Photo/Japan Freeride Open
2/8(土)のジュニアカテゴリーを終え、翌2/9(日)はオープンカテゴリーの日だ。
開催斜面はジュニアカテゴリーと同様に、いつもは管理区域外の第6ペアリフト上部に広がっている稗田山東斜面。
ただ、滑走距離はジュニアのコースから倍近くになり、上部にある雪崩止めの上からのスタートとなる。ゴールエリアはスタートからは視認できない。


まず、右または左から雪崩止めを巻いていくか、雪崩止めを飛び越えていくしかない。ここが最初の見せ場となるポイントとなる。
そこを超えると気持ちよく滑れる沢地形が続き、徐々にオープン斜面へ。この両側の地形を使ってスピードに乗ったターンやジャンプを絡ませたラインなど、総合滑走の見せどこだ。


そこを抜けると斜面が開け、両サイドにはこの降雪によって数え切れないほどのうねりが出現。ここの処理の仕方が見もの。
最後はジャンプの見せ場となるキャットロードを超えて、ゴールゲートをくぐりぬけたらフィニッシュだ。

オープンが開かれた日は、天候が目まぐるしく変わる1日となった。雲が抜け青空が現れ日が差したと思ったら、その数分後にはガスがコースを覆い、ジャッジからはなにも見えない状態。そのつど大会の進行は妨げられ、スケジュールがホールドすることもしばしば。選手たちは自然に翻弄されながら、集中力と対応力が試される場となった。

コースは数日間にわたって立ち入らなかったので軽い雪が膝下まである状況。各選手たちは大会の緊張感を持ちながら気持ち良くパウダーを味わうように滑っていた。
そのなかでも勝敗を分けたのは流れるようなラインとスピード感だったと感じた。躍動感を感じる滑りを見せた選手が上位に入っていることを見ても、その傾向は外れていないだろう。


女子前走がドロップインしたのは10時過ぎ。その後、数人滑ったところで1時間半近いウェイティング。視界がクリアになった隙間を狙い選手が滑り女子選手全員が滑りきったのが13時過ぎ。
男子前走が13時30分に滑ったところで、その日のうちに選手全員が滑りきることは難しいという判断を運営側が下し、10回目にして初となる予備日開催となった。
オープン女子の3位まではこちら。

1 MIZUKI YAMAGUCHI 89.7
2 MINA ITABA 88.0
3 SHOKO SUZUKI 74.7

1 KOHARU HATTA 90.0
2 HITOMI ITO 84.3
3 KIZUNA TAKAHASHI 77.7
第1回目のJFOは雪不足のため中止。そして10回目は視界不良で予備日開催。
どうやら区切りのよいタイミングで運営側を悩ませるハプニングが起きるようだ。
というわけで男子は翌10日(月)に開催。前日同様に視界がクリアになったり、ガスが巻いたりという天候ながら、大会進行は順調に進んだ。

前日までの雪が沈降し、その上に5cmほどの新雪が乗ったコース状況。その斜面をジャッジやMCがテストライドしたが、よく走る雪で滑りやすいと表現しただけあって、男子選手はアグレッシブに滑る選手が多い印象。ここ数年の開催でもっともコンディションがいい大会バーンに仕上がっていた。



雪崩止めのジャンプセクションを大きく飛ぶ選手、フォールラインに向かってハイスピードで落とす選手や沢の地形を活かしてスプレーを上げる選手、極上の雪に歓声を上げながら滑る人、地形を使って特大のジャンプを見せる選手など、フリーライドマインド溢れる滑りが多く、見ている人の心を躍らせるライディングが多かった。
オープン男子の3位まではこちら。

1 MASAORI FUJII 93.0
2 KOGA HOSHINO 91.0
3 TAKASHI KOYAMA 88.7

1 RYU YAMASHITA 92.0
2 TARO MATSUNO 88.0
3 SHUZABURO OOTSUBO 87.7
THE NORTH FACE GRAVITY 白馬で夜に開かれたジャッジイベントで流した映像を見て、オーディエンスの投票によってその日一番格好いい滑りをしたライダーに送られるThe best of freeriders” 通称”The man 賞”を獲得したのはこの2人。

SKI MEN KEISUKE TEZUKA
選手全員が滑ったあと、大会オーガナイザーの植木鹿一と大池琢磨が10周年の大会を締める形でライディング。ひとりは特大フロントフリップで観客を魅了し、ひとりは宿題を残した滑りに反省しつつ、25季のJFOを終了した。


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