自然地形・フリーライドがおもしろい|全国のおすすめスキー場

ナチュラルテレインのおもしろさにハマる

フリーライディングの面白味のひとつは、変化に富んだ地形を滑ること。自然そのままの地形、いわゆるナチュラルテレインは、フリースキーヤーにとって大好きな遊び道具。

滑り手の遊びゴコロをくすぐり、子どもの頃に戻ったようなワクワク感や好奇心を湧き上がらせる。目の前の豊かな地形を前にすると、「どうやって遊ぼう?」という想像力を掻き立てられて、楽しくてたまらなくなるのだ。

沢、林間、ジャンプ、マッシュ、ログ、バンク、うねり、ウェイブ、コース脇の壁・・・どんなラインで滑る? どんなパフォーマンスができる? そんな思いにかられる地形の豊かなスキー場を、そのおもしろさにハマったというライダーやスノー業界の滑り手に選んでもらった。

Rider/Hidemitsu Okada Photo/Takahiro Nakanishi

SNOW業界人が選んだ
「自然地形がおもしろい」スキー場18


[長野]野沢温泉
広いエリアに点在する自然地形のおもしろさ

滑走面積は単体のスキー場としては日本で指折りの大きさ、そして標高差は実に1085m。ゲレンデがとにかく広い、滑走距離が長い、自然の地形が豊富なのが野沢温泉の特長で魅力。

3本の尾根に開かれたロングランコースと大きな急斜面バーンが特徴的だが、リフトの配置が実に適切なため、うまくいろいろなコースに流れ込むことができ、もちろんお気に入りコースはリフトでクルクル回すことができる。随所に残された自然のままの地形がとにかく楽しい。

代表格は、やまびこゲレンデの自己責任特別エリア内や、チャレンジコースと林道コースのカベあたりだが、広いエリアだけに探せば遊べるポイントがまだまだある。パウダーの時期はもちろん、長い春シーズンも楽しい。

 
コースそのものから、コース脇、山頂のやまびこなど、どこも起伏が豊富で滑っていて楽しすぎ(中島力)
やまびこのうねった地形もいいですが、斜度のある非圧雪コースも多くて楽しめますね(下山研朗)
やまびこはパウダーでも春でも、なにより起伏が激しいから、滑りはいつも必死になります(小野塚彩那)
尾根状のコースも多い上に、沢形状コースも多彩。とにかくスキー場の全ての地形が豊かで面白い(坂本豪大)
やまびこの地形はナチュラルなハーフパイプ。そこら中で飛べます。春シーズンがオススメです(西方晃平)

標高
1,650m

最長滑走距離
10,000m

標高差
1,085m

最大斜度
39°

コース数
36本

リフト
20本

G/R
2基/-本

◆公式HP/http://www.nozawaski.com/winter/


コブの聖地・八方尾根の兎平

[長野]八方尾根
国内屈指のダイナミックな滑走感とカベ天国

標高差1000m超を滑り降りるラインは、大きく分けて5本。いずれも中斜面と急斜面が相次いで現れる連続した斜面構成で、タラタラした”つなぎ”部分が少ないのが最大の特長。滑っても滑っても、まだその先に滑り応えのある斜面が続く。そのダイナミックな滑走感は国内随一だろう。

一方、バンク地形では、リーゼン横とパノラマ横の長い迂回コースはカベ天国。どう滑っても飽きないスキー場だ。

オリンピックコースⅠは、コース造成の際、木を切る以外に手を加えていないため、ほぼ天然状態の地形のままで、おススメです(古瀬和哉)
地形変化もありながら、とにかく滑走距離が長いリーゼンなど、体力勝負のロングライドが面白い(祓川貴広)

標高
1,831m

最長滑走距離
8,000m

標高差
1,071m

最大斜度
35°

コース数
14本

リフト
20本

G/R
1基/-本

◆公式HP/https://www.happo-one.jp/


[北海道]サッポロテイネ
北海道には珍しい豊富な急斜面バーン

30度オーバーの急斜面が曲がりながら連続する女子大回転コースも有名だが、なんといっても最大36度の北かべコース。非圧雪斜面で、地形変化のあるツリーラン。これにはエキサイトが止まらない。三浦ドルフィンズの本拠地で、佐々木大輔や児玉毅など、数々の名スキーヤーを育てた地形は今も健在だ。

 
北かべに限らず全コースが面白い。チマチマと滑らずにノンストップで滑走するのがたまらない(山木匡浩)
急斜面や沢形状の場所がコンパクトにあって、1日中滑っていても飽き……、というか1日も滑れない(伊藤高)

