秋の夜長はこだわりクラフトビールで!|白馬の滑り手がオススメする10本

秋の到来にホッとする今日この頃、気がつくと、今年(2023年)の中秋の名月は9月29日(金)だ。
もう2か月もすればやって来る新しい雪山シーズンに思いを馳せながら、秋の夜長をクラフトビールで楽しんでみるのはいかが? STEEPでも雪国のクラフトビールを紹介してきたが、今回は、白馬界隈でもっともクラフトビールを飲んでいると噂のスノーボーダー加藤健次さんと、THE NORTH FACE GRAVITY HAKUBAスタッフの清水祥さん、という、とびきりお酒通でガタイの似ている二人に、極旨の銘酒たちを教えてもらった。

プロフィール

清水 祥 Sho Shimizu

THE NORTH FACE GRAVITY HAKUBA スタッフ、サノバスミスサポートライダー

1984年生まれ。ショップスタッフをベースに雪崩管理に従事やイベントの裏方で活動する一方、フリーライドのコンペティションに参加したり、撮影活動に勤しむ。夏は沢や海、湖で遊び、1年を通して野外で遊び尽くす野生児。大町市にあるハードサイダー「Son of the Smith 」とリンゴ栽培から加工業までを体験するプログラムも開催中。@440climb

加藤健次 Kenji Kato

1980年生まれ。20代のはじめから終わりまでアメリカ・ワシントン州でスノーボードショップスタッフとしてディープに過ごしたあとに、白馬へ拠点を移す。ショップスタッフ、季節を問わないガイド業、MC、翻訳執筆業、通訳とスノーボードを軸にした生活を営む。白馬界隈でもっともクラフトビールを飲んでいるという噂。@shadyricecooker


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加藤健次さんのセレクトBest 5

Carpe Noctemカルペノクテム)|Vertere

奥多摩ののんびりとした空気感のなかでじほどよいノリのクラフトビールを造るVATERE(バテレ)。こちらはオーストラリアのMountain Culture Beer Co.とのコラボ。オートクリームヘイジーIPAとはなんとも喉が欲しがるようなネーミングの通り、クリーミーな口当たりがゴクリの後にもう一発ゴクリとリクエストしちゃう、ジューシーなビール。

Carpe Noctem

スタイル:オーツクリームIPA
アルコール:7.0%
ホップ:Lorien, Vic Secret
生産地:東京都 奥多摩
容量:500ml

¥1,375

【VERTRE】 http://verterebrew.com/
VERTEREは東京の奥多摩にある小さなブルワリー。奥多摩の豊かな緑、気持ちのいい空気、綺麗な水とともに、「誰とどこでどうやって飲むか」をテーマに、マイペースでビール造りをしている。

茜レッドエール|麦雑穀工房

埼玉県小川町で自家栽培や地元有機農家産の材料を使ってビールを作っているマイクロブルワリーの麦雑穀工房。ここはなかなかぶっ飛んでる。素材を1から作るところが、なんだかガレージブランドの板みたいで好き。例えるなら、雪板のクラフトマンシップとオーバーラップするようなマインドのビールを常にリリースしている。新作はいつもワクワクさせてくれるようなコンセプト。絶対に飲みたくなる。

苺レッドエール

スタイル:アイリッシュレッドエール
アルコール:7.0%
生産地:埼玉県
容量:330ml

¥924

【麦雑穀工房】 https://www.craft-beer.net/
外秩父の里山風景が広がる自然豊かな小川町で2003年に創業されたブルワリー。タップルームも併設されており、町の中の小さなビール屋として、気軽にビールや地元原料のフードメニューを楽しむことができる。

BOOG FOOT|TAKAO ビール 

東京のホーリーマウンテンである高尾山の麓にあるTAKAOビール。チャリで配達したり、廃棄のモルトカスなどを畑に循環させたり、地元に根付いたビール造りがツボをついてくる。とくにこの“BIG FOOT”はアパレルブランド、タコマフジレコードとのミックスカルチャービール。メインストリームへの反逆心とも言えるコールドIPAは「やめられな〜い、止まらない~♬」と歌いたくなる絶品のビール。

