群馬おすすめスキー場まとめ|パウダー・フリーライドに絶好の豊かなポテンシャル

これまでスノーボーダーからの注目度が高かった群馬のスキー場。その自然地形のおもしろさから、近年ではパウダーだけでなく、地形遊びも好きなフリースキーヤーに人気が高まっている。群馬県は片品、水上、吾妻と北部の3エリアにスノーリゾートが展開する。どのようなゲレンデがあるのかチェックしてみよう。

INDEX

「パウダー・ハードバーン・地形」が揃うのは群馬ならでは

片品エリアは関東地方でも指折りの豪雪地帯。周囲は山に囲まれ、片品エリアの北部には尾瀬国立公園が広がっている。水上エリアは、関越道・水上ICからのアクセスのよさと上質の雪質が魅力。吾妻エリアには草津温泉や万座温泉などの老舗の名湯があり、温泉好きにはたまらない地域でもある。

群馬県のスキー場は、煌びやかな派手さはあまりないが、どこも個性派で粒ぞろいだ。上越国境にも近いため、雪質も良く積雪量も豊富。特に1月から2月のハイシーズンにはパウダーに当たる確率は高い。

冷え込みも厳しいためハードバーンが維持されやすく、しかしすぐ横にはパウダーや地形遊びができるスポットがある。自然の地形も豊かで、特に自然の壁を遊ぶのは群馬発祥の文化といってもいいくらいだ。ひとつのスキー場でハードバーンとパウダー、自然地形のすべてを楽しめるオールラウンドなスキー場は、全国を探しても、そうはない。

Photo/Tomokazu Kuwano Skier/Akira Sasaki
©BRAVOSKI


自然の地形遊びの楽園
丸沼高原|MARUNUMA KOGEN

滑り派のスキーヤーに「一番面白い」と絶賛されるのが、ロープウェイ山頂駅から麓までの4kmのロングコース。自然地形に沿いながら、左右の壁を右に左にとリズミカルに当て込みながら滑れる。流れる水のように、漂い遊びながらライディングする4kmのダウンヒルはゴキゲンそのものだ。

さまざまな種類の壁と変化する雪質とのコンビネーションで、いつ行っても同じ状況がない。飽きることもなく地形遊びに夢中になってしまう。群馬のスキー場の多くは自然の壁が遊べるという共通項があるが、丸沼はその象徴だ。

標高が2,000mもある丸沼は、雪質のよさにも定評がある。パウダーの日はロープウェイ1本でスキー場全体を回せるから効率がいい。13本のコースをトップからボトムまでさまざまなラインで楽しめるようになることを目指して通いたい。

トップ標高
2,000m
最長滑走
4,000m
標高差
600m
最大斜度
32°
コース数
13本
リフト
8本
ゴンドラ
1基
ロープウェー
-本

◆公式HP/https://www.marunuma.jp/winter/

■丸沼高原おすすめ映像


ビッグスケールでパウダーもコブもおまかせ! 
ホワイトワールド尾瀬岩鞍|WHITE WORLD OZEIWAKURA

 

関東エリアのなかでもドライパウダーが期待できると名高いのがホワイトワールド尾瀬岩鞍。冷え込んだ日の雪質は北海道にも劣らないと評判だ。バラエティ豊かな16コースを擁するビッグスケールながら、 全体として横に広々としたデザイン。 コースレイアウトがよく、ゴンドラ1本でほとんどのコースをカバーできる便利さだ。

パウダーから急斜面、コブ、ロングラン、グルームバーンとあらゆるタイプのライディングが楽しめる。もちろん気に入ったコースはリフトで細かく回すこともできるから、好みに応じて滑りのスタイルを選択できるのがこのスキー場のいいところ。

非圧雪コースが6本もあって パウダーフリークには嬉しい限り。なかでも「国体男子コース」は、全長1.8km、29度というスティープパートもある滑り応えのあるもの。他にも全長3.2kmの「ミルキーウェイ」は地形遊びも満喫できる。とにかく楽しい!