標高
1,023m

最長滑走距離
5,700m

標高差
683m

最大斜度
38°

コース数
15本

リフト
9本

G/R
1基/-本

◆公式HP/https://sapporo-teine.com/snow/


Hirofumi Ishikawa

[北海道]ニセコモイワ
森の中に隠されたBCさながらの自然地形

スキー場エリア内の森の中はすべて滑走でき、そこはバックカントリーさながらの自然地形の宝庫。ナチュラルパイプにマッシュやログ、ジャンプにと、どこをどう滑っても楽しい。それでいてJAPOWなのだから最高得点がつく。

 
コンパクトながらも、ぎっちりと地形変化の詰まった山。さまざまな地形でパウダーライドを楽しむことができます(児玉毅)
 
自然を遊ぶことの楽しさに開眼する山。「自然地形の遊び方・そのコツ教えます! POWDER×JUMP Tips13」で紹介している13の遊び方が、モイワなら全部できちゃいます! 北海道の自然と地形遊びのオモシロさに感動することお約束(STEEP編集部員)

標高
—m

最長滑走距離
2,000m

標高差
-m

最大斜度

コース数
8本

リフト
3本

G/R
—基/-本

◆公式HP/https://niseko-moiwa.jp/ja/


[長野]白馬岩岳
白馬ローカルが密かに愛する自然地形の宝庫

ビッグゲレンデひしめく白馬では比較的地味な存在だが、ローカルが大切にしている地形天国といえばココ。ゴンドラ1本分に当て込みポイントが続き、巨大バンクが連続するVIEWAや、HIKAGE、沢コースなど、まさに自然地形の宝庫。

また、高速カービングが楽しいのは、ゲレンデ左端のかもしかレーシングコース。目一杯のスピード感を楽しめる。

 
いくつもの壁があるコースをゴンドラ回しでできます。すり鉢状になっている場所も面白いです(上村俊介)
あらためて滑ると面白い場所。スノーボード的な感覚で遊べる箇所もたくさんあって楽しい(田中嵐洋)
パウダーの時にすり鉢状のコースを行きましたが、ものすごく楽しかったですね(木原初夢)

標高
1,289m

最長滑走距離
3,800m

標高差
539m

最大斜度
35°

コース数
26本

リフト
9本

G/R
1基/-本

◆公式HP/https://iwatake-mountain-resort.com/winter


[長野]白馬乗鞍
意外と知られていない自己責任エリアの充実

スキー場は左右の2エリアに分かれ、横に広がるコースレイアウト。9本のリフトに9コース。なかでもゲレンデ全体の8割が中・上級者向けというから、滑り応えも上々。エリア随一のワイドオープンの急斜面パウダーバーンにプラスして、ツリーランの自己責任エリアが意外に充実している。

ギャップ、ほどよい斜面、パウダーとすべての要素がある遊園地。仕事前に行くことも多くて黙々と滑っています(深谷 奨)

標高
1,300m

最長滑走距離
2,500m

標高差
600m

最大斜度
38°

コース数
12本

リフト
9本

G/R
-基/-本

◆公式HP/https://www.hakunori.com/


[群馬]丸沼高原
ゴンドラまるまる1本分の当て込みバンク天国

滑り派のスキーヤーに「一番面白い」と絶賛されるのが、ロープウェイ山頂駅から麓までの4kmのロングコース。自然地形に沿いながら、左右の壁を右に左にとリズミカルに当て込みながら滑れる。流れる水のように、漂い遊びながらライディングする4kmのダウンヒルはゴキゲンそのものだ。

さまざまな種類の壁と変化する雪質とのコンビネーションで、いつ行っても同じ状況がない。飽きることもなく地形遊びに夢中になってしまう。群馬のスキー場の多くは自然の壁が遊べるという共通項があるが、丸沼はその象徴だ。

ゴンドラ回しでロングコース。パウダー、地形、コブ、パークと全部を楽しみながら滑れますね(藤田サイモン)

標高
2,000m

最長滑走距離
4,000m

標高差
600m

最大斜度
32°

コース数
13本

リフト
8本

G/R
1基/-本

◆公式HP/https://www.marunuma.jp/winter/


[長野]斑尾高原
ツリーランに加えナチュラルな地形ポイントが勢揃い

斑尾高原は起伏が豊かな地形を活かしたコースレイアウトが特徴。とくに木々の間を滑るツリーランコースは、バラエティに富んだ12ものコースがあり、その数、クオリティともにツリーラン日本一とも名高い。

スキー場エリア内の林に手を入れて、年々非圧雪コースを増やしてきた斑尾。その規模は圧雪コース数に匹敵するほどにもなっており、当然、整備されていない自然の地形のままで、変化に富んだナチュラルなヒットポイントがたっぷりだ。自然地形を滑るのに、抜群の環境が整っている。

