佐々木悠、斑尾高原でJAPOWを堪能する

Photo/Keiji Tajima @heart_films

佐々木悠が3シーズンぶりにカナダから日本へやってきた。
2022年1月上旬にアキレス腱を断裂し、リハビリを重ねてその年の4月には雪上に復帰。5月にはモービルに乗ってバックカントリーへ行くほどに回復した。

それでも、本調子にはほど遠いため、ここ数年主戦場にしていたFWTのコンペティションからは距離を置くことにして、今シーズンは撮影を主体に活動している。

その流れから久しぶりに日本の雪山を存分に楽しもうと約1ヶ月近いトリップを計画。その一部にSTEEPもジョインし、隙間なく埋まるスケジュールの合間をぬって斑尾高原スキー場へと誘い出した。

斑尾での撮影はすでに彼のYou Tubeチャンネル「Freeride Adventure / Yu's スキーチャンネル」にアップされているので、そちらをチェックしよう。

以下、写真で振り返ってみよう。

撮影日は1月30日。早朝は朝焼けと共に雲海が広がり幻想的な景色に。撮影1本目。全長1000m、最大斜度35°のワールドカップコースをまるで緩斜面のように駆け抜けていく

朝の快晴が嘘のようにモサモサと雪が降る。前日も別の場所でパウダーを滑った佐々木悠は連日の降雪に「これがJAPOWか〜」と海外在住者らしい発言。実際、彼の住むレベルストークでは例年のようなパウダーがスキー場にはなく、連日BCへ繰り出さないといけなかった

降り始めて数時間で膝近くまで積もる様子に「マダパウ、ヤバい」を連発。下地の上に乗った雪は走る。よく冷えた日だったため、舞い落ちる雪も極上

斑尾名物の各ツリーコースをチェック。多少の藪は気に留めない力強い滑り。踏み込む力も強いため、雪が軽々と舞い上がる

2日目の1月31日。結局前日からの降雪は膝上まで積もった30cmほど。朝イチからスキー場バックボウルにかかるシングルリフト13リフトに乗車して、「パウダーシアター」や「パウダーウェーブ2」といったツリーランエリアを滑る

13リフトからツリーランエリアへアクセスするトラバースライン「アドベンチャーアイル」からは斑尾山の西に位置する野尻湖が見下ろせる。幻想的な景色に佐々木悠もスマートフォンを取り出し写真に収めていた

31日はパウダーの噂を嗅ぎつけたハンターたちが多くスキー場を訪れていた。まっさらな斜面はまたたく間にラインが刻まれていくが、ツリーエリアは広いため、ラインを選べばフレッシュな新雪が昼前まで存分に味わえた。初めて来るスキー場とは思えないほど、嗅覚鋭くパウダーを当て込む

とにかくスプレーがよく上がった佐々木悠のターン。オーバーヘッドのフェイスショットを中心に写真をセレクトした

パウダーを滑っても翌日にはリセットされる斑尾高原の雪を十分に堪能した佐々木悠。

「これだけの雪が降って滑り尽くされても、また翌日に新雪の状態が復活するのは、やはり日本の雪山の魅力ですね。斑尾高原は初めて来たのですが、(撮影日は)よく冷えるし、よく降る。ツリーの地形はいろいろあって面白いし、フェイスショットもバンバンあって、とても楽しかったです。とくに「SAWA」はフリースタイルな動きを入れながら滑ると、足がパンパンになるほ面白い。オープンなフェイスもあるし、とてもバランスいいレイアウトでしたね。あと北向き斜面が多いから雪が保たれやすいのも良いと思いました」

と2日間を振り返ってくれた。

佐々木悠 Yu Sasaki

1986年、札幌市生まれ。カナダBC州、レベルストーク在住。プロスキーヤーでありながら、年間を通してフードトラックを運営する。目標にしていたFWTに2018年から参戦。世界各地で開かれる大会を転戦しながら、実力を高めていく。その活躍が様々な方面で目に留まり、長年の夢であった海外フィルムプロダクションから声をかけられるまでの存在に。現在はレベルストークの隣人サミー・カールソンと共に映像プロジェクトを遂行中。

Instagram:yusasaki223

■Information

斑尾高原スキー場
〒389-2257 長野県飯山市斑尾高原
公式サイト:https://www.madarao.jp/
公式SNS:InstagramFacebookTwitter

Heart Filmsによるリール動画も公開中


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