トップ標高
1,703m
最長滑走
3,200m
標高差
697m
最大斜度
40°
コース数
16本
リフト
10本
ゴンドラ
1基
ロープウェー
-本

◆公式HP/http://www.oze-iwakura.co.jp/ski/

■ホワイトワールド尾瀬岩鞍おすすめ映像


子連れスキーでもパウダーが狙える
群馬みなかみほうだいぎスキー場|GUNMA MINAKAMI HODAIGI

Photo/Tomokazu Kuwano Skier/Kenichi Minegishi
提供:BRAVOSKI

関越道・練馬ICから約2時間でアクセスできる宝台樹は、標高は1,400mとさほど高くないが、コース全体が北斜面を向き風の影響を受けにくい地形のため、良質の雪が降り積もる。とはいえ、ゲレンデは全体的に緩斜面が多くファミリー向け。そのため、パウダーの競争率は高くないのがミソ。

上部は40度という超スティープな「イーグルコース」をはじめ、非圧雪コースが全体の40%も占める。気持ちのいいフリーランができるロングコースや、コース脇の壁に当て込んで遊んだりと、滑り派を満足させる要素が揃っている。

ゲレンデ下部にはちびっこスキーヤーが大喜びの17連ウェーブや、幼児たちが安全に遊べるキッズランドも完備。子どもを遊ばせながら親もパウダーが狙える嬉しいスキー場だ。

トップ標高
1,400m
最長滑走
2,600m
標高差
570m
最大斜度
40°
コース数
16本
リフト
7本
ゴンドラ
-基
ロープウェー
-本

◆公式HP/https://hodaigi.jp/


意外にも標高1,800mオーバーのパウダーの穴場
オグナほたか|OGNA HOTAKA

 Photo/Tomokazu Kuwano
提供:BRAVOSKI

降雪予報があったときに、片品エリアで確実にパウダーを狙うなら、 武尊山の南東斜面に位置し 、標高が1,800mを超えるオグナほたかはイチ推し。スキー場の知名度がそれほど高くないこともあり、群馬エリアでも穴場的なパウダースポットだ。

オグナほたかは13本のコースレイアウト。 森林伐採の法規制が施行される前に開業した古いスキー場のため、切り拓かれたコースは、やたらと幅広いというのも特長で、なんともいえないスケール感が味わえる。

パウダーを攻めるなら、朝イチで上部を目指して「スラロームコース」か「エキスパートコース」へ。超ワイドなパウダーフィールドは圧倒ものだ。パウダーを堪能した後、またはパウダーがないときは、トップから気持ちのいい3,500mものロングクルーズがいい。

トップ標高
1,828m
最長滑走
3,500m
標高差
600m
最大斜度
32°
コース数
13本
リフト
6本
ゴンドラ
-基
ロープウェー
-本

◆公式HP/http://ognahotaka.jp/

■オグナほたかスキー場おすすめ映像


都心からたった2時間のパウダー&パークの遊園地
川場|KAWABA

大人気の「OFF THE PISTE」

群馬の名峰、標高2,158mの武尊山に抱かれるように広がる川場。都心からクルマで、わずか2時間で白い世界へ到着! というアクセスのよさ、それなのに川場は群馬県のなかでも屈指の豪雪エリア。降雪量が多いことに加えて、ベースの標高が1,870mもあることで乾いた雪が降り積もる。ミッドシーズンは気温も低いため、良好の雪質が保たれるのも人気の理由のひとつだ。コースは川場特有の豊富な地形と関東屈指の雪質を活かした10本。

ゲレンデ内の管理された限定エリアの中でオフピステ感覚が味わえる「OFF THE PISTE」は大人気スポット。滑るには講習会の受講が必要だが、圧雪されたコースでは体感できないパウダーライドが楽しめる。

また、川場のアイコンともなっているのが、クオリティの高いパーク。なんと3つものテーマの異なるパークを持ち、さらにモーグルバーンはフリースタイルの老舗ショップ「JOCKS」監修だ。フリーライドの本格派が虜になる、遊び放題の雪の遊園地が川場だ。

