東北・みちのくへの冬の旅といったら「温泉」は必ずといっていいほどセットだろう。旅情あふれる東北で浸かる雪見風呂ほど、「ニッポンの冬の旅」の風情を感じられるシチュエーションもない。ということで、東北に滑りに行ったらぜひ浸かりたいリゾート内・近隣の温泉をエリア別に紹介しよう。
[ たざわ湖スキー場 そば]
乳頭温泉郷(秋田県)
美しいブナ林に囲まれた雪見露天風呂が最高
JR田沢湖駅からバスで30分とアクセスも上々、多彩なコースを持つビッグゲレンデに、深さ日本一の湖、田沢湖の絶景が圧倒的な、たざわ湖スキー場。周辺には観光名所や温泉地も多いが、なかでもぜひ立ち寄りたい温泉が、有名な乳頭温泉郷。みちのく情緒たっぷりで、秘湯のような雰囲気の7つの温泉(宿)は、茅葺屋根など伝統文化の香り漂う外観を残し、江戸時代からの湯宿も。それぞれに源泉を持ち、日帰り入浴も可能。湯めぐり号というバスで7つの湯宿の行き来もできる。
7つの湯宿のなかで「休暇村 乳頭温泉郷」は最も新しくリニューアルされたモダンな施設。「田沢湖高原の湯 単純硫黄泉」と、「乳頭の湯 ナトリウム炭酸水素塩泉」の2種類の温泉が楽しめる。
休暇村 乳頭温泉郷(日帰り湯)
利用時間:11:00~17:00
料金:大人 800円
◆公式HP/http://www.nyuto-onsenkyo.com/index.html
[マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ そば]
遠刈田温泉「神の湯」「壽の湯」(宮城県)
ローカルやスキー客でいつも賑わう2つの共同浴場
遠刈田温泉は、宮城県刈田郡蔵王町にある温泉。「マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ」は、 仙台から1時間半の好立地で100%天然雪が自慢、美しい樹氷やバックカントリーフィールド、CATスキーのオペレーションもあることから、フリースキーヤーにはよく知られる注目のパウダー名所だ。ここから立ち寄れる近隣温泉が遠刈田温泉で、たくさんの温泉宿があるが、ローカルやスキー客に愛用されているのが共同浴場の「神の湯」「壽の湯」だ。
「神の湯」は、青森ヒバの木の香りに癒されるレトロな温泉。かけ流しで、男湯と女湯それぞれに熱い湯とぬるめの湯がある。「壽の湯」は、源泉100%の熱めの湯。建物が江戸時代の湯小屋を再現したもので風情たっぷりだ。
「神の湯」「壽の湯」(日帰り湯)
利用時間:神の湯 9:00~20:30|寿の湯 6:00~10:00、12:00~20:30
料金:大人 400円
◆公式HP/http://toogattaspa.jp/index.html
[天元台高原そば]
白布温泉 東屋旅館(山形県)
開湯700年余の歴史を肌で感じながら癒される
天元台ロープウェイ乗口から車で約5分の白布温泉。立ち寄り湯が可能な温泉宿は複数あるが、なかでも野趣あふれる露天風呂ほか、源泉掛け流し100%のバラエティに富んだお湯が楽しめ、お料理も抜群! と人気の温泉旅館が東屋旅館だ。400年も前から継承されている石造りの湯舟の「滝風呂」は有名。湯滝を患部にあてることで整体治療効果があるという。
白布温泉 東屋旅館(日帰り湯)
利用時間:11:00~16:00
料金:大人 700円
◆公式HP/http://www.shirabu-higashiya.com/
[安比高原スキー場そば]
安比温泉 白樺の湯(岩手県)
しっとり落ち着いた空間の露天風呂は東北最大!
