
HEAD SNOWBOARDSのルーツ

1950年のブランド誕生以来、スキーやテニスといった幅広いスポーツシーンにおいて、世界のトップアスリートたちを最前線で支え続けてきたHEAD。長年にわたり培われてきた卓越したマテリアル開発のノウハウは、スノーボード部門においても遺憾なく発揮されている。
彼らのモノづくりの根底に深く根付いているのは、「軽量化」と「パフォーマンスの向上」の絶対的な両立である。スノーボードギアにおける軽さは、ただ持ち運びが楽になるというだけの話ではない。ライディング中のスイングウェイトを劇的に軽くし、トリック時のスピンの始動を容易にする。さらには、ハイクアップ時やリフト乗車中の疲労を軽減させ、一日中トップパフォーマンスを維持するための重要なファクターとなるのだ。
この哲学を体現しているのが、HEADの代名詞とも言える「LYT TECH(ライトテック)」テクノロジーである。ボード、ブーツ、バインディングの各プロダクトにおいて、無駄を削ぎ落とし、本質的な機能のみにフォーカスする。これにより、極めて軽量でありながら、ライディング性能や耐久性においては一切の妥協を許さない製品を生み出している。トップライダーたちがコンテストの舞台や過酷なバックカントリーで限界をプッシュし、そこで得られたリアルなフィードバックを、研究室の最先端マテリアルへと落とし込む。この徹底した現場主義と科学的アプローチの融合こそが、どんな過酷なコンディションであってもライダーの意思に正確に応える、HEADのギアの源流となっているのだ。
あらゆる滑り手を網羅するプロダクトマトリックス
HEADのボードラインナップは、ユーザーのスキルレベルや目指すライディングスタイルに合わせて非常に緻密に計算され、明確にセグメントされている。どれだけ多様な滑り方があろうとも、自分に最適な一本が必ず見つかるマトリックスが構築されているのだ。
たとえば、パウダーでの圧倒的な浮力と、ピステンバーンでのスムーズなカービングを両立する「DAY LYT(デイライト)」や「POWERHOUSE LYT(パワーハウスライト)」などのフリーライド向けモデル。これらは、山の地形をサーフィンのように波と捉え、スタイリッシュなラインを描きたい大人のスノーボーダーに最適だ。ディープパウダーのなかでもノーズが沈むことなく、後ろ足のわずかな荷重で自在にボードをコントロールできる。
一方で、グラトリやパークでの遊びやすさを極限まで追求した「ANYTHING LYT(エニシングライト)」などは、新世代のフリースタイルライダーから熱狂的な支持を集めている。反発力と柔軟性の絶妙なバランスにより、プレスやスピンといった繊細なボードコントロールを強力にバックアップする設計だ。正確さとパワーを追求したキャンバーモデルから、操作性と安定性を高次元で両立するハイブリッドキャンバーモデルまで、HEAD(ヘッド)のラインナップに死角はない。
このように、キャンバーの形状、コアの構造、フレックスのバランスをモデルごとに細分化することで、ビギナーのはじめてのターンから、エキスパートのさらなる高みまで、すべての滑り手のステップアップを確実にサポートしているのである。

ANYTHING LYT
メタリックな洗練されたデザイン。ノーズとテールに搭載したヘキサゴナルコアが抜群の軽量感を実現。非対称シェイプがヒールサイドの安定感を高め、DCT2.0による足元のくびれがボードトーションを引き出す。グラトリやカービング、トリックライディングも自在にこなせる。

INCITE LYT
パワフルなカービングもグラトリも思いのままに楽しめるオールラウンドボード。キャンバー形状とトーショナルウエスト設計により高い操作性を実現。細かい動きにも正確に応え、フリーランも自由自在。あらゆるバーンで高い安定性を発揮し、上級ライダーの高いポテンシャルを最大限に引き出す。
26-27 ブランドの注目・ラインナップのトピックス
ブーツ性能の新基準。トリプルBOA搭載のハイパフォーマンスモデル「PSI」
今季、ギアフリークたちの話題を最も集めるであろうプロダクトが、新しいフラッグシップブーツ「PSI(ピーエスアイ)」の登場である。ハイパフォーマンスブーツの定義を塗り替える、まさにゲームチェンジャーと呼ぶにふさわしい一足だ。
本モデルの最大のハイライトは、3つの独立したBOA(ボア)ゾーンによる「フルカスタムフィット」を実現している点にある。単にダイヤルの数を増やしただけではない。新採用の「BOA PerformFit Wrap(ボア・パフォームフィット・ラップ)」構造により、中足部は包み込まれるようなフィット感を持たせつつ、足指の自由度はしっかりと確保されている。スノーボードにおいて、ブーツのなかで足指が動かせることは非常に重要だ。足指でしっかりとインソールを掴むことができるため、微妙なバランス保持や細かなリカバリーが容易になるのである。
さらに特筆すべきは、カフ(足首上部)のBOA(ボア)レースがブーツ背面まで回り込み、ほぼ360度を均一にフィットさせるという革新的な構造だ。一番上のダイヤルはインナー側に配備されており、かかとから足首にかけてを完璧にロックする。これにより、従来の「一方向から押さえつけるだけ」の局所的な圧迫感は完全に消え去り、足全体を優しく、かつ強固に包み込むような一体感を得ることができる。
PSIがターゲットとするのは、ハイスピードで雪面を切り裂くフリースタイルライダーやカービングライダーである。驚くべきことに、これだけのホールド力を持ちながら、フレックス(硬さ)は想像するよりも柔らかく設定されているという。しかし、ボードへのパワー伝達は極めてダイレクトだ。これは、足元がブーツ内でまったくブレない「高いフィッティング」があるからこそ成し得る結果である。
足首のしなやかな自由度を生かした繊細なボードコントロールと、瞬時にエッジへ力を伝える強烈なパワーレスポンス。この二つを高い次元で兼ね備えたPSIは、これからのブーツ選びにおける新たな基準となるだろう。