トップ標高
1,870m
最長滑走
3,300m
標高差
580m
最大斜度
34°
コース数
10本
リフト
5本
ゴンドラ
-基
ロープウェー
-本

◆公式HP/https://www.kawaba.co.jp/snow/

■川場おすすめ映像


初級者向けゲレンデだからこそ実は狙い目
たんばらスキーパーク|TAMBARA SKI PARK

 Photo/Tomokazu Kuwano Skier/Shew Ichihashi
提供:BRAVOSKI

たんばらは、コースの8割が初級者向けというビギナーフレンドリーなスキー場として有名。都心から約2時間というアクセスのよさに、山麓にあるスキーセンターの充実した施設も手伝って、週末はたくさんのファミリーで賑わう。

そこが実はフリーライド派には狙い目となる理由。斜度15度のコース脇をわざわざ滑る人はほとんどいない。そこへきて、たんばらの雪質は抜群によい。トップの標高は1,550m、谷川連峰を越えた上質な雪が降り、積雪量も豊富。おかげで、あちこちの手つかずのプチパウはつぶし放題というわけだ。

スノーパークも「ビギナーにやさしいパーク」というコンセプト。安心して挑戦できるサイズやコンディションのアイテムが揃っている。パウダー&パークの練習が気軽にできる、入門フリースキーヤー・スノーボーダーにもってこいな穴場スポットだ。

トップ標高
1,550m
最長滑走
2,550m
標高差
300m
最大斜度
25°
コース数
8本
リフト
5本
ゴンドラ
-基
ロープウェー
-本

◆公式HP/https://www.tambara.co.jp/winter/

■たんばらスキーパークおすすめ映像


歴史あるパウダーと温泉三昧の至福な時間
草津温泉スキー場|KUSATSU ONSEN SKI RESORT

青葉山ゲレンデ

全国的に有名な草津温泉をベースにした「草津温泉スキー場」は、なんと日本で一番最初にリフトが設置されたスキー場という。 開業から 100年以上の歴史を持つというから納得の温泉スキーリゾートの草分け的存在だ。スキー場からクルマで5分のところには情緒あふれる温泉街があり、温泉ハシゴも大きな魅力ポイントだ。

草津温泉スキー場は、 群馬県の西部に位置する標高1,600m の青葉山山麓に広がる奥行きのある縦長のゲレンデ。標高の高さから安定的に雪質もよく、天狗山ゲレンデの急斜面には、フレッシュスノーが積もるとたくさんのパウダーハンターが集まってくる。

トップ標高
1,600m
最長滑走
4,300m
標高差
355m
最大斜度
30°
コース数
10本
リフト
6本
ゴンドラ
1基
ロープウェー
-本

◆公式HP/https://www.932-onsen.com


バックカントリーの聖域にふれながら
谷川岳天神平スキー場 by 星野リゾート|TANIGAWADAKE TENJINDAIRA by HOSHINO RESORT

谷川岳は山好きにとって憧れの山。周囲を標高2,000m級の雄大な山々に囲まれ、ひときわ近くにそびえるのが谷川岳の双耳峰。その景観は言葉にならないほどの幻想的な美しさで、そのパノラマビューを観るだけでも価値がある。谷川岳ロープウェイを降りると、 右手に天神峠と左手に高倉山の2つのピークを持ち、その谷間に ゲレンデが広がっている。

上越国境に横たわる谷川連峰の険しい地形と気候が極上のパウダーをもたらし、コンディションもよい。雪の早い年なら11月末から滑ることができ、5月上旬までオープンとシーズンが長いのも魅力だ。非圧雪が全体の30%、70%が中・上級者向けコースというパウダー好きなツワモノにはもってこいだ。一帯には本格的なバックカントリーフィールドも広がっている。

トップ標高
1,502m
最長滑走
4,000m
標高差
754m
最大斜度
30°
コース数
10本
リフト
4本
ゴンドラ
-基
ロープウェー
1本

◆公式HP/http://www.tanigawadake-rw.com/gelande/

※2024年1月末時点での情報です。詳細は各スキー場の公式HPをご参照ください。

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