原 大智(はら だいち)北京オリンピックに向けてのインタビュー映像と直前の戦績&滑りをチェック|フリースタイルスキー/モーグル|選手プロフィール 

いよいよ迫る北京五輪に挑む「間違いなく史上最強」といわれるJAPANモーグルチーム。五輪の舞台でどんな滑りを見せるか? 金メダルが非常に有望視されている男女モーグルの日本代表選手たちを紹介しよう。五輪の戦いのゆくえを占う’21₋22シーズンのワールドカップのコンペティション映像も合わせてチェック! 


原 大智(はら・だいち)
HARA Daichi

2018年の平昌五輪でフリースタイル種目の日本男子選手初の銅メダルを獲得、スキー界を沸かせた。その後、20年5月にプロ競輪選手としてデビューし、ユニークな「二刀流」に。競輪9:モーグル1ともいう練習量バランスで競輪に圧倒的な比重を置いていながらも、今季、ワールドカップ第4戦では堀島行真に次いで2位。再び世界のトップシーンへ鮮やかに戻ってきた。スピードのあるキレキレのターンが持ち味。

☟ちなみにコチラは2021年12月17日に開催されたワールドカップ第4戦(アルプ・デュエズ/FRA)で2位となった時のFISのツイッター投稿。

コチラは原 大智選手自身による同日の投稿

■ プロフィール

生年月日1997年3月4日生まれ
出身東京都渋谷区
所属日本スキー場開発クラブ
近年の主な戦歴'21-22 ワールドカップアルプ・デュエズ大会2位
'19 世界選手権モーグル、デュアルモーグル3位
'18 平昌オリンピック銅メダル
使用ギアスキー板 : ID one
Instagram@d.h_mogul_keirin

■ 原 大智・滑り映像

2021年12月17日に開催されたワールドカップ第4戦(アルプ・デュエズ/FRA)で2位となった快心の滑りがこちら。

2018年の平昌オリンピックで銅メダルに輝いている原大智。その際の様子をスライドショーで。


■ 北京五輪直前の「代表決定オンライン会見」コメント

いよいよ北京五輪がすぐそこまでというタイミングで、日本代表決定オンライン会見が全日本スキー連盟によって開催された。原大智選手のコメント映像を抜粋してお届けしよう。「Q」はメディアの記者による質問だ。

1月23日(日)19:00~19:30 代表決定オンライン会見より

Q. 2度目のオリンピック出場を決めて今の気持ちを聞かせてください
― もう本当にほっとしているというか、この4年間いろいろあって結構諦めかけていたんですけど、それでも戻ってこれたことに嬉しく感じますし、ホッとしているという率直な感想です。

Q. とくに今シーズン最後のチャンスをつかんで勝負強さを感じる原選手ですが、ご自身振り返っていかがでしたか?
― このスイス遠征から始まった合宿や海外遠征が4、5ヶ月くらいなんですけど、すごく濃い時間を過ごしたなという気持ちです。

Q. 競輪とモーグルと2足の草鞋を履きながらの4年間だったと思いますが、こうしてオリンピックの切符を掴んだこの4年間、今振り返っていかがでしたか?
― 本当によくやったなとかしか思えないですね。本当によく頑張ったな、としか…。

Q. 1度目と2度目は違うオリンピックかなと思うのですが、いまの心境、オリンピックに向けてどのような気持ちですか?
― そうですね、結構楽しくやりたなという気持ちのほうがすごく大きくて、成績もとりたいといえばとりたいのですが、まず自分がここまでやってきたことは楽しんでやることが一番だったので、それを曲げずにやりたいなという気持ちもすごくあります。

Q. どのような姿を日本中に見せたいですか?
― 楽しむ姿を見せたいです。

Q. あらためて目標をお聞かせください
― 楽しみたいのはもちろんですが、成績とりたいという気持ちもすごくあるので、出るからには金メダルを目指して頑張ります。

Q. 今シーズン、ワールドカップで2位に入ったり、結果を残しているなかで、モーグルをやっぱり続けていきたいという気持ちはないですか?
― いまのところないですね。いまは北京に集中していますが、どちらかというと競輪やりたい気持ちのほうが、競輪やり始めてからすごく大きかったので、気持ち的には変わらないという感じですね。

Q. 競輪の経験からモーグルをやったときに、手足が自由に動くようになって素早くなったとのことですが、ターンにはどういう効果が生まれたんでしょうか?
― やはり、切り返しの部分がうまくなってるというのもありますし、ターンで失敗するという要素が限りなく低くなって、ターンの自信がものすごくいまはありますね。

Q. それは4年前に比べてかなり大きくなっていますか?
― だいぶ大きいですね。やはり自分の苦手な分野、ジャンプにものすごく集中してできるのと、ジャンプに練習時間をかけられるというのは、すごく大きいなと思っています。

Q. 開幕戦から試合を重ねる中で感覚が取り戻せているなと感じるところ、よくなっていると感じる部分は?
― 一番は試合慣れと、試合の感覚がすごく取り戻せているなというのがあります。モーグルというより試合慣れですね。

Q. 今季エアの質が完成度含めすごく上がったということですが、競輪をやりながら練習量は具体的にどのような感じだったのでしょうか。もしくは練習をまったくやらずに急に伸びてきた、とか理由はありますか?
― 練習量の割合としては競輪をやっていたときのほうが競輪の練習量の比率がすごく高くて、一時期9:1の割り合いくらいで競輪の練習をしてきたんです。モーグルは全体の1割とか2割の練習量しかやっていないのですが、その2割をものすごく集中してやって、練習の質としてはすごく高かったのかな、と今考えると思います。まだまだなんですけど、競輪にいく前より今のほうがエアが全然いいというのは間違ってないんですが、その成長は、練習量は少ないんですが、集中して質のいい練習をしていたせいかなと、すごく思っています。

Q.ターンもすごくキレがいいですよね、雪上練習の割合はどのようなものでしたか?
― もともとターンには自信が結構あったので、それが競輪からのフィジカルだったり、ターンにはすごく変換できたのかなと思っています。ターンは雪上でしか練習していないのですが、得意な部分であるためにすごく伸びていくというか、ターンのほうが練習量は少ないのですが、今のほうがもっと自信がついたという感じです。

Q.総じて競輪が9でモーグルが1というくらいで、ここまでの成長を見せたということですか?
― 9:1とか8:2とか、一番比率が大きくなっていた時期によって違うんですけど、競輪9でやってたときもありますし、だいたい平均すると8:2という感じでやってたという感じです。


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