東北最大の露天風呂をはじめ、大浴槽、岩風呂、寝湯、壺風呂と、バラエティなお湯が楽しめる安比温泉 「白樺の湯」。木の温もりに包まれた落ち着いた空間の露天風呂からは満天の星空が望められ、いつまでも浸かっていたくなる。「白樺の湯」は 無色透明でサラリと肌心地のいい美肌の湯。なんと400人が一度に入れる大浴場、大型サウナもある。ANAホリデイ・インリゾート安比高原にあり、日帰り利用も可能。
安比温泉 白樺の湯(日帰り湯)
利用時間:13:00~23:00
料金:大人 平日1,200円
◆公式HP/https://www.appi.co.jp/heal/heal-top/
[八幡平リゾート パノラマ&下倉スキー場そば]
新安比温泉 静流閣(岩手県)
岩手県一の強塩泉は温まり方が違う「若返りの湯」
八幡平リゾート パノラマ&下倉スキー場から立ち寄るのに便利な新安比温泉。2つの源泉があり、大浴場の元湯は通称「金の湯」といわれ、淡黄褐色。もう一つは「銀の湯」で金の湯より少し薄い淡黄褐色。
新安比温泉静流閣のお湯には20gもの塩分が含まれており、その塩分濃度は海水の約2倍にもなるという岩手県内唯一の強塩泉だ。塩分は美肌に効果的で美人の湯・若返りの湯ともいわれている。ラジウム鉱石人工温泉の露天風呂もある。日帰り入浴可能で、お風呂にゆったり浸かった後に個室でくつろぎ、宿の特性弁当がいただけるプランがオススメだ。
2名以上:4,400円/人+入湯税75円|土日祝祭日 2名以上:5,500円/人+入湯税75円
新安比温泉 静流閣(日帰り湯)
利用時間: 10:30~18:00
料金:大人(中学生以上)800円
◆公式HP/https://www.sinappi.jp/
[網張温泉スキー場周辺]
網張温泉(岩手県)
網張温泉スキー場直結の休暇村に5つの温泉
東北といえばみちのく情緒の秘湯ぞろいだが、古くから万病に効くと伝わる岩手県の網張温泉は1300年もの歴史ある名湯。「網張温泉」とは、網張温泉スキー場に直結する休暇村の敷地内にある5ヶ所の温泉のことを指す。休暇村の本館には内湯と露天風呂を持つ「大釈の湯」、内湯の「白泉の湯」、スキー場の周辺に日帰り温泉「薬師の湯」、内湯と露天そして野天風呂の「仙女の湯」、「鹿追足湯」があり、併せて5ヵ所の個性的な温泉が楽しめるのだ。(仙女の湯と鹿追足湯は冬季は閉鎖)
網張温泉(日帰り湯)
利用時間: 5つの温泉それぞれに異なる
料金:日帰り利用可能な「網張温泉館・薬師の湯」大人 600円
◆公式HP/https://www.qkamura.or.jp/iwate/
[雫石プリンスホテルスキー場内]
雫石高倉温泉(岩手県)
雫石プリンスホテルに宿泊してゆったり楽しむ
雫石スキー場内の雫石プリンスホテルの温泉。日帰り利用も可能。屋根付き露天風呂は雪が降っていてものんびり浸かれて快適。冬は美しい雪見露天風呂で、ゆったりとくつろげる。すぐそばには池があり、鯉が泳ぐ姿も間近に見られて日本風情がたっぷりと味わえる。
雫石高倉温泉(日帰り湯)
利用時間: 5:00~9:30/ 14:00~22:00
料金:大人 800円
◆公式HP/https://www.princehotels.co.jp/shizukuishi/facility/onsen/
[夏油高原スキー場そば]
夏油高原温泉 兎森の湯(岩手県)
たっぷり豪雪ツリーランを楽しんだ後は至福の温泉タイム
夏油高原温泉は、スキー場内にある地下1700mから汲み上げた弱アルカリ単純泉で美肌効果の高い天然温泉。標高1000mの素晴らしい展望の雪見露天風呂や寝湯、遠赤外線のサウナも併設。サウナには珍しく外窓があって開放感はたっぷり、長時間過ごしても快適だ。入浴後は展望ラウンジでゆったりとくつろぐこともできる。
ナイター営業日には通常19時までの営業を22時まで延長、ナイターで冷えきった体を温めるのに、こんなに嬉しいことはない。
夏油高原温泉 兎森の湯(日帰り湯)
利用時間:10:00~19:00 水曜日 14:00~19:00
料金:大人 800円
◆公式HP/https://www.getokogen.com/winter/11onsen/index.html
[星野リゾート ネコママウンテンそば]
猫魔温泉 五色の森(福島県)
湯冷めしにくい保湿効果の高い美人の湯
裏磐梯レイクリゾートの敷地内から湧出する、贅沢な「源泉かけ流し」の天然温泉。pH6.8の中性温泉で、保温効果が高く湯冷めしにくい湯は、血流と代謝を促してくれる。美肌効果のある天然の保湿成分「メタケイ酸」が、効果が期待できるといわれる100mgをはるかに上回る200mg以上含まれており、「天然の化粧水」ともいえる美人の湯なのだ。「ひばらみの湯」は、桧原湖を見渡せる絶景露天風呂。内湯の「オーロラの湯」は、大きな窓から景色がいっぱいにあふれる大風呂で、ゆったり長湯がしたくなる。
猫魔温泉 五色の森(日帰り湯)
利用時間:9:00~10:30/13:30~21:00(日帰り利用の場合)
料金:大人 (中学生以上)1,400円
◆公式HP/https://www.lakeresort.jp/hotspring/
扇島温泉 玉の湯(福島県)
宿泊して地酒と会津郷土料理をたっぷりと味わいたい
’23-24シーズンよりネコママウンテンとなったが、旧アルツ磐梯スキー場から程近いのがコチラの扇島温泉 玉の湯旅館。雄大な磐梯山を眺めながら大きな湯舟に浸かってくつろぐ絶景温泉。会津の郷土料理が評判で、江戸時代、会津の殿様のご馳走だったという鯉の甘煮や、会津名物馬刺しなどもいただける。日本酒アドバイザーがいるため、美味しい地酒を大いに楽しむことができる。…となれば、ぜひ宿泊してゆっくりしたいもの。こちらに宿をとってネコママウンテンに通うのも、もちろん可能だ。
日帰り入浴も可能だが、平日は営業していない曜日もあるため、立ち寄る際にはInstagramでぜひ事前にチェックを。
扇島温泉 玉の湯旅館(日帰り湯)
利用時間:13:00~17:00(営業日によって異なる)
料金:大人 700円
◆公式HP/https://www.lakeresort.jp/hotspring/