 
起伏豊かでツリーランが豊富なところが気に入っています。自分のホームの野沢温泉から近所でしたが、あまり知らなくて、もったいなかった…(河野健児)

標高
1,350m

最長滑走距離
2,500m

標高差
440m

最大斜度
37°

コース数
29本

リフト
11本

G/R
-基/-本

◆公式HP/http://www.madarao.jp/ski


他にも選ばれた地形のおもしろい山

北海道和寒東山旭川市と名寄市のほぼ中間。市民スキー場レベルを超えた圧雪技術で、コースコンディションは最高品質
北海道ニヤマ高原函館近くのスキー場。パウダーに当たったら地形的にでっかく飛びまわれる
北海道ニセコHANAZONOストロベリーはいくつものマッシュがあって連続して飛べる
北海道ルスツリゾートポール、沢、林間など、いろいろな地形が集約されている山の形状
岩手八幡平下倉コンパクトながら滑り手のセンス次第で遊び方が無限になる地形多し
新潟関温泉落ちるところ、飛べるところ、当て込めるところ、創造性が問われる
新潟GALA湯沢午後から開く2.5kmの下山コース。滑る度に地形が変わって飽きない
長野ヤマボクリフトは2本ほどしか動いていないが、ナチュラル地形と非圧雪はなかなか
長野竜王スキーパーク両脇に林が広がるタイトなコース木落。起伏で飛びまくれる!
岐阜高鷲スノーパークダイヤモンドコースは降雪状況によって起伏が大きく変わるので楽しい

自然地形を滑るときのポイント

とにかく周りを見渡す

自然地形を楽しむためには、まず地形変化を探すことから始める必要がある。リフトに乗っている時からリサーチを開始。コースを俯瞰しながら、起伏、壁、片斜面、ギャップなど、あちこちを見回して、何があるかを確認。 

大切なのは、視界を広く保つこと。視線を上げれば、滑りの安定感が増すし、次から次へと目につく面白そうな地形を見つけやすくなる。

斜面変化をあらかじめ予測する

手つかずの自然の地形だけに、斜面は変化に富んでいることが多い。よって基本的な心構えとして、常に変化を予測して動くとよい。

壁全体を見渡し、まず入口から出口まで滑るラインをイメージ。最初は少し早いかなと思うくらいの速度で進入。壁を上っていく時のスピードの落ち具合をチェックできれば慣れるに従ってスピードを出してみよう。速く滑るほど横からのGを体感でき、3D地形のおもしろさにハマるかも。

あらゆるラインを試してみる

例えば壁にはさまざまな角度があり、斜面状況もいろいろだ。それらの状況に応じて、進入角度、ターン弧、カービングやスライド、スピードなど、ありとあらゆるラインを試してみたい。深く切れ込んでカービングターンをすれば頂点部分に当て込みができるし、リップでちょっと飛んでみるのもいい。

さらに・ぜひコチラの記事と連動させて見よう


おススメを教えてくれた人々のプロフィールはコチラ

nameprofile
伊藤 孝太スプートニクでSweet Protection・Gogglesoc・Happynorwegianなどの営業を行う
上村俊介RIOTSKIからはシグネチャーモデルもリリース
大池朋未4FRNT SKIライダー。女子だけで山を滑る活動も行う
小野塚彩那Xゲームスシルバーメダル、ソチ五輪銅メダリスト
木原初夢戸狩温泉でモーグルコースを管理。長野県モーグルコーチ
河野健児ヴェクターグライド開発や地元の野沢温泉観光協会会長も担う
児玉 毅スキーを背負っての旅がライフワーク。世界中を滑走中
下山研朗モーグル元オリンピア。実家は苗場のホテルグリンデルワルド
関口雅樹夷フィルムズ代表。国内外を旅周りiconシリーズを撮り続ける
田中嵐洋THE NORTH FACE プロモーション
中島 力イベントなどではMCとしても活躍するプロライダー
西方晃平野沢温泉出身。ディガーとしてパークを盛り上げる
祓川貴広白馬さのさかを中心に活動する不整地専門インストラクター 
深谷 奨パタゴニア白馬店スタッフ。中島力らと遠征活動も行う
藤田サイモン神立高原でフリースキースクールを運営。レッスンに定評あり
古瀬和哉白馬エリアをガイドするLOCUS GUIDE SERVICE主宰
山木匡浩ヤマキックスこと日本を代表するビッグマウンテンスキーヤー

※あいうえお順

※出典:2017 BRAVOSKI vol.2より再編集

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