十分ある。パウダーライド絶好調!

短くてもクワッドでクルクル回せるから満足度高し

適度なスピードで木の間をすり抜けていくと、あっという間に森の中からゲレンデへ出る。滑る距離そのものはやや短いが、クワッドリフトで何本も回せるから便利で効率がよく、リズミカルでおもしろい。パウダー初心者も集中的にパウダーライドを練習するのによさそうだ。ただし木の間隔が狭いところも多いから普段通りの実力が出にくい。しっかりフォールラインを見定め、スピードには気をつけて。

森の中はこんな様子、写真のポイントは木の間隔は十分だ

舞子ツリーランコースは写真のように、ほどよく開けた落葉樹の森。コース長は400mくらいだろうか。斜度はそれほど急ではないが、ところどころギャップやうねり、くぼみなどトリッキーポイントもあるので注意は必要。木への激突を避けるために、自分でコントロールできるスピードで楽しむことが大切だ。

腕章とヘルメットを着用して滑走する

もうひとつのツリーランエリアも

舞子のツリーランエリアはグイグイコースを挟んでもう一つあるが、こちらは少し距離が短いため、滑走ラインが入るのが少し遅く、穴場な印象だ。

人気のPeakPerformaceオフピステゾーンへも立ち寄り

PeakPerformaceオフピステコースは条件付きの開放

奥添地からの帰りにPeakPerformaceオフピステゾーンに寄ってみた。ここはロングランの深雪が豪快に楽しめる。コンディションが整わないと開放されない、という条件付きなので、開いたらあっという間にラインができる、それほどの人気コースだ。

ゾーンの滑りだしへは、コースから数分ノボリの道を歩く必要あり。この日は、さすがに14時を過ぎていたので多くのラインが入っていたが、コース脇にはノートラックも残っていた。斜度も距離もあるコースは本当に気持ちよい。標高が低いためツリーランコースよりは雪質は重めだが、このロングランはたまらない。コース脇をスピードを上げて一気に滑り降りて舞子パウダーランは終了。

ツリーランとともにランチを楽しむ

たくさん滑るにはしっかり腹ごしらえが大事。おまけで、舞子でおススメのランチスポットも紹介しよう。

熱々のとろ~りチーズが美味しそう

ランチでおススメは「スカイドームレストラン」のピッザ。2名で食べても十分くらいのボリュームありで1500円! そして、日帰りセンター内にある「ウィスラーカフェ」のBIGバーガー(ドリンク付き1800円)やプティン(フライドポテトのグレービーソースがけ550円)も人気なので、ぜひお試しを。

カナダのWhistlerリゾートとのコラボカフェだ

まとめ

舞子ツリーラン。とっても満足でした! かぐらや天神平などと違ってパウダー目的の滑り手が少ないからか、規模のわりにパウダーを楽しめるポイントは多いというのが印象。山頂標高は920mながら、さすが豪雪地帯、十分すぎる積雪量と低温ならではの軽い雪の感触は感動モノだった。
また、降雪予報をチェックしてぜひ舞子のザ・デイを楽しんでみたいぞ。


■Data

標高
920m

最長滑走距離
6,000m

標高差
660m

最大斜度
32°

コース数
26本

リフト
9本

G/R
1基/-本

❖ ツリーランコースの事前申請は公式㏋の下部にある特設バナーをクリック

公式HP 舞子リゾート (maiko-resort.com)

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