8/1から発売開始。Hakuba Valley全山共通シーズン券はここが魅力的

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Hakuba Valleyの豊かな自然と滑走環境

長野県のHakuba Valleyは、南は大町市の爺ガ岳スキー場、北は白馬コルチナスキー場まで、直線距離にして25kmほどのエリア内に10のスキー場がひしめく。
スキー場の背後には標高3000mに届きそうな後立山連峰が連座し、これらの山を超えて日本海からやってくる寒気団は、良質な雪をこのエリアにもたらしてくれる。標高の高い山岳地帯では9月末から雪が舞い始め、10月には山岳地域の雪の白、スキー場のある標高帯は黄色くなり、緑豊かな麓とあわせた三段紅葉が見どころだ。
スキー場のシーズンインは早い年で11月下旬から。スキー場がクローズするのはだいたいゴールデンウィークまでなので、数えるとなんと半年近くは雪上に立てる。  

Photo/Hiroya Nakata

これほどのスキー場が立ち並ぶのは国内屈指の滑走環境といえよう。しかも、その大半が最長滑走距離5000mを超えるスケールのビッグゲレンデ。その麓には魅力的なスキータウンが広がり、スキー場の近くには温泉もある。このような環境は国内はおろか世界的にみても稀有な存在であり、その魅力の虜になる人は数知れない。だからこそ、年月を重ねるごとに世界中から滑り手が訪れ続けるのもうなずける話だ。

23-24 Hakuba Valley 全山共通シーズン券の種類と価格

Hakuba Valleyを構成する10スキー場はそれぞれに大きな標高差があり、斜面の向きも様々。コースバリエーションも豊富で、非圧雪コースや各種パーク、丁寧に整備されたグルーミングバーンなど、その総合力はすでに世界中が知るところだ。この記事の下部で10スキー場を簡潔にまとめておくので参照してほしい。

このHakuba Valleyの全スキー場で利用できる23-24全山共通シーズン券(以下、通称となっているバレー券と表記)が今年も発売される。券種は全部で4タイプ。

券種大人料金小人料金販売期間
超早割価格110,00058,0008/1(火)~9/13(木)
早割価格135,00071,0009/15(金)~10/31(火)
通常価格165,00087,00011/1(水)~
リピーター割価格99,80053,0008/1(火)~8/31(木)

今季のバレー券の目玉はなんと言ってもリピーター割だ。昨年バレー券を購入した人に限り、リピーター価格として9万9800円での提供になる。期間は8月中に限られるので、昨年買った人はこの特典を忘れずに活用したい。

他券種は一般的なシーズン券の早期割引と同様に早く購入するほど安価で手に入れられる。定価は11月1日以降に販売される16万5000円。リピーター割と比較すると差額は6万5200円。超早割と比べても5万5000円も違うとなれば、早期に購入するに越したことはない。さまざまな種類の共通シーズン券がいくつもあるが、悩んでいられる時間は案外少ないのだ。

購入はこちらのサイトから。
https://www.hakubavalley.com/

Hakuba Valley 全山共通シーズン券のメリットとは?

そのメリットは豊富だ。いくつか列挙してみよう。

シーズンが長く楽しめる

22-23季、スキー場オープン日が最も早かったのが白馬五竜の2022年12月9日。スキー場クローズはつがいけマウンテンリゾートの2023年5月7日。バレー券なら10スキー場を自由に選べるため約5ヶ月間に渡って滑れる。

Photo/Hiroya Nakata

10スキー場からコンディションや好み、気分にあわせて選べる

パウダー滑走派なら南北25km圏内の降雪状況やスキー場のコース条件をみながらスキー場が選べる。ゲレンデをくまなく滑りたい人にとっては各スキー場の名コースを時期ごとに滑り尽くすのも面白い。パーク派は、特徴の異なるさまざまなパークをはしごして選べる。目当てのパークがメンテナンスだったとしても、他の選択肢がある。Hakuba Valleyの南部や標高の低いところは雨混じりの雪でも、北部エリアや高標高帯ならば雨が避けられる。風の影響やリフトなどの不意な運休にも対応できる。

Photo/Hiroya Nakata

リフト券売り場で並ばなくて良い

バレー券は顔写真の入ったICチケットのため、訪れるスキー場ごとにチケットを変更する手間もない。朝一番のコースを滑りたいのに、長蛇の列に並んで絶好の機会を逃すこともない。

たくさん滑る人にとってコスパ◎

22-23季のHakuba Valleyの10スキー場1日券の平均価格は4470円。超早割価格の11万円で割るとおおよそ24回滑ると元が取れる計算になる。24回というと、一ヶ月の週末をすべてHakuba Valleyで滑ったとして3ヶ月分。5ヶ月滑れるとして、残りの2ヶ月分が浮く皮算用だ。

気兼ねなく滑りに行ける

10スキー場をいつでも、どこでも気兼ねなく滑りに行けるという安心感は案外デカい。好みや気分にあわせて滑れるに通ずるが、滑り始めて例えば大雨になったとしても、バレー券なら諦めもつきやすく、他のスキー場へはしごしたり、麓のタウンを楽しんでみようと気分を切り替えられる。もし1日券を買っていたらそうした考えになりにくい。

Photo/Hiroya Nakata

さまざまな特典がある

案外知られていないが、バレー券を持っている人だけが得られる特典もある。代表的なものは10スキー場を結ぶシャトルバスに無料で乗れる。他にも日帰り温泉の入浴料金割引やナイターリフト料金の割引サービスがある。

