18ものスキー場が点在し、共通チケットでその全てが滑れる「志賀高原」。
広大なエリアに存在する各スキー場へはそれぞれに車でアクセスできるだけに、どこを起点に楽しんだら良いかが少し分かりにくいのは否めない。
そこで、いくつものスキー場が密集する中央エリアの楽しみ方を、この冬から新登場したパルスゴンドラのある「山の駅」を起点にして楽しむことを提案しよう。
志賀高原の玄関口である蓮池エリアにある「志賀高原 山の駅」。麓の街から約800mも標高を上げた場所にあり、循環バスの発着所や歩いてすぐの場所にある無料の駐車場、カフェやスーベニアショップ、大型レンタルステーション「アルピナスポーツ」、さらにはワーケーションスペースもあり、志賀高原中央エリアのハブステーションとして申し分ない。
ベンチマークである「山の駅」から半径約3km以内に、今回紹介する中央エリアの各スキー場はすっぽりと収まり、ここからは寺小屋やサンバレーへも足を延ばしやすい。
とくに真冬時期は道路が凍る状況も多く、それぞれのスキー場への車移動も緊張を強いられる。それだけに運転に自信のないユーザーにとって「山の駅」の存在はとてもありがたい。それに、起点があるとそこを基準にプランも練りやすい。
志賀高原山の駅 https://shigakogen.co.jp/facilities/yamanoeki_winter
山の駅から眺める斜面をぐるりと回る
山の駅から正面を見ると右手に東館山や発哺ブナ平、左手に西館山がよく見える。その裏側には一の瀬や高天ヶ原があり、さらに奥には寺小屋、右奥にはジャイアントがあって、そこからさらに奥へと蓮池、丸池、サンバレーと続いている。ここから見えているのは中央エリアのなかでも一部だ。
この山の駅から見える斜面をリフトを乗り継ぎながら右回り、もしくは左回りで滑ると、移動しながらさまざまなコースが楽しめて、気がつくと中央エリアの半分以上のスキー場を滑ることになるのだ。
日射や風の状況を見ながら、どっち回りで滑るかは状況や気分次第で変えていい。
ここからは3月のとある日の模様を写真で綴っていこう。
最大斜度34度の名物一枚バーンのあるジャイアント、志賀高原最南端のサンバレー、初中級者に優しいバーンが揃う蓮池、国内ではじめてリフトが架かった丸池など、まだまだ滑るポイントも多いが、ここでは滑りごたえのある斜面を中心に紹介した。
一大スキーエリアを「山の駅」起点で滑り込んでみよう。