ATOMIC・ARMADA・SALOMON  ’22-23シーズン ニューモデルの発表! 来季の注目アイテム&話題は?|アメアスポーツ展示会

SALOMON・ATOMIC・ARMADA・と名だたる人気ブランドを擁するアメアスポーツジャパンによる’22-23シーズンのニューモデル展示会が2022年の2月半ば、時は北京オリンピック真っ只中に東京都内で開催された。お披露目された最新モデルたちからSTEEP編集部として気になるプロダクツをピックアップして紹介したい。


SALOMONブランドには’22-23シーズンに向けて3つの要注目のトピックがある。’16-17シーズンの登場以来、サロモンのフリーライドカテゴリーにおけるフラッグシップモデルとして人気を博してきた「QST」シリーズが第3世代にアップデート。そして新世代のスキーに対応した革新的なオールマウンテンビンディング「STRIVE」の誕生だ。さらにはゴーグルとヘルメットが最先端技術で融合した未来型のバイザーヘルメットも登場。その進化ぶりを詳しく見てみよう。

最新テクノロジー全部盛り!
第三世代へと進化したQST シリーズのアイコン「QST106」

QST 106 (右から2台目)139-106-126mmR=19m (181cm) Length=165/173/181/189 cm 99,000円(税込)   Ph/TSUJINO Akira 

世界中の雪山で人気のSALOMON QSTシリーズ。’22-23シーズンの一番のニュースは、QST106がフルモデルチェインジを果たしたことだ。’21₋22の昨シーズンにQST BLANKという一番ウエスト幅の太いモデルに搭載されていた新しいテクノロジー「ダブルサイドウォールテクノロジー」が、今季はQST106にも搭載された。

サイドウォールを二重構造にすることで、足元のエッジグリップ力が強化され、雪面をしっかりとらえキレと安定感を実現。また、トップとテールのワイドポイントをよりセンター寄りにしてロッカー部分を延長したことで、パワー伝達が素早くなり、クイックなターンや遊び心にも応える自由度の高いライディングを可能にした。

スキーのベースには「CFX」というSALOMON独自の新素材を投入。CFXは天然素材の麻にカーボンを織り混ぜたファイバーレイヤーでSALOMONが特許も取得している。加えて、トップとテールには振動吸収のテクノロジー「コルクダンプリファイヤ」を採用し、スムーズで安定感のある滑走性を確保した。このように「QST106」は、とにかく最新テクノロジーが全部盛り! という最強マシンに進化を遂げた。

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オールマウンテンに対応する革新的なビンディング
SALOMONの技術力が光る「STRIVE」デビュー!

STRIVE 16GW38,500円(税込)   Ph/TSUJINO Akira

’22₋23シーズンは新しいビンディングもリリースされる。その名も「STRIVE(ストライブ)」。SALOMONビンディングは以前からトゥピースが三角形の矢印をモチーフにデザインされてきたが、そのテイストを踏襲し、SALOMONのプライドを感じさせるフォルムとなっている。

「STRIVE」は、新世代のオールマウンテンスキーに対応した最新のオールマウンテンビンディング。「スキーの自然なフレックスを導き出し、パワー伝達性に優れ、軽量かつ低重心で操作性に優れる」というのがざっくりした魅力ポイントだ。もう少し詳しく理解してみたい。

ストライブビンディングの一番の特長でありメリットは、20㎜という重心の低さだ。SALOMONのフリーライドビンディングWARDENよりも重心は低く、他メーカーの同系列のライバル的なビンディングよりも約30%重心が低い。重心を低くすることによって雪面とのコンタクトやパワーレスポンスなどが非常に良くなるのが強みだ。

トゥとヒールの高さが5㎜違うが、このランプ角が最もニュートラルなポジションがとれるといわれているから。さらにトゥピースのスライディングパッドも72㎜と非常にワイドにし、ブーツソールとビンディングの接地面積が拡大。よりパワー伝達性能が上がり、ポジショニングが良くなることで、よりダイレクトで鋭いライディングを叶える。

