仕事とスキーを両立!! 新潟県南魚沼市に滞在しながら日常を送る

リモートワークや在宅勤務が定着して働き方が多様になったいま、場所に限定されずに仕事をする人も多い。
滑り好きの我々にとっては、どうにかできるだけ雪山のそばに身を置いて、いつでもスキーに没頭できる生活が理想だ。
願いを叶える場所は全国に多数あるが、新潟県の南側に位置する南魚沼市・湯沢町エリアは関東圏からもアクセスが良く、コンスタントに雪が降るため、そんな理想の生活を叶えるためにうってつけな場所のひとつだ。

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街を見下ろす、ゲレンデにあるホテル

南魚沼市・湯沢町はこのエリアだけで15以上のスキー場があり、毎年2mもの雪が降る地域。それでいて東京から新幹線で70分、車でも高速道路で2時間と屈指の交通利便性を誇る。道路、新幹線の両方でアクセスしやすいので、時間や荷物の量に合わせてその時々で移動スタイルを柔軟に変えられる贅沢な環境だ。

南魚沼市のなかでも石打丸山スキー場は、新幹線の駅であるJR越後湯沢駅から車で約10分。関越道塩沢石打ICまで約5分と交通の便が優れる。ゲレンデ内には地元の方々が営むレストランやロッヂが多数点在するユニークな様相。コース数も豊富でナイター営業も毎日行っているため、ずっと滑っていても飽きることがないスキー場だ。

ということで南魚沼市でスキーと仕事を両立する暮らしがどれほど良いのか、石打丸山をベースに筆者が体験してみた。せっかくなら石打丸山ならではの宿泊施設に泊まりたい! そこで今回のお宿はなんと山の上。スキー場の中腹にあるホテルだ。

ホテルはゲレンデの中にあり、街を見下ろす立地。1泊1万3000円〜だが、連泊により料金が安くなるプランもあり。テントサウナや麻雀などの娯楽もある

居城となる「石打スキーセンター」はリフト(もしくはゴンドラ)で上がらないと辿り着けない場所にある。アクセスする方法は中央口のサンライズエクスプレスに乗って少し滑り降りるか、北口から観光第一、第二リフトを乗り継いで少し滑り降りるか。という具合だ。言葉通りスキー場のど真ん中にある。

スキー場の営業が終了してしまうとアクセスする手段がなくなるので注意しなければならないし、夜はコンビニにもいけない。
しかし、深夜のスキー場を独り占めした気分になれたり、夜景が美しかったりなどそれを補って余りある魅力がある。
スキー好きにとってのメリットはまず、外に一歩出ればゲレンデという夢の立地。中腹にあるのでリフトに乗らずとも滑れる。ゆえに、朝はファーストトラックが確約されている。
朝イチ滑って昼間はデスクワークをこなし、ナイターにまた滑る、という憧れのルーティンも造作無い。集中して仕事に取り組んだのち、一息つくがてらにスキーへ出かけるという具合だ。ホテルからゲレンデまで移動時間0分(もはや入口の階段を降りるだけの数秒)でオンとオフのスイッチを切り替えられるので超高効率の生活が完成だ。

高速wi-fi完備で仕事も捗る。客室にはデスクとチェアが用意されているのもありがたい。この2点が個室に完備される宿は気が利いている。窓の外にはゲレンデが広がる

山頂の絶景と滑りごたえ十分の実力派スキー場

石打丸山は総コース数23、リフト14基もある大規模なスキー場。山頂からは魚沼平野を見下ろす眺望の良さがあり、滑らずともこの景色を楽しめるように「ザ・ヴェランダ石打丸山」というテラスが2年前に新設された。

最新鋭のリフトとゴンドラが同一の架線にかかる、世界中でも石打丸山にしかないサンライズエクスプレス

筆者がお気に入りの滞在時のルーティンは、まず、朝イチに宿泊先である「石打スキーセンター」から下のパラレルコースを滑る。ホテルから滑り出せば、滑走距離1000m程度とちょうどよい足慣らしになる。そのあとはサンライズリフトと観光第三高速リフトを乗り継いで、大丸山ゲレンデへ。ここがとくにお気に入りの斜面。滑走距離は500mとそこまで長くはないが、ビシッと圧雪された最大斜度30度の斜面がカービングにうってつけ。

大丸山ゲレンデを何本か滑った後の写真。カービングターンが気持ちいい

大丸山ゲレンデを3〜4本流したら山頂ゲレンデへ。ここは魚沼平野を一望できる絶好の場所。最大斜度が35度の急斜面が900m続き、滑り応えも十分。
本来であれば、1月の初旬でも毎日のようにコンスタントに降る石打丸山。しかし、記録的なエルニーニョの影響により、滞在時は降雪に恵まれなかった。雪が降ればツリーランコースや非圧雪ゲレンデがあり、パウダーを十分楽しむことができる。

ロングランができる山頂ゲレンデ。降雪があれば脇パウも楽しめる。ちなみにこの記事のトップ画像は山頂リフトから麓の街を見下ろした光景だ

朝の2〜3時間を滑ったらホテルへ戻り仕事を行う。

「石打スキーセンター」の一階にあるレストランでもデスクワークしても良いとのことで、コーヒを飲みながら仕事をするが後ろの様子がちょこちょこ気になる……
オムライスとカレー好きにはたまらない、一挙両得のオムカレーがお気に入りのご飯だった。このボリュームで1300円。
そのほか電子レンジも使用できるので長期滞在で食費を浮かせたい場合は自分で弁当や簡単に調理できるものを持参するのもOK
地酒や地ビールも各種豊富に取り扱っている

みっちり仕事に集中するとあっという間に17時。ホテルの外はナイター照明が点いている。石打丸山はナイターの滑走規模が広いことでも人気が高い。ゲレンデ徒歩0分の好立地を生かすべくナイターにも出動する。

ナイターは昼間と全く異なる雰囲気を楽しめる。オレンジ色の明かりが斜面を照らしてくれるので斜面変化も見やすい。人が日中に比べてまばらなので滑りやすく、リフト待ちも少ない。そして、南魚沼市街の夜景も美しい。
ゲレンデを貸し切ったようなプライベート感を味わいながら滑ることができる。コンディションが良さそうだと思ったらすぐにでも滑りにいけるのは、山の上のホテルならでは。

石打丸山といえば広大なナイター!魚沼平野の夜景を眺めながら滑るのは、昼間とまた違う魅力がある

こうして南魚沼での滞在を終えて感じたことは、宿泊先にリモートワークができる環境(デスクやwi-fi)があれば、スキー場に居ながらでも十分に日常を送れるということだ。働く場所を選ばず、自分の業務をある程度マネージメントできる働き方であれば、比較的簡単に取り組める。仕事以外の時間はスキーに当てられるため、毎日の充実度も高い。なによりもスキー場へ移動する時間がかからないのが嬉しい。やはり業務は効率よく行いたいモノ。生産性の低い移動時間をなくすことで、より仕事と趣味に集中できるのが嬉しいポイント。

南魚沼エリアは関東圏から近いため、短期間のお試し滞在をしてもいい。都内で急用ができても半日あれば往復できる。
ひとりひとり理想的な暮らしを手に入れるための選択肢のひとつにしたい。

テレワーク・ワーケーションを行いたい人に向けたサポートも整う

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写真・文/小野塚大悟

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