PSI TRIPLE BOA
新登場のトリプルBOAモデル。3つの独立したBOAゾーンで、自分好みのフィットに細かく調整可能。
足首をしっかり包み込み、かかとを安定させることで、ライディング中もズレにくい。
超軽量かつ高強度なアラミド強化シェルが快適な滑りを一日中サポート。インナーも装着後にBOAで微調整でき、ライディング中も理想のフィット感をキープできる最新ブーツ。
軽量化と操作性の極致。「ヘキサゴナルコア」と「ナローウェスト」
ボード開発の分野においても、HEAD(ヘッド)独自のテクノロジーが遺憾なく発揮されている。「E.B.I. LYT(エボリューション・バイ・インテリジェンス・ライト)」などの上位モデルに搭載されている「ヘキサゴナルコア」と「ナローウェスト(トーショナルウエスト)」という構造は、ライディングの質を劇的に変える秘密兵器だ。
まず、軽量化の要となる「ヘキサゴナルコア」だが、これは一般的なハニカム構造とは一線を画している。蜂の巣状のポリプロピレン製コア材の両面を、グラスファイバーで隙間なく閉じる構造を採用しているのだ。これにより、製造工程でハニカムの溝のなかに重い接着剤が入り込むのを完全に防ぐことができ、驚異的な軽量化を実現している。足元の軽さは、リフト上での快適さだけでなく、実際のライディングにおいて絶大なアドバンテージとなる。トリック時のスイングウェイトが軽くなることで、スピントリックの回転力は増し、タイトなツリーランでも足元を素早く切り返すことができるのだ。

POWERHOUSE LYT
デザインを一新。扱いやすいミドルフレックスとハイブリッドキャンバー構造が、あらゆるコンディションで安定した走破性を発揮。ノーズの「ヘキサゴナルコア」により軽さと高い操作性を両立し、カービングや地形遊び、パウダーも思いのまま。シンタードベースが滑走性能を高め、自由なライディングを後押しする。
精度高く計算され尽くした「ナローウェスト」は、サイドカーブがバインディング間で一段くびれたような独自シェイプだ。この意図的なくびれが、ボードにしなやかなトーション(ねじれ)を生み出す。低速域では、このトーションが活きてグラトリや地形遊びでの軽快な操作性を引き出す。しかし、このテクノロジーの真骨頂はスピードに乗ってからだ。深くボードを傾けた高速カービング時には、くびれた段差の部分が雪面へ強烈に食い付き、絶対的なエッジグリップと安定感を提供するのである。相反する「低速での遊びやすさ」と「高速でのキレ」を一枚のボードに見事に共存させた、まさに魔法のようなテクノロジーと言える。

EVERYTHING LYT
表裏で印象が一変するデザインが目を引くレディースモデル。ノーズとテールの「ヘキサゴナルコア」がスウィングウェイトを軽くし、非対称シェイプでヒールサイドの安定性を高める。「ナローウェスト」によって足元に一段くびれがあり、自在なボードトーションを引き出す。
レスポンスと自由度を両立するバインディング「NX TEAM」
足元のセッティングを完成させるバインディングにおいても、絶対に見えないアップデートがある。HEAD(ヘッド)のインターナショナルチームライダーたちが絶大な信頼を寄せ、数々のコンテストで結果を残している最上位機種「NX TEAM(エヌエックスチーム)」である。
このモデルの神髄は、ベースプレート全体を5mm底上げした「ダンピフレックス(Dampiflex)」という独自の構造にある。雪面から5mm高い位置でブーツを踏み込むことで、テコの原理が働き、エッジに対するプレッシャーが大幅に増幅される。これにより、ライダーのわずかな体重移動や意思を、瞬時かつ強力にボードへと伝える絶大なレスポンスを生み出しているのだ。さらに素晴らしいのは、このダンピフレックスが柔軟なEVA(イーブイエー)素材で作られている点である。硬いプラスチックで底上げしているわけではないため、ボード本来のしなり(フレックス)を一切妨げない。レスポンスを限界まで上げつつも、ボードが足元で綺麗にたわむように計算し尽くされているのである。
また、実用面での快適さも群を抜いている。アンクルストラップとトゥストラップが外側に大きく開いた状態で固定される「オートオープン」機能により、リフト降り場でのブーツの着脱が驚くほどスムーズにおこなえる。
さらに、ハイバックの硬さをスライドパーツひとつで調整できる「フレックスマスター3000」システムも搭載。午前中はハイスピードなカービングのために硬く設定し、午後はリラックスしたパウダーライドやパークのために柔らかく設定するといった具合に、雪質や気分に合わせてフィーリングを自在に変化させることが可能だ。NX TEAM(エヌエックスチーム)は、まさに死角なしのオールラウンド・ハイエンドバインディングである。
26-27カタログ
HEAD SNOWBOARDS(ヘッドスノーボード)の26-27の全ラインナップや、ここで紹介しきれなかった詳細なスペック、そして情熱的なモノづくりの裏側は、公式のデジタルカタログにてくまなく確認することができる。一切の妥協を排してアップデートされた最新ギアの数々を、ぜひ自身の目でじっくりとチェックしてほしい。

BRAND Info
HEAD SNOWBOARDS(ヘッド スノーボード)
URL:https://www.head.com/ja_JP/snowboard
取扱い/USPジャパン