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ゴーグルとヘルメットが別物のように見えながら
プレミアなフィット感を実現した新感覚ヘルメット

DRIVER PRIME SIGMA PHOTO MIPS L4710000(左)49,500円(税込)

’22-23シーズン、SALOMONはまったく新しいバイザーヘルメット「DRIVER PRIME(ドライバープライム)」をプロデュースする。まず何より注目すべき点は、ファッション性と機能性を兼ね備えた、そのデザイン。これまでのありがちな宇宙飛行士のようなバイザーヘルメットのテイストをなんとか変えたいという思いで、本社のヘルメットチームが非常に苦労してデザイン考案した賜物の自信作という。まるでバイザーでないような、ゴーグルとヘルメットが別々のように見えながら、しっかりと機能満載のバイザーヘルメットで、ゴーグルとヘルメットが一体化して高いフィット感が味わえる、という点が最大の魅力だ。

衝撃から脳を保護するMIPS、スマートセーフティ 360°、EPS4D など多数のテクノロジーを搭載し安全性を最大限に確保。BOA360® テクノロジーを採用。ダイヤル式フィットシステムで頭周りにちょうどよくフィットするのも利点だ。また、MaxFit 構造+メリノライナーで被り心地も上々。ヘルメット内部のベンチレーション機能も充実していて蒸れずに快適。

そして、重要なのがゴーグルの機能だが、シグマ・フォトマグネティックレンズを採用している。光を適切に変化させてコントラストを向上させ、広い視界を確保。レンズ交換も素早く簡単にでき、雪山での光のコンディションに合わせて対応できるため安心感が抜群だ。

このシグマ・フォトマグネティックレンズは市場で3万~3万5千円くらいするもの。ヘルメット自体も3万5千円~4万円くらいするものが合わさって「DRIVER PRIME SIGMA PHOTO MIPS」で49,500円(税込)と、クオリティを考えるととてもリーズナブルだ。

◆ SALOMON 公式HP https://www.salomon.com/


ATOMICのフリースキー系のコレクションは、’23季もさらに充実。ざっくり捉えると、ゲレンデ・パーク・バックカントリーとオールマウンテンを滑り倒すなら「BENT CHETLER」、山へ入る人には登りの負担を軽減しつつ滑りの質も落とさない「BACKLAND」、リフトで滑るのをメインにするならパックされた斜面でのグリップ感の高い「MARVERICK」がオススメだろう。しかし、同じタイプのスキーでもウェスト幅や長さによって乗り味はさまざま。バラエティなスペックで滑り手のスタイルで選べるようになっているのがATOMICの魅力、’22-23シーズンはどの1本を選ぶ?

「BENT CHETLER」に110・90㎝が加わり、BENTファミリー展開に!

BENT CHETLER 110 (中央)133-110-124mm R=18m (180cm )

「BENT CHETLER(ベンチェトラー)」に、これまで100㎜と120㎜の2サイズのみだったところ、’22-23シーズンは真ん中の110㎜という調子のよさそうな魅力のサイズが登場。さらに90㎜と細身幅も加わり、ラインナップが4本となり、ベントファミリーという形で展開していく。’22-23シーズンもベンチェトラーが油絵でデザインしたグラフィックを載せながら、滑り手のスタイルに合わせてどの太さでも隙間なく選んでもらえるようになったことが最大のアピールポイントだろう。今まで100㎜と120㎜の間の太さが欲しいなぁと思っていた人には110㎜は「待ってました!」の朗報になるはずだ。

「BENT CHETLER」の特長は、まずは驚くほどの軽さ、そして、トップとテールにロッカー形状を採用していながらセンターにはベントもあり、スキー自体が軽くて非常に柔らかいという点だ。よってトップからの浮き上がりが大きく、しなった状態で接雪面を多くとりながら、カービング要素もしっかり出せるという特長が魅力。