BIG FOOT

スタイル:アイリッシュレッドエール
アルコール:5.5%
生産地:東京都 高尾
容量:330ml

¥900

【TAKAO BEER】 https://www.takaobeer.com/
東京の身近なハイキングスポット”高尾山”のふもと町。そこに暮らす住民がゼロから立ち上げたビールメーカー。麦・ホップ・フルーツやスパイス、酵母。つくり手の顔がわかる周辺地域の原材料を多く使用し、製造過程で出るビール粕は堆肥や飼料として再活用。廃棄物のない循環型のビールづくりを目指している。アウトドアスポーツや音楽、アートをビールづくりに反映しているのも特徴。

ギフト|ひみつビール

2022年にスタートした三重県のブルワリー。他の人には「ひみつ」にしたくなるビールってことでひみつビール。いやいや、これはみんなに教えたくなるビールですよ。特にここのファームハウスエールは絶品。こちらの“”ギフトは彼らの2周年を記念するのかしないのか? というユルめのテーマで造られたガッツリホップのDDH(ダブルドライホップ)。あぁ、また飲みたいなぁ。

ギフト

スタイル:ヘイジーダブルIPA
アルコール:8.5%
生産地:三重県 伊勢市
容量:330ml

¥1,020

【HIMITSU BEER】 https://www.instagram.com/himitsu_beer/
三重県伊勢で同級生の醸造家たちが2022年に立ち上げたブルワリー。「ひみつビール」という名前の由来は、本当にいいものだから自分の大切な人にだけ「これひみつなんだけど教えてあげるね!」と良い噂が広まってくれればいいなという願いから。「僕たちは居場所を創るブルワリー。 土を耕し種を播き、文化を耕し風土を醸す。 命の躍動を感じるビールをお届けします」というコンセプトで酒造りに取り組んでいる。

チャコ|Passific Brewing(パシフィックブルーイング )

長野にルーツを持つ湘南・茅ヶ崎のブルワリー。まだ2年目だってのにイケイケ。これは欠かせない! オーナーのリクくんはアメリカのロングトレイルを歩いた経験もあり、ブルワリーには山と旅のバックストーリーがプンプン漂う。ナイスガイ&ガールが造り出すビールは、どれを飲んでも驚くほど旨い。この「チャコ」は今のIPAのトレンドをしっかり捉えた絶品ウェストコーストIPA! これ飲んどけば、まあ、他は飲まなくてもいいかも? とさえ考えちゃうお味でした。

チャコ

スタイル:West coast IPA
アルコール7.0%
生産地:神奈川県 茅ヶ崎市
容量:350ml

¥891

【Passific Brewing】 https://www.instagram.com/passificbrewing/?hl=ja
「海を越え、山を越え、ビールと旅するブルワリー」。パシフィックの「Passific」のスペルがSになっているのは、「Passという単語が英語で「峠」という意味からとっているという。湘南の茅ヶ崎を拠点として、地方都市との繋がりを大切にビールを造っている。


清水 祥さんのセレクトBest 5

original|son of THE SMITH

長野県大町市と小諸市で大事に育てられたリンゴと、丸子(現上田市、旧丸子町)が産んだ醸造界のマッドサイエンティスト「ハカセ」が作り出すハードサイダー、サノバスミスのフラッグシップ“original”。りんごの酸味と日本酒酵母のふんわりとしたニュアンス、スッキリしたい時、火照った身体に沁みる。りんごの生産から醸造まで自分たちですべてを手掛けており、これぞクラフトな飲み物。ハカセが考え出すお酒は、サイダーに留まらず、ビールはもちろんワイン、蒸留など。知見と経験から溢れ出る彼のアイデアによって、新しいジャンルと言えるようなお酒を次々に生み出してしまう。

original

スタイル: ボタニカルサイダー /
アルコール: 7.0%
生産地:長野県 大町市
容量:500ml

5,973(6本セット)

【son of THE SMITH】 https://hardcider.shop-pro.jp/
サノバスミスは、長野県、大町の小澤果樹園と小諸の宮嶋林檎園のジョイント&ジプシーサイダリーとして誕生した。「ハードサイダー」は、リンゴを原材料として作られる発泡酒。リンゴ産地の多いアメリカでは人々の間で長い間愛されてきたアルコール。2015年に米国オレゴン州のHARD CIDER・CRAFTBEERをめぐる旅を通して受けた影響やアイデアをベースに、コンセプト設計から製品化まで一貫して自社で手がけながら、オリジナルのHARD CIDERを生産している。