このようにひとつのスキー場のシーズン券よりも、10スキー場のすべてを滑れるバレー券のメリットは多い。パウダー、パーク、フリーライディング、カービング、コブ滑走など、どんな滑り手も満足できる斜面が揃っているHakuba Valleyのスキー場。さらにスキー場のトップからは広大なバックカントリーエリアへもアクセスできる(※1)。
何シーズンも通い詰める価値がある場所、それがHakuba Valleyなのだ。

Photo/Hiroya Nakata

※1 Hakuba Valleyではエリア共通でスキー場とバックカントリーを安全に楽しむためのSafty Tipsを定めている。こちらのサイトを参照してほしい

Hakuba Valleyの10スキー場。南から順に紹介

爺ガ岳スキー場

広々一枚バーンが初心者やファミリーに最適

鹿島槍へと向かう道すがらの左手側にあるローカルスキー場。リフトは4本。ゲレンデの標高差は260m、平均斜度13度と全体的に中緩斜面で構成している。そのため、スキー場はのどかな空気に包まれており、子連れファミリーや初めてスキー・スノーボードをする人にはもってこいのスキー場だ。

https://jiigatake.com/

鹿島槍スキー場ファミリーパーク

家族向けへとシフトして2シーズン目

長野道安曇野ICからのアクセスしやすさと、中緩斜面が楽しいと評判のスキー場。ゲレンデからは青木湖が見下ろせ、鹿島槍ヶ岳をバックに滑れる絶好のロケーションが人気。子どもが滑れなくても楽しめる室内アトラクションや長い雪の滑り台などを備え、家族連れから多くの支持を集めている。

https://www.kashimayari.net/snow/

White Resort 白馬さのさか

湖に向かって滑れる絶景が魅力

フラットな中緩斜面が多いスキー場。青木湖へ向かって滑り込むグルーミングバーンのロケーションが密かに人気。駐車場から踏切を渡ってスキー場へ行くという非日常感も楽しい。

https://sanosaka.jp/

エイブル白馬五竜

特徴的な3つのゲレンデ。上部ではHAKUBA47と連結

上部と下部に位置する3面のメインゲレンデと相互に乗り入れするHAKUBA47を含めたバリエーションを楽しむ。上部のアルプス平ゲレンデは標高1680mあり、シーズンの長さも特徴的。藤田一茂とコースディレクター星野秀幸による雪のうねりが重なる新感覚のスノーパーク「GORYU WAVE」も人気。

https://www.hakubaescal.com/winter/
https://www.oito.co.jp/iimori/winter/

Photo/Takanori Ota

HAKUBA47 WINTER Sports Park

北向きロング斜面とエリア随一のパークが充実

HAKUBAVALLEYのスキー場のなかで、最も北斜面が多いスキー場。尾根上をトップトゥボトムで滑るロングランや上部エリアの急斜面やツリーが特徴。なかでも圧巻はコース1本がパークアイテムで埋め尽くされたルート4のパーク。全国から腕自慢が集まる場所だ。

https://www.hakuba47.co.jp/winter/

白馬八方尾根スキー場

標高差1071mの滑りごたえは国内トップクラス

1000mを超える標高差を楽しめる国内屈指のビッグゲレンデ。朝イチの圧雪の効いたリーゼンスラロームコースは、地形の変化と落下の気持ち良さが相まってやみつきになるほど。ゴンドラ山頂駅右側に、谷を挟んだ三角形の大斜面「おむすび」は条件が整ったときにだけオープンするパウダーゾーンだ。

https://www.happo-one.jp/winter/

白馬岩岳スノーフィールド

エリア屈指の展望。自然地形の宝庫

壁やバンク地形、隠れたヒットポイントがコース脇をはじめスキー場のあちこちに点在。地形を滑走するフリーク達がこぞって滑っている。また、山頂から目の前に広がる後立山連峰の展望はHAKUBA VALLEY随一。この景色を楽しもうとコアな滑り手と観光客が同じ空間を楽しむという稀有な場所になっている。

https://iwatake-mountain-resort.com/winter

つがいけマウンテンリゾート

パウダーやパーク。長い距離が楽しめるクルージングが自慢

ゲレンデの最上部からベースまで続く4kmを超えるロングなグルーミングランが楽しめる。緩急のついた斜面は滑りごたえ十分。スキー場下部に国内屈指の幅広ビギナーゲレンデが控えている。オフピステエリアが滑れる「TSUGAIKE DBD」や時期によってパークのレイアウトや場所も変わる「TG PARKS」も注目。

https://www.tsugaike.gr.jp/

白馬乗鞍温泉スキー場

パウダーの穴場的存在でローカルから人気

横に長いレイアウトのスキー場は、東向きの斜面を軸に、東へ延びた3本の尾根の北と南に斜面が存在。コンディションに応じて斜面が選べることから、状況を察知するのに長けたローカルから熱い視線を浴びている。一つひとつのコースが長すぎず短すぎないため、テンポよく滑れるのも特徴だ。

https://www.hakunori.com/

Photo/Go Ito 

白馬コルチナスキー場

エリア随一のパウダーの評判は海を超える

降雪後は、ヘルメットに太い板を持った集団がリフトに列を作る正真正銘のパウダーゲレンデ。2本の尾根に囲まれたエリア内のほとんどが自己責任エリアとしてほぼ滑ることができ、新雪時はツリーランを楽しむパウダーフリークの歓声がこだまする。

https://www.hgp.co.jp/cortina/ski/

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