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MAVERICKは北米で一番人気

MAVERICK シリーズ

昨年から登場した北米チームが開発してオーストリアで製造している「MAVERICK」、チタンのシートをベースにして作られていて、整地からパウダーまで一台でなんでも使える北米で一番人気のあるモデルだ。カービング要素も強くてBENT CHETLERのシリーズよりも足元のテンションが強くしっかりしていて、逆にBENT CHETLERよりキャンバーがそんなに強くない。’22-23シーズンも継続的に要注目だろう。

ウィメンズは「MAVEN」、カーボンシートなのでチタンは入っていない。これもBENT CHETLERよりも足元はしっかりしていて、整地でのグリップ力は落とさないようになっている。女性に特化したモデルなのでシェイブ自体はあまりカーブがきついよりは、ややVシェイプに近く、女性の骨格に合わせた体の負担が少ないオールラウンドスキー。整地されたところからパウダーまで幅広く対応できる。

定番「BACKLAND」はグラフィックチェインジ

BACKLAND シリーズ

よりバックカントリー系に近いのがロングランで人気を集めてきたATOMICフリーライド系のアイコンともいえる「BACKLAND」のシリーズ。プロスキーヤーの児玉毅の愛用モデルとしてもよく知られている。頭の部分は全部ホライゾンテックでセンター幅117㎜から78㎜まで、とても細かく用途に対応できるようにセットアップされている。’23季はラインナップや機能性はそのままに、グラフィックが変更されている。

登ることを想定してスキーを軽量化するとスキー自体の良さが落ちてしまうため、そのバランスが難しいが、「BACKLAND」は滑りも満足できるものを残しつつ、山へハイクして上がるときの負担を考えて作られているので、軽量化されていながらも滑りの良さは落とさない、というところが魅力だ。117㎜あたりは深いパウダーを意識して作られているので入る山やハイシーズンに合わせて使いたい。

去年リリースされた100㎜などは汎用性が高くて、いろいろなシチュエーションで使える。児玉毅も100㎜・107㎜・117㎜と全部使っているなかで、「ものすごく滑りやすい」と100㎜はイチ押しだ。普段、個人的に楽しみで滑る時は100㎜に乗っているという。

ATOMIC BOOTS
超人気の「HAWXシリーズ」がさらに快適・機能的に!

HAWX PRIME XTD 130 CT GW  Flex:130 Size:22/22.5~30/30.5cm98,890円

ATOMICのブーツ「HAWXシリーズ」ウルトラ、プライム、マグナム 3タイプともすべて軽量化。外側の硬いシェルだけでなく、Mimicライナーというライナー自体がオーブンに入れて熱成形で形を何度でも熱成形できるため、高次元でパーフェクトフィットできる。

ウルトラのラスト幅が98㎜、プライムが100㎜で一番人気。マグナムは102㎜の立って履いたほうが履きやすいくらい、と評判の快適さだ。’22-23シーズンはすべてのシェルのメモリーフィット、インナー自体も熱成形できるライナーにアップデイトされ、究極のフィットの追求が一段と加速した。

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◆ ATOMIC公式HP https://atomicsnow.jp/


ARMADAの展示スペース

ARMADAといえば、そのルーツはやんちゃなストリートキッズだったタナ―・ホールが仲間のJ.P.オークレアらと2002年に立ち上げたライダースブランド。以来常にストリート街道を突っ走ってきた感があるが、ブランドの成長とランナップも成熟し、ついに’23季はまったく新しいツアースキーのシリーズ「LOCATOR」をプロデュースする。各カテゴリーでデザイナーが違う、雪遊びのシーンによってデザインが違うため、いい意味で統一感がない。ジャンルごとにユーザーの好みを押さえているところがARMADAらしさといえそうだ。

ZEROシリーズに激震・常識を覆す
SHORT PANTS PARADOX」デビュー!