YAMATOUMI batch No : 3|Yamatoumi|

信濃町と鎌倉。2拠点のイケてるナイスミドルなおじさんが、汗をかきながら大切に育てた大量のハーブからできたジン 初めて飲んだときの感想は「畑の味がする!」。 ハーブ畑が目の前に浮かんできます。どのタイミングでリリースされたボトルも「コレはジンなのか?」と思わせるほどボタニカルが口のなかで弾けまくる。 割り方も無限にあり過ぎて、大事に飲みたいのにすぐなくなっちゃう。毎回少量生産なので、見つけたらすぐキープ!



YAMATOUMI batch No : 3

スタイル:ジン
アルコール: 37.0%
生産地:長野県 信濃町
容量:500ml

【Yamatomi】 https://www.instagram.com/yamatoumi_farm_and_distill/
長野県北部の野尻湖のほとり、信濃町で145年前の古民家をリノベーションして創業された蒸溜所YAMATOUMI。2023年2月にスピリッツ製造免許取得し、自家栽培のハーブをたくさん使った蒸留酒を造っている。

Black Sword|Yorocco

黒ビールってこんなにゴクゴクいけたっけ? ここまで美味しいものだったの? 衝撃の一杯、黒いIPA 。 はじめて飲んだときは、ちょっとパニック、笑。 ローストされたコッテリ感はあるのに名前の通りのキレ味。とにかく美味い!Black Swordに限らず、ヨロッコの作るビールはどれもキャラクターがしっかりしていてパンチがある。「Drink Local」のブランドコンセプト通り「地物のフルーツやホップ」を使って仕込んだビールなど、地域に根付いたブルワリーです。

ブラックソード

スタイル:Belgian Black IPA
アルコール: 5.5%
生産地:神奈川県鎌倉市
容量:350ml

¥660

【YOROCCO BEER】 https://yorocco-beer.stores.jp/
ヨロッコビールは、2012年逗子で開業。少しずつ生産量を増やしながら、2019年に鎌倉に移転し、いまに至る。

Thug Life|Barbaric Works

Pale Ale以上 IPA未満。だけどもうIPAじゃない? ってくらいバチバチにホップが来る飲みやすさ。「うわっ」ってきてスッっと入っていくけど、まだまだホップの香りは残ってる、って感じ。 作り手達の見た目は厳つくてキャラクターは濃いけど、中身はみんな繊細で優しさ溢れるナイスガイ。 作り手のキャラクターがそのままビールになった、そんなビールです。

THUG LIFE

スタイル: EXTRA Pale Ale
アルコール:5.5%
ホップ:モザイク、シトラ、ストラータ
生産地:神奈川県 茅ヶ崎市
容量:350ml

¥748

Barbaric WORKS】 https://barbaricworks.stores.jp/
様々なカルチャーにそっと寄り添うをテーマに、湘南・茅ヶ崎で2016年より活動しているブルワリー。ブリューパブ "Gold'n Bub" が併設されており、 Barbaric worksのビールが日々提供されている。


welcome to the jungle|松本ブルワリー x yuyaboys

東京都代々木にあるビアバー「ウォータリングホール」で店長を務める林ゆうや氏を中心に全国の同業マネージャーたちと結成したユニット「Yuya Boys」と松本ブルワリーのコラボレーションビール。アクセルローズなのかスラッシュなのかわからないけど、液体のなかに溶け込んでいる素材にどれもパンチがあって口のなかが猛烈にうるさい。だけど、しっかりまとまっていてグルーブ感がある。ハイテンションが伝わってくる楽しいお酒。多分呑んだらシャウトできると思います。 口のなかが、ジャングルへようこそって感じ。要するにトロピカルで苦みがあって、しっかりと美味しいビール。

THUG LIFE

スタイル:ダブルIPA
アルコール:9%
ホップ:モザイク、シトラ、ストラータ
生産地:長野県 松本市
容量:350ml

¥748

【松本ブルワリー】 https://matsu-brew.com/
「うまいビールであなたを、町を、自分を、元気に幸せにしたい」という理念と、地域への” 想い” によって2016年に生まれた松本のブルワリー。
創造性のある高品質なクラフトビール造りに取り組んでいる。


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