SHORT PANTS PARADOX

’22-23シーズンのZEROシリーズのお披露目で、まず目に留まるのが、そのビジュアル。黒ベースで、スキーによって微妙にトップと滑走面の色が変わっている。それよりも何よりもラインナップにビッグニュースな追加モデルがある。「SHORT PANTS PARADOX(ショートパンツパラドックス)」というユニークなモデルがリリースされたのだ。PARADOX=逆説的という意味だが、一般的なフリーライドスキーは180㎝~190㎝くらいが普通という中で、このスキーは176 ・168cmという短さ。短いスキーでのハイスピード滑走、ビッグターンはあり得ないという定説、固定概念を覆すパフォーマンスを可能するチャレンジャー的なモデルなのだ。

ウェスト幅は112㎜、R=21.5m(176cm)、ノーズロッカーは抵抗を受けないよう抑えめで、テールもロッカーの開始点がややセンター寄りで操作性を高めている。センター位置が大きくセットバックされたディレクショナル形状で、パウダーではスキー全体で浮力を発生させる構造になっている。まるでサーフボードに乗るような感覚も得られる。短いことで機動力も抜群、遊びの自由度がとても広い。センター110mmオーバーでもややハリのあるフレックスとキャンバーバランスによりグルーミングでのターン性能も信頼できる。

あのサミー・カールソンに「究極のパウダーツール」
と言わしめた「White Walker 121」登場

White Walker121

Zeroシリーズに新しくサミー・カールソンの新しいシグネチャーモデル「White Walker121」がリリースされる。昨シーズンのサミーのシグネチャーから5mm 太くなってウエスト幅は121mm。主にテールでスプレーを上げるようなライディングイメージで乗る。テールには3D構造を採用、ARMADAには珍しくビンディング位置が後ろ気味で、縦滑り系のユーザーのための新しい提案になる。エッジ部分がとても短く、ほぼゼロキャンバーのフラット形状が特長。183㎝なら有効エッジは150㎝以下?かなというくらい短いのだ。

’21-22シーズンでいうと、JJのULとWhite Walkerの違いは、JJのULはパウダーの中でちょっと浮いてターンを楽しむ感じのパウダー系のスキーで、White Walkerは浮かないけれどパウダーの中でのスピードを求める人はこっち、のような2つの選択肢から選んでいたところが、「White Walker121」は浮くし速いし、横滑りもできちゃう、「究極のパウダーランを楽しめるツールだ! 」とはまさしくサミー・カールソンによるコメントだ。

そして、「本当にディープパウダーを遊びたいという人は飛びつくと思う。見ただけでも「コイツ絶対にいいだろうな」って気がすると思います」とは、ARMADAのマーケティングスタッフのコメントだ。これは、もう気になってたまらない!

ARMADAの幅を広げる新しいツアースキー
「LOCATOR」で山岳の世界観に挑む

LOCATOR  Length : 162.170.178.186cm 99,000円(税込)   Ph/TSUJINO Akira

バックカントリーのあらゆる地形や雪質に対応するようにデザインされ、112・104・96・88mmの4つのウェスト幅のバリエーション、サイズはユニセックスなので短いものから長いものまですべて揃う。ARMADAらしからぬ落ち着いた大人っぽいグラフィック以上に、驚くべきはその軽さ。なんとLOCATOR112は180cmで1500gと驚異的な軽さを実現。それでいて滑りも捨てていない。

特長はなんといってもローキャンバー。キャンバーが低いことでシールでの登りのグリップ力がいい。カルバという軽量のコアにカーボンのシートを入れることによって、軽いのにトーションは強い。軽くて登るのはいいけど滑りはどうなの?という課題をクリアする、「滑れるし、登れるし、やるじゃない」という自信作なのだ。

ARVシリーズ・DECLIVITYシリーズ・アパレルライン

スキーでは、この他、定番のARVシリーズ・DECLIVITYシリーズらはグラフィックチェインジ。毎年テイストが変わるが、’22-23シーズンも存在感たっぷりのグラフィックが揃っている。アパレルラインもビビットな単色からARMADAらしい迷彩柄までバラエティな展開。なんでもアリな多様性が強いパンチになって独特の世界観を醸し出している。

◆ ARMADA 公式HP  https://armadaskis